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モブ顔の俺が男女比1対12のパラレルワールドに転生。またも同じ女の子を好きになりました   作者: #とみっしぇる


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215 茶薔薇でクリスマスプレゼント

12月25日。


予定していた通りに茶薔薇学園とパラ高の柔道部合同練習だ。


すでに冬休みだけど、運動の名門校だから部活の生徒がたくさんいる。


その校内にパラ高10人が入っていった。


注目を浴びている。


パラ高側は同じスタイル。


制服に、勇太からクリスマスプレゼントでもらったマフラーを首に巻いている。


色は8種類あるが、デザインは同じ。


部員達は、ただ自慢したくてマフラーを巻いている。純粋な同性へのマウンテンゴリラだ。


『ちくしょ~、あれが噂のマフラーかよ』

『勇太君とルナちゃん意外の誇らしげな顔がムカつく』

『柔道部のカオルから強奪するか・・』


物騒な意見もある。


悪いことを考えていないのはルナのみ。


勇太はメイちゃんの妹マフラーを巻いている。


柔道場には、山田ツバキ、カオルはじめ現役部員が着替えて待っている。


そして前部長の桜塚ハルネら引退した3年生もいる。人数はぴったり30人。


勇太のプレゼントを期待して、そわそわしていた。


カオルが勇太から伝言を頼まれていたが伝えていない。


普段から勇太のことで冷やかしてくる仲間に、ちょっと意趣返しだ。


なので部員は、果たして自分らもマフラーをもらえるのか分からずドキドキだ。


桜塚ハルネ前部長は、インターハイの優勝でパラレル体育大学の推薦入学が決まっている。


すでにパラ体大で練習していて、今日もその日。だけどサボって、ここに来た。


他の3年生もわざわざ来て、柔道着に着替えている。


勇太や部員で大きな荷物を持ってきた。柔道場の隅に置かれた。中身は分からない。


「勇太君、こんちは」

「ツバキ部長、よろしくな」


ツバキは荷物の方を見ている。


「桜塚さん、お久しぶりです」

「お、おうルナ、久しぶりだな」


ハルネは荷物をガン見している。


勇太は練習が終わってクリスマスプレゼントを渡す気だけど、部員には分からない。


カオルにプレゼントをもらえるのか聞かされていない部員は気が気でない。


パラ高側も着替えた。


マルミ、タマミ、キヨミの三姉妹が柔道着にマフラーを巻いて出てきた。


「なんだ、あいつら」

「ぐぬぬ」

「悔しくなんかねえ!」



「こらー、マルミ、タマミ、キヨミ、こっちに来ようね・・」


「あや、ルナ部長が怒ってる」

「まずいです」

「鬼神降臨・・」


さすがにルナに怒られた。


そして乱取り稽古では、マルミ達はガンガン投げられた。


そして茶薔薇柔道部員は、勇太が持ってきた袋をちらちら、ちらちら、そしてちらちらと見ていた。


練習が終わり、全員が着替え再び柔道場に勢ぞろい。


茶薔薇学園の柔道部を前に勇太が袋を抱えている。


勇太の横に包みを用意しているパラ高の部員。茶薔薇なのに、そちら側にカオルがいる。


茶薔薇部員の数人は、にやにやしているカオルを見て、『こいつ、わざと教えなかったな』と気付いた。


「ではみなさん、この半年間、お世話になりました。ささやかながら僕からクリスマスプレゼントです」


「うおっしゃー!」

桜塚ハルネ前部長の雄たけびに続いて、全員から歓声が上がった。


勇太の方がびびった。カオルに言われて心構えはしていたけどびびった。


パラ高柔道部、看護師軍団をはるかに越える熱量なのだ。


茶薔薇学園の運動部出身で男子と結婚しているOGはいる。それも相当数。


だけど、出会いは社会人になったあと。男子を警護したり、ピンチを救ったりと護衛関係がきっかけ。


間違っても合コンで意気投合、なんてことはない。


桜塚ハルネあたりも、男性との結婚は夢見ている。だけど高校時に彼氏なんて考えたこともなかった。


ハルネも勇太と出会う前は、こんな結婚観だった。


インターハイ上位入賞からパラ体大に入学↓

大学でも実績を残して、厚生省管轄の男子警護部隊に所属↓

誘拐されそうな美少年を助ける↓

吊り橋効果で惚れられる↓

結婚!


という理想を思い描いていた。ほかの部員も似たり寄ったり。


現時点で勇太がいなければ、男子との接点なんてほぼゼロだ。


なので勇太マフラーに対する熱量は尋常ではない。



ハルネ、山田ツバキ現部長以下、茶薔薇学園柔道部員は、全員が勇太にフルコースをリクエストした。


マフラーまきまき、ほっぺふにふに。


全員が満足してくれた。



これを見ていた茶薔薇の他の部活の生徒が寄ってきた。


あせる勇太の背中をルナがぱんぱんしながら『ドンマイ』と言った。



残念ながらマフラーはないが、クッキーをあげた。


追加で勇太がほっぺふにふにをしてあげると、みんな満足そうに帰っていった。





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