表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブ顔の俺が男女比1対12のパラレルワールドに転生。またも同じ女の子を好きになりました   作者: #とみっしぇる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

181/306

181 ロミオのような男がいない世界

勇太は意外だ。


自分から間門との調停で負けた。すると、半年前までは最低人間だったと暴露する人間が出てきた。


だからヘイトの輪が広がっていくかと思った。


現にネットではディスられまくっている。


中学で勇太と同じクラスだったという匿名女子から、『中学時代の坂元勇太は、人に拒絶されて当たり前の人間だった』と暴露された。


それに対応するため、勇太は自分のアカウントを作った。


自分に関する悪い書き込みを見つけると、パラレル勇太の記憶を引き出した。


悪い書き込みで、当たっているもの、記憶不足だけど黒寄りのグレーなものは、自分のSNSで肯定した。


だからといって、間違っているものも否定しなかった。



すると、悪い噂は減っていった。そして、女子から質問を受けるようになった。


なぜ、女なんかのために大変な目にあうのかと。


だから答えた。


パラレル勇太とは書かないが、間違いなく過去の自分は最低人間だったと白状した。


それを見捨てなかったり、それを知っても構わないと言ってくれたのがファミリーの女の子達。


だから恩返しでもあると書き込んだ。


それだけで称賛の声も多く、勇太は不思議だ。理由もよく分からない。



これは単純に珍しいから。


なんだかんだいって、男女比1対12の世界。


勇太が間門家からかけられた権利ロックは、ほとんどは女子にかけられる。


夫と同居する妻達の中で、危ない親戚などから妻仲間や夫を守るために申請する。


近年は人工授精の普及で、男子の価値が少し落ちた。


ダメすぎて欲深い男子が婚姻相手の親族などにいた場合に、財産や家族を守るためにロックをかける。


ただ、その男子は基本的に腐っている。何もしないか、男子という優位を利用するために、違う場所に移ってよからぬことを考える。


例外で権利復活を申請する男子は、そうしなけば訴えられるとか、ネガティブな理由ばかりだ。



つまり、勇太のように真っ向から問題に立ち向かう男子はいない。


だから、今回の話はロミオとジュリエットに例えられている。


そのロミオ~は、すごく人気なのだ。


それは、貴族でハンサムな男子が『たかが女子との愛』のために命をかけたから。


ウイルスのようなもので男女比が狂ったのは、シェイクスピアが戯曲を作ったあと。


1650年以降、家と家の対立は、女性同士の争いになっていた。


だから生産力も持たなそうな『たかだかジュリエット』のために命をかけるロミオは。ファンタジー寄りのヒーローなのだ。


勇太の前世よりも評価が高いキャラなのだ。


現代パラレル日本においては一人の女にしか興味がない変人、すなわちヒトアナフェチと呼ぶ、けしからん女の子もいる。


ロミオみたく、女のために自分が傷ついた勇太は驚かれている。


調停の場にいた『男子絡みの調停マニア』のネットワークで、一部始終がさらされている。


勇太の前世と同じ感じで調停風景も撮影禁止。薄着の勇太の絵が描かれ、紙芝居風に編集されている。


そして、流れが間門側の不利に働きそうだったことを暴いた。好意的に。


この件の各家の代表は間門側が彩奈、坂元側が葉子。


家の対立。本当はこの場合は単なる女同士の相性なのだが、ここでは置いておく。


いがみ合う家の勇太と嘉菜だったが、最終的に勇太が自分の腹を切って嘉菜を傷つけず助けた。

そういう話が定番になっている。


そしてまたも、伊集院君だ。ドヤ顔で「大筋は、それで間違いないね」と肯定してしまった。


ここで吉田真子の存在だが、真子の母親は社長・間門彩奈の秘書。


つまり、勇太の更正に一役買ったと言われる吉田真子も、勇太の家とは敵対する側の人間。


愛する2人の女。


一途な愛を描いた原作的には浮気者でアウト。だけれど、読み手が重婚世界の住人。何の違和感も唱えられない。


勇太がすべてを守るため、ロミオのように毒を飲んだと完結させてしまった。



なんと辻褄が合わないのだろうか。


だけど、この世界でも夢見る乙女が多いからこそ、ロミオとジュリエットは人気がある。


本当に、それっぽいことをやった勇太、黙って後ろを付いていく勇太ファミリーの女性にまで称賛の声が上がっている。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ