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モブ顔の俺が男女比1対12のパラレルワールドに転生。またも同じ女の子を好きになりました   作者: #とみっしぇる


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202/302

202 忙しすぎて見落としてたもの

12月18日の木曜日。


色んな問題に解決の目処がついた。


風花のことが心残りだけど、当面は間門側も大きなことはできない。


風花に今のところ金銭的な部分に余裕があるから、長い目で見て恩を返そうと、時期当主の嘉菜が決めた。


間門由乃の病気も少しずつ改善と報告を受けた。風花の退院も3日後に迫った。


なので勇太は今日も強烈なルーティンをこなしている。


色々と腕が上がったのに、朝4時からニーズに応えてゴブリンパンを作り続けた。


ランニングも終えてルナ、梓と登校。


そして2年3組の教室で授業を受けた。


勇太の7人目の嫁として認識されている吉田真子の席は勇太の隣に変わった。


え? それって、この世界では普通ですよ。


「勇太君、私と嘉菜さんもクリスマスイベントに参加してもいいの?」

「うん、営利目的じゃなくて、チャリティーと訳アリな子供達のためのだし、手伝ってくれる人は多い人がいい」


糖分ゼロの会話を聞いたクラスメイトは、『真面目かよ!』 の声を大にして言っている。


初キスはまだ。


真子は嘉菜と共に勇気を振り絞り、勇太にキスして欲しいと言いたい。


本日は体育の授業があった。いつも通りに2年4組と合同。


いつもは勇太とペアストレッチをやるのはルナだが、昨夜、勇太を隅々まで堪能したばかり。


ペアストレッチどころではない密着で、今日はくたくた。


なので遠慮する吉田真子に、勇太のパートナーを勧めた。


背中を合わせて腕を絡ませている。それだけで、真子の意識が飛びそうだ。


そのとき、背中合わせの勇太が振り向いて聞いてきた。


「委員長、そういやさ」

「は、は、はい、なんでしょうか」


「誕生日って、近いんじゃない?」

「え、え~と、明日の12月19日かな・・」


「・・あ、そうだった。聞いてたのに、ごめんね」

「気にしないで。先月末から梓ちゃんや由乃さんが倒れてからバタバタだったから」


「じゃあ、明日の放課後に時間ある?」

「あ、あるけど」


「お祝いしなきゃ。どこかに行こうよ」


今までで一番の、至近距離な勇太の響く声。


そして『イこうよ』と脳内変換も完了。むっつりスケベ健在である。


「ぐは・・」


真子は興奮マックスで一瞬、意識が飛んだ。


そのまま勇太に持ち上げられた真子は、だらしない顔で身体をのけぞらせて気絶していた。


周りが絶句した。


3秒後、気が付いた真子は考えた。


夕べ、街中でルナが勇太『シたい』と言った場面がネット上に流れていた。


それをルナ本人に聞いたら、勇太と濃厚なセッ●スをしたと言われた。内容も赤裸々に教えてくれた。


勇太と背中合わせになっただけで軽くイッた自分が、勇太と裸同士の前向きで抱き合えるのか。


リビングで裸にされて、上から下までキス?


背中に勇太の体温を感じて、再び意識が飛んだ。


ただし、初夜は嘉菜も入れて3P。そこは譲れない。


このへんは、純情乙女でもスケベ度は勇太の前世とは違う。


勇太がルナに誕生日のことを話すと、みんなでなく2人で出掛けるべきと言われた。


だから明日の放課後、登校日でない勇太が学校に迎えにきて真子とデートになった。


歓迎のLIMEも勇太ファミリーから来た。嘉菜も真子に頑張れメールを送ってきた。


真子は口では遠慮しつつも、心の中は期待度マックスだ。


◆◆


放課後、ルナと1年の長谷川三姉妹のうちキヨミが部活の迎えに来た。


「真子さん、勇太連れてくね~」

「は~い、みんな部活頑張ってね~」


キヨミは口数が少ないが、勇太の嫁になる気は満々。


今日は吉田真子に手を差し出した。そして握手した。


「明日、べろんちょ」


この世界の暗号? いや、単なる謎ワードだ。



部活に向かうと、すでに1年生が畳を敷いていた。



「勇太先輩、ちわっす」

「ちょっとずつ普通のローテに戻るからね~。しばらく休んでごめんよ」


勇太は諸事情で柔道をサボっていたから、熱心に練習していた1年の部員に差を詰められている。


特に寝技。


久々の勇太参加を聞き付けたギャラリーがたくさんいる。


次々と相手を変えて寝技の練習。立ち技は工夫すれば自分で練習できる。しかし寝技は相手が必要になる。


ルナや梓と部屋で型の稽古に付き合ってもらうと、どうしてもキス大会になってしまうからノーカウント。


カオルは論外で、勇太の家のリビングで上から覆い被さると赤い顔をして気絶かパニック。柔道着を着ていないと、精神が紙装甲なのだ。



部活の勇太は真剣。


「勇太先輩、そこは足で守らないと、簡単に技に入られちゃうっすよ」

「そうかマルミ、もう一回」


柔道着の前がはだけたままの勇太が下から手を広げる。マルミが思い切ってのしかかる。


もちろん周囲は、ざわっとする。


かなり勇太との密着に慣れてきた部員だけど、今日は違う。


なんとなく、ルナとシた次の日の勇太は普段と違うのだ。


ネットでもする宣言していたし・・


ただでさえ出まくっているフェロモンの量が違う。色気がありすぎて、そんな日だけはみんな、勇太と寝技をしたあとにトイレに駆け込む。


ギャラリーでさえ、股間ムズムズの女子がいる。


勇太とルナだけが気付いていない。




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