97.怨嗟と復讐
更新です。
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!!!!
醜い鵺に変わり果てたあの子の面影を、白銀の蛇女となったラミアさんを、あんなに優しかった神父が九頭龍ヒュドラとなってしまったことを思い・・・俺の心は壊れた。ただ殺意だけを抱く人形と成り果て、目に宿るのは無慈悲な赤色の殺気のみ。
「せめて・・一撃で終わらせてやる。」
吹き飛ばされた体を起こしながら握りしめた安綱を鵺に向け、そう宣言する。実際、体のダメージは深刻で、立ってられない程では無いが骨が何本か折れているだろう。
「でも・・・それでも・・」
うわ言のように小さく呟き、地面に落としたまま残っていた鬼面を拾って顔につける。まだ魔法も使えず、肉体も成熟しきっていないいたいけな子供に対してのこの仕打ち。到底許されるものでは無い。故に駆け出す。
「・・・ッ!!」
右脚を前に。1歩目は大地を砕いて駆けるより跳ぶと言った方がわかりやすい程の直線起動で接近する。
「GYA!」
尾の蛇と虎の鉤爪が肉薄した俺を引き剥がそうと振るわれ、直情に飛び上がってその2つを避ける。
「SYAAAAAAAAA!!!!」
草魔法ーーー緑地昇槍
炎魔法ーーー付与:火炎
空中にいて身動きの取れない俺を嘲笑うかのように本来地面から生やす草の槍を強引に木から生やして炎を付与。火炎の槍を瞬く間に形成し、俺を貫かんと幾本もが生え、同じように燃え上がる。
「シッ!」
その全てを身をひねり、木々に飛び移って回避していき、魔獣森を山火事のような状態にしていく。
「SYUAAAA!!!!」
9つの頭から放たれたのは毒と炎の弾幕であり、毒玉のうち1つが1滴地面に垂れる。そして、ただそれだけの事で落ちた場所の周囲半径1メートルが土であったにもかかわらず跡形もなく溶けて消えた。そして、それらが畳み掛けるように俺の方へと向かってくる。
「・・・・・」
無言のまま、毒と炎に見向きもせず見据える先には同じようにこちらを睨む鵺の姿。飛んできた玉を全てヒュドラの方を見ずに避け、肩に担いでいた安綱を肉薄した鵺めがけて横に振り抜こうとし、迎撃に出た左の鉤爪に当たらないようにフェイントをかけ、駆けてきた速度をさらに乗せて右回りの一回転。回転の速度と威力を乗せた渾身の薙ぎ払いが鵺の首にヒットし、首が宙を舞う。・・が、まだ終わらない。まだ動く。
「シッ!」
首を飛ばしたその直後にもう一度今度は左回転で反転。無限記号を描くようにして安綱を振り抜き、尾についていた蛇の頭を切り飛ばす。
「まずは一体。・・・どうか安らかに。」
2つの頭を切り飛ばされ、核が無くなった鵺の体がボロボロと崩れていく。最後の最後。飛んで行った首の方を見て、目を合わせるとその顔は笑っており、目からは涙がこぼれていた。
「・・・ッ!!?」
今、このクソ神父は最大限苦しませてから殺すことを俺の中で決めた。絶対に・・そう、絶対に・・だ。憎悪や復讐は何も言わないと言うが、そんな考えは心底くだらないただの綺麗事っつーのがよくわかった。だから・・
「この魔法でお前らを殺す。」
それは狐面や鬼面、緋縅蝶とはまた違う方面でハンズに言われず、俺が会得した血液操作の上位互換。
「まだ未完成だし、魔力効率が鬼ほどわりいから使わないようにしてたんだがなぁ・・・。気が変わった。」
今の俺なら100%この魔法を操れる。そんな確信があった。正真正銘、俺がオリジナルの俺だけの魔法。寧ろ、俺みたいな曖昧な存在だからこそ成立するような超限定的な魔法。それがこれだ。
血液魔法ーーー【血創傀儡】




