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モブ顔の俺が男女比1対12のパラレルワールドに転生。またも同じ女の子を好きになりました   作者: #とみっしぇる


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141 アルコールと女子高生

なぜか勇太は今、ラブホで素っ裸のルナに抱きつかれている。




文化祭も終わった。


柔道部、バドミントン部合同カフェ『蜃気楼』は大盛況で終わった。


午後5時から打ち上げをして大いに盛り上った。


その帰り。


勇太、ルナ、梓で帰路についていたけれど、梓はカオルと会いたくなったと言い出した。別行動になった訳である。


ルナと2人歩いていた勇太が、海軍カフェで客の女性にもらったチョコを出した。


繁華街近くの小さな公園。最近は忙しすぎてルナと2人きりになることがなかった。


家で勇太とべったりの梓がルナに気を使ってくれたかと思った。明日は祝日だし、時間はたっぷりある。


「お疲れ、ルナ」

「お疲れ様、勇太」


自販機で飲み物を買って、公園のベンチに並んで座った。


もらったチョコを2人で口に入れたら、なんとウイスキー入りだった。それも、かなりの強さ。


サイズもギリギリでひとくちの大きさ。


勇太は少し頬が熱くなったけど、何ともなかった。


前世でも飲酒はしていなかったが、パラレル勇太の体は普通に耐性があるようだ。


「ふーん、ブランデーかな、ウイスキーかな。チョコとお酒って意外に合うんだな」

「だねえ・・勇太。こっち向いて」


「・・ん?」


なんだろうと思うと、ルナの顔がそこにあった。


ちゅっとされて、驚いた。そして嬉しい。


「えへへ~」


テンションが上がったルナが積極的になったかと思った。だけど・・


「えへへへ、あっつーい」


どうやらチョコに入っていたアルコールで見事に酔ったようだ。あんな少量で目がとろんとしている。


前世ルナは大学生になって飲酒経験はあると言っていたが、酒に強かったかどうか知らない。


パラレルルナは、間違いなくアルコールに弱い。


「勇太~~、いっつも優しいよね。私なんかに優しくしてくれるよね。なんでなの~」


「ル、ルナ、ちょっと声がでかいよ」

「ねえってばぁ~、勇太~、だ~いすきー」


首に抱き付いてきたルナ。可愛いけれど、大変なことになりそうだ。


前世に父風太に聞いた絡み酒というやつのようだ。


勇太は焦りだした。そして公園の外を歩く女の子にルナが酔っていると気付かれないうちに、その場を離脱した。


この状況だけはまずい。


双方が酔った男女が一緒に歩いているとき、女子の方が立場は圧倒的にヤバくなる。


ルナやカオルのためでもあるし、梓にレクチャーを受けている。


性的なものには寛容な世界。高校生が夜中に外でいちゃいちゃしても、誰もとがめない。


だけど例外はある。ここは男女比1対12なのだ。


酔った男子を女子がヤろうとすることは、男子暴行のひとつとみなされる。酔った女子が男子にセック●を強要することも罪が重い。


やはり男子は希少。飲酒絡みの過ちが、大きなカテゴリで薬物使用の性犯罪に値するほど社会が敏感なのだ。


飲酒自体は16歳で認められる。


だけど酔った女子高生が男子に屋外で迫る場面が通報されたり、警官に見つかったりすると、間違いなく女子が連行される。


勇太が庇えば厳重注意で済むけど、勇太のシラフが前提。

少しでもアルコールを口にしているので、保護されてルナに飲酒を強要されていないか調べられる。


いずれにせよルナのピンチ。


例外は婚姻済みの男女。2人は婚約していても入籍していない。梓が相手ならセーフ。などと言ってられない。


勇太は挙動不審のルナの手を引いて、あまり歩いたことがないエリアで、人が少ない方に向かった。


すると、ラブホ通りに出た。早くタクシーを拾おうとした。が、こんな時に限って走っていない。


そして1軒のラブホの前にさしかかったとき、前から婦人警官の制服を着た人が2人歩いてきた。


職務質問を受けて、ルナだけ補導される可能性大。


「な、何ちゅータイミングなんだ。仕方ない」


ルナの手を引っ張って、ラブホに入った。


「ルナ、ここに入ろうぜ」

完全に2人をロックオンした婦人警官に聞こえるように言った。


男子から誘うのは、なんの問題もない世界だ。


難を逃れた勇太。適当に選んだ301の部屋に入った。ガラス張りのお風呂と、大きなダブルベッド。


そして自販ケースに入った販売用の双頭のバ●ブレー●ーなど、レズプレイのグッズ4種類。


利用者の8割が女性同士だから、そういうモノが売ってある。


「ふー、やばかった。ここで酔いを覚まそう、ルナ」


と勇太が振り向くと・・


ルナは下着まで脱いで、一糸まとわぬ姿になっていた。


そして目がぎらぎら。勇太はどん、と押されてダブルベッドの上に倒された。


「ル、ルナさん?」

「勇太、ねえ、したい・・・」


返事も待たずルナは馬乗りになって、勇太のシャツのボタンを外していく。



少量のアルコール程度で見事に理性のタガが外れたルナ。隠していた肉食獣の本能がむき出しになった。


かぷっと首にかぶりついてきたルナ。


勇太は、おいしく頂かれてしまった。



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