表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブ顔の俺が男女比1対12のパラレルワールドに転生。またも同じ女の子を好きになりました   作者: #とみっしぇる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

296/305

296 日常に戻った直後に

思いの外、エンターテイメント的な大会になった冬の柔道選手権・県大会。


午後5時、やっと帰路についた。


帰りは勇太ファミリーと茶薔薇学園柔道部。そして風花と中戸明日香。行きに比べたら人数は減った。


さすがの勇太も、2日間に渡る色々で気疲れした。


帰りは静かに。パラレル駅近くでご飯を食べて、ごく普通に家路についた。


◆◆

月曜日になり、パラ高に登校。今日はルナとふたり。


「勇太、楽しかったけと、本業の柔道は負けちゃったね」


「だよな・・。俺ら、負けたあとの方が忙しくない?」


「ふふふ。誰のせいだと思ってるの~~」

「うおっと」


ルナが笑顔で身体をぶつけてきた。


「ルナぁ~」

「あはは。勇太といると、刺激的だね。まだ慣れないよ」


勇太が肩をぶつけ返した。繰り返しながら歩いている。


ふたりはフィジカルが強い。


微笑ましく見ている人4割。リア充大爆発せよ、と呪文を唱える人6割のいちゃつきぶりだ。



そのまま歩いていると、外国人女性ふたりが前に立っていた。


勇太を見ている。


どちらも白人系にも見えるけど、前に見たフランスやイギリスの観光客ともイメージが違う。


その辺に関してはまだ、勇太が照らし合わせる対象は、前世の外国人だ。


ブラジル系、アラブ系、日本には観光で色んな人が来るけど、勇太もたまに見た、国籍の予想がつかない人だ。


「ルナ、あの人達って・・」

「片方の人が、かなり少しインディアン系な感じ。アメリカ人じゃない?」


「・・あ、そうだった」


そして周りの人も、外国人ふたりに気付いた。


「あの人達って、もしかして・・」

「まさか・・」


アメリカでここ数年、売れている歌手・ABシスターズだった。


どちらも170センチ越え。


ルナも知っている。


ふたりの歌手は勇太めがけて歩いてきた。そして何かまくし立てた。


「₩₨₨₩₨₨₮₢₤」

「₮₮₢₢₤₪₩₨₮₢」

そう勇太に聞こえるけど、きちんとした英語だ。


だからルナが簡単な単語を繋げて答えた。


「なんだって、ルナ?」

「明日香ナカドに英語の歌を作るって聞いた。私達にも作ってくれと・・」


「なんで?」

「そりゃ、日本語しかダメかと思ってた勇太が、英語で素晴らしい綴りを繋げてるからだよ」


「あ・・」


勇太は明日香にあげる曲以外の外国の曲を歌っている。前世のやつだ。


中戸明日香に曲をあげると決めたあと、前世のカブトムシなイギリスのバンドの、昨日な曲を口ずさんだ。


それがネットに流れた。


外国人からしたら、歌詞の完成度は言葉を熟知している人でなければ作れないレベル。


勇太はセクシー、スポーツ、作曲に続いて語学もハイレベルと勘違いされた。


そして目の前のABシスターズは東京公演の前に、勇太に会いに来た。


どんどんとお願いされるけど、勇太はまったく分からない。ルナも対処できなくなってきた。


ギャラリーが集まり、勇太の援護のためスマホを構える女子が出てきた。


通学路の女の子は基本、勇太の味方だ。


ABシスターズも迷惑になっていることに気付いた。


「ソーリー」

勇太はやっと相手が何を言っているか分かった。


彼女らには、今は嫁ズとのことで忙しいと謝った。連絡先だけ交換して、この場は別れた。


登校しても、ざわつく場面だった。


◆◆


勇太は、ABシスターズがなんだか見慣れない感じの人種だと感じた。


そして、こちらの世界のアメリカの勉強をして驚いたことを思い出した。


パラレルアメリカは、勇太前世と同じく混血の人が多い国。だけどベースとなっているのは、インディアン系、つまりパラレルアメリカの先住民の人達なのだ。


これは、パラレル世界と勇太前世で大きく違った部分。


久々にパラレル世界の歴史の勉強である。


男女比狂いの影響で、勇太の前世と大きくかけ離れている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ