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モブ顔の俺が男女比1対12のパラレルワールドに転生。またも同じ女の子を好きになりました   作者: #とみっしぇる


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153 伊達政宗はパラレル世界でもすごい人

原山良作さんに出会った。というかパラレル勇太の知り合いだから再開という形で、親交を持てた。


原山家の女子からチャージが激しくて、男子同士の触れ合いは少なかった。


後日、息子さんや孫でパラレル市に来るから『男子会』をやろうということになった。


ただ、勇太は思った。


約束した男子は32歳、24歳、15歳。みんな良作さんに似てハンサムなのだ。


こんなメンバーと男子会なんてやって、騒ぎにならないのだろうかと。


◆◆

10月14日火曜日。


今日から学校が本格的に再開したけれど、部活がない日。来週がテストだから、勇太もルナも放課後は空き教室。純子や麗子も一緒だ。柔道部員、1学年下の梓も来ている。


なぜか柔道部の時子元部長と田町先輩もいる。


梓の同級生も勇太との勉強会に来たがったが、勇太の真剣モードに水を差すと本気で嫌われると脅すと、みんな遠慮した。


梓の親友・渋谷カリンをはじめ、1年生は素肌にワイシャツ、フェロモン攻撃の前に平常心を保つ自信がない。


現在、歴史の勉強中。


原山良作さんと出会って、男女比狂いから先の歴史に興味が沸いてきた。ちょうどテスト範囲にもなっている江戸初期の勉強をしている。


パラレルな関ケ原の戦い、大坂冬の陣、夏の陣くらいまでは勇太の前世と同じ。


パラレル江戸幕府が無事に成立したところも勇太の世界の歴史と同じ。


ところがパラレル三代将軍になるはずだった徳川家光が生まれた直後の1605年に、男子減少の原因となった疫病で儚くなった。


これは新しい宗教の宣教師、大陸からの貿易商、そのどちらかが病原菌を運んできたとされている。


だからユーラシア大陸の疫病蔓延時期と3年くらいずれている。


男女比を1対12まで狂わせたウイルスと思われるものは、三代将軍の座を争うはずだったパラレル徳川家光、パラレル徳川忠長、2人を赤子の段階で死なせた。


徳川本家の直系が女子しかいなくなり、そのため1610年に家光の姉が嫡女として公表された。


やがて将軍職を継いだ。


三代将軍・徳川家光子の誕生である。


全国の大名、小名、旗本なども、希少になった男子に政務をやらせてすり減らさず、子作りに集中させたい所存。


将軍家のトップが女子になるなら、我が家も倣っちゃえと、続々と女性当主に変わっていった。


1567年生まれのパラレル伊達政宗は生き残り、男女比が狂ったあと1608年には、当主を長女のパラレル五郎八姫『いろはひめ』に譲ることを密かに決めた。


幕府が女将軍への移行を正式発表する前だ。


本来は五郎八姫の弟・忠宗が嫡男だった。忠宗も生き残っていた。


しかし少年時代から死線を掻い潜ってきたパラレル伊達政宗は、女子主導の未来世界を予見していた。


伊達政宗自身は種馬となり、息子の忠宗も子作りに専念させた。


女性大名ありきなら、大切にされるのは女の血脈。


男子直系の血脈など価値がなくなる世になると思い、相手が希望すれば男子ゼロとなった家臣宅で子種を撒き散らした。


女同士の数人で同居するコミュニティーを考えて、生活基盤を作らせた。


当時は他藩から愚行と言われたらしい。しかし、殿が種を撒き散らすなら家臣も領民も続けと、仙台藩で生き残った男子は子作りをしまくった。


家臣で政宗のストッパー、パラレル片倉小十郎も疫病で亡くなっていたため、止める人間はいなかった。


結果、周辺地域に比べてパラレル仙台地方は人口減少の割合が少なかった。


そうして東北地方から各所にモデルケースが伝わり、男女比1対12世界のピンチを乗り切った。


勇太は前世の伊達政宗は妻と側室で7人、子供14人と記憶している。この世界の政宗は正式な妻と側室だけで13人。認知した子供だけで25人。仙台から江戸を結ぶライン内に現地妻と子供、未知数となっている。


「だから、伊達政宗って名君って呼ばれてるんだよね」とルナ。


「たくさんの女の子とセ●クスした英断が、最初は愚行って批判されたんでしょ。不思議よね」と梓。


「勇太先輩も嫁20人もらって英雄になりたくないっすか」

「私達なら3人セットでお得です」

「大バーゲン」


歴史上の人物を使って、モロに自分達を売り込むマルミ、タマミ、キヨミの三姉妹だ。



勇太が前世の戦国武将で好きだった加藤清正のパラレルな人も生き残った。


勇太前世の大名加藤家は息子の代で実質的になくなるのだが、パラレル世界では残った。


なぜなら、加藤家没落の原因を作ったとされる加藤清正の息子、徳川家光、徳川忠長の男子3人がパラレル世界では疫病で亡くなっていた。


加藤家は清正の娘・パラレル八十姫が初代紀州徳川家の嫁入りをやめて、二代目熊本藩主となった。


本来なら徳川家と加藤家のトラブルになる。だけど、紀州徳川家の藩主も女子に交代となった。八十姫の嫁入り先がなくなり、パラレル幕府も困っていた。


簡単にOKを出した。


そうして八十姫は父の意思を継いで賢姫として名を馳せた。


少し流れが変わったせいか、パラレル熊本城は明治初期の西南戦争でも焼失せず、当時のまま残っている。


勇太は、これに食い付いた。必ずお城を見に行こうと決意した。




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