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これホントに暗殺者の仕事なの?  作者: 羽根ペン
2章 戦争編
87/242

86.条件

だいぶ短いけど更新です。


夏休みなのになんでこんなに忙しいんだよクソがああ!!!

「で?私に何か用か?暗殺者ギルドの面々よ。」


「用も何も、キト君を誑かしたのはあなたでしょう?王よ。」


全身から威圧感と魔力を放ち、ブラドは王を睨みつける。いつの間にかイラついていたのか、驚く程に自分の物言いが刺々しくなっていたが、今はそんなことはどうでもいい。


「随分と刺々しい物言いだなブラドよ。・・まあ、許可無くお前のとこの団員を村に向かわせたのは私にも非がある。それは認めよう。故に、キトの居場所を教えてやろう。・・・まあ、私としても数十年ぶりに現れた蠍座を手放したくは無いからな。」


「じゃぁ早く・・!!」


勿体ぶる王の態度に我慢がならなかったのか、ドレットが敬語も忘れて王を催促する。途中で自分が何をしでかしたのか理解したようだが、時すでに遅し。


「おぉっと、私に向かってその態度とは・・フフ。剣に手をかけるのはやめておけよクレオス。状況を理解出来ず、混乱した者のやったことだ。」


柄にかけた手を離し、剣聖が威圧を引っこめて口を開く。どうやら、先程のドレットの言葉が相当頭に来たようだ。


「・・・御意。」


「・・・ふぅーーー。」


この国最高レベルの威圧を一身に受けてなお、ドレットは気絶しそうになりながらも何とか耐えていた。全てはキトのためと言いたげな顔で王と剣聖を睥睨する顔は不敵な笑みで歪んでいたが、実際背中には凄まじい勢いで冷や汗が流れていた。


「さて、そこの者・・確かドレッドだったか?の言葉のせいで私は不快な思いをした。故に、お前たちにキトの居場所を言う条件としてあることをしてもらう。」


「・・・どっちにしろその条件やることになってた気がする・・。」


ルイズのそんな呟きは沈黙の中に消え、ギルドの面々が王のことを注視する。


「と言っても簡単なものだ。ブラドとルイズ、カーネリアはもうわかっていると思うが・・。」


東の公国の残党が近々都市国家の首都『アーク』に襲撃を仕掛けるという噂が広まっているらしい。その情報の裏付けとして、最近大量の武器や魔法書、食料が何者かに買い取られており、それらが市場に流れる量が例年よりも大きく低下しているようなのだ。もちろん、これはただの噂であるかもしれないが、十分に怪しい。


「だから、お前らにそれを調査して欲しい。・・暗殺者ギルドと呼ばれているし、自称もしているのだから、諜報活動などお手の物だろう?」


煽るような口振りが癇に触ったのか、ブラドのこめかみがピクっと僅かに動いた。


「それで?買い取られているということは、誰かがそれを一点に集めてる噂も当然あるのですよね?」


カーネリアが試すように王に言葉を返し、挑発的な笑みをその妖艶な顔に浮かべる。


「ああ。よく気付いたなカーネリア。実際、王都近郊の貴族の内、フェルメール家とカーストリン家が集めているという噂があった。・・が、フェルメール家は食料のみを重点的に集め、それを多くの商人に自身の領地に運ばせているようだがな。」


「だとするならフェルメールは無いでしょうね。」


「ああ、カーストリンの方が怪しいだろう。あそこは食料よりも武器を重点的に集め、それを新条例と偽って最近大量にあそこの領地に流れてきた傭兵達に配っているという。」


「それでは・・」


「ああ、カーストリン家の領地と別邸を洗いざらい調べ、噂の真偽ともし本当だった場合の奴らの殲滅。それが、私がお前達に付ける条件だ。」


「了解致しました。・・ベル!」


「はい。」


空間魔法ーーー座標転移ア・ポート


青い光が円卓を照らし、直後に暗殺者ギルド全員がその場から消滅する。


「わざわざ自分たちで行かなくても、送ってやったのになぁ・・。にしても、いい演技だったぞクレオス。」


「お褒め頂きありがとございます。・・・ですが、良かったのですか?」


「何がだ?」


「わざわざキトの村の近くに行かせたことですよ。・・何か理由がおありなんでしょうが・・・。」


「ん?ああ、その事か。ま、私の優しさだなそこは。」


「・・また訳の分からないことを・・。優しさなんて無いでしょうに・・。・・あ、やべ。」


「余計なことを口走った覚悟はいいな?クレオス。」


魔眼スキルーーー【山羊座之魔眼】


「ちょ、マジ勘弁してくだ・・・ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!?」


余計なことを言ったクレオスは、緑に光る魔眼によって現れた弱点を責められ、その後五分ほど悶絶していたという・・。

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