58.再開
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「ここからが第5廻廊!?この『門』からが?」
「ああ。今俺達がいるのは第3廻廊。そしてこの入口は第5廻廊へと続く『門』だ。」
「つまり、廻廊は飛ばせる・・・ということか?」
「ブラドさんたちもそれで今まで合流できてない・・・ってことか。」
口々に自分の気付きを告げていくが、全員の顔は晴れない。結局、合流できてない理由がわかっただけで、合流は出来ないからだ。
「直接的理由にはならないがそれも理由の一部だと俺は思っている。」
「なるほどな。して、オスカーよこの『門』からが第5、今我らがいるのは第3。であれば、第4廻廊はなんなのだ?」
「それはわしも興味があるの。」
なるほど。確かに、第5廻廊がこの『門』からであるのなら、第4廻廊はどこ?というか、どんな場所になるの?
「第4廻廊は『巨人達之楽園』だ。数多の巨人が霧の草原の中で暮らしており、人類に友好的。しかし、その巨人に害をなす者がいたとするなら、やつらは決してその者を許さないだろうと言われている。・・・100年前、俺とブラドはそこを訪れて友好関係を築いた。まあ、すぐに去った訳だが。」
オスカーはどこか懐かしむような顔で過去に思いを馳せる。
「でも、巨人なんて空想の中の存在じゃないの?」
「・・・いや、それは違う。」
これまでほとんど喋らなかったシュトロハイムが口を開く。
「東の・・・今は公国じゃったかの?にはまだ数人戦闘奴隷として残っておる。全員が圧倒的な強さってわけじゃないがの。わしも現役の頃はよく戦ったものじゃ。」
「いるにはいるのか・・・。」
「ただ、表舞台にはもう出てこれんじゃろう。なにせ、今から200年も昔に巨人達はダークエルフと同じように乱獲されておるからのお。」
「人間の手で・・・か?」
「ああ。」
それっきりシュトロハイムと王は押し黙ってしまった。気まずい沈黙が流れ、私は状況を整理しようと声を発しかけて・・・
「何をしとるかあああああっ!!!!」
轟音と共に咆哮のような言葉が聞こえ、とてつもなく巨大きな人間が破城槌のような何かを振り上げてこちらに迫ってきていた。驚愕で硬直しかけた体を無理やりに動かし、槌を避け、バックステップで後ろへ下がる。と同時に
魔眼魔法ーーー拘束之魔眼
固有魔眼スキルーーー解放之魔眼
固有魔眼スキル+魔眼魔法ーーー『禁獄解放』
赤いオーラがルイズの体を覆い、その目を紅の光で飾る。振り下ろされる破城槌に対して広げた掌を宛てがい、強制的に止める。次いで槌を取り上げ、真上へと投げた。それを目で追った巨人に一言。
「がら空きだぜ!!」
赤い拳がオーラの尾を引いて巨人の腹に突き刺ささり、悶絶。苦悶の声を上げてかけてきた方向と逆へと殴り返され、吹き飛んでいく。直後、
「何やってんだこのバカ兄貴ー!!!」
武器魔法ーーー武威解放
漆黒のオーラを纏い、怒りの声を上げながらルース先輩がルイズに向かって踏み込み、目にも止まらぬ早さで拳を振り抜く。
「あっぶねっ・・・って!!ルース!!無事でよかっ・・」
「フォルニュートさんのこと怪我させといて謝罪もないのー!?」
抱きつきに行ったらまた顎を蹴られてるルイズがいたが、スルーして他の2人と合流する。
「ブラドさん達はなんでここに?」
奥からかけてきたブラドさんとドレットに話しかけ、状況を整理する。
「僕らは第4廻廊まで行ってこのフォルニュートに会ったんだ。彼は僕の昔の友人でね。色々教えてもらった末、第5廻廊への道がここの1本しかないことが分かったんだよ。だから、先に入って、行方不明になった巨人の捜索と今このダンジョン内で起きている異変の調査に駆り出されたってわけ。」
「なるほど。で、今に至ると。」
フルボッコにされるルイズを眺めつつ互いの情報を交換することになり、ひとまずブラドさんの話から聞くことになった。
「その・・・塞いだ人間の具体的な特徴って分からなかったの?それがないと調査のしようも無いじゃない。」
「それに関しては面目無い。黒いローブを着ていて、茶髪に近い黒髪ということしか分からなかったんだ・・・。」
「それで、私たちを怪しんであの巨人をけしかけたってこと?」
「いや、それは違う。あの攻撃は完全にフォルニュートの独断だ。大方、仲間を危険に晒してるヤツらとグルとでも勘違いしたんじゃないかい?」
いくらなんでも家族意識や仲間意識みたいな身内への価値観が強すぎる・・・。
「巨人って仲間意識強すぎじゃありません?」
「無理もない。それに、仲間思いなところが巨人の武器だからね。高い統率力と連携を兼ね備えた圧倒的力が外の世界で迫害を受け、ほとんど根絶やしにされた理由でもある。」
そんな会話を尻目に、フォルニュートは他の人達に近づき、自己紹介をしている。特にルイズのことは気に入ったようで
「お主のような強者と会うのは久しぶりだった!また今度、機会があったら戦りあおうではないか!!」
殴られたダメージが抜け切ってないルイズの背中を思いっきり何回も叩いてルイズの顔が青くなったり赤くなったりしてる。・・・あれは吐くわね。
「全員が揃い、第5廻廊まで後少し。となれば、やることは1つだろう。」
唐突な王の呼び掛けで全員がそちらを向き、場の緩んでいた空気が一気に引き締まる。さっきまであれほどうるさかったフォルニュートでさえ静かに聞き入っている。
「あまり長い口上も気に食わん。簡潔に言おう。行くぞぉ!!!」
「「「「「「「応!!!」」」」」」」
全員の応答が合わさり、ビリビリと第3廻廊の『門』前の空気を揺るがす。そして全員が『門』を通り、その中・・・第5廻廊【永遠之棺】へと駆け出した。
Qオスカーのことをフォルニュートは覚えてないの?
A覚えています。が、人相が変わりすぎてて誰かわかってません。オスカーも同様に、フォルニュートがデカすぎて誰か分かりません。
ーーーフォルニュートが黙っていた理由。
ルイズ「えっ・・・おっ・・うっ」
フォル「だ、大丈夫かの・・・?」
ルイズ「おっ・・・えぁっ・・だい・・ょ・・・ぶ・・」
フォル「なら良いのじゃ・・・」
ルイズ「おぇああああああああろろろろろろろ」
フォル「ぎゃああああああああ!!!!????」
最後のとこが「応!」とちょうど被ったからだれも気づかなかっかきが




