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これホントに暗殺者の仕事なの?  作者: 羽根ペン
1章 迷宮編
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54.第2、第3廻廊

更新です。鼻が凄いことになってる・・・。

ここが第2廻廊か・・・。誰とはなしにそう呟き、無言のまま『西洋の城』のような長い廊下を一瞥してかけ出す。実際にはここは第3廻廊『孤獣之園』という場所。そして名前からも察せられる通り、


「あれは・・・。」


「白銀の狼・・?」


「っ・・・!!全員避けろ!!」


ブラドが指示を出した瞬間、狼・・フェンリルが目の前から消える。次いで轟音、間一髪で飛び退いた二人の間に爪が振り下ろされ、絨毯のしかれた廊下が下の石ごとひび割れて砕ける。


「おいおい・・」


「マジかよっ・・!」


「GRRRRRRRRRR!!!」


「来るぞ!」


全身の筋肉に力が溜まり、雷光のように狼は駆ける。瞬時にルースへと肉薄。振り上げられる獣爪がその体を抉り・・とらなかった。


武器魔法ーーー武威解放


黒いオーラが一瞬にしてその身を覆い、フェンリルの肉球に指が1本置かれる。たったそれだけで振り下ろしの勢いを殺されたフェンリルはルースを睨みつつ後ろへと跳び、距離を開けようとした。が、


「させない・・・よ!」


振り抜かれたブラドの右拳に呼応するようにフェンリルが突如跳躍の方向を『宙に浮いたまま』変える。


「待ってましたああああ!!!!」


紫電魔法ーーー紫雷之爪


構えられた紫電の鉤爪がフェンリルの顔を切り裂き、次いで振るわれたもう片腕がそのまま首を抉り抜く。


「GRRRRRRRRRRAAAAAAAAAAAA!!!!!」


雄叫びを上げ、突っ込んでくるフェンリルをブラドが見すえ、一言。


「落ちろ」


それだけでフェンリルの体が地面にぶち当たり、鈍い衝撃音が響き渡る。


「ルース!武器出せ!」


「了解!」


武器魔法ーーー武装招来:曲刀


魔法陣から生み出されたのは漆黒の曲刀。重圧で抑えられたフェンリルに向けてその刃を構え、


「シッ!」


紫電魔法ーーー縦横雷刃サンダー・バイオレンス


壁を天井を床を足場に、紫電が駆ける。まるでピンボールのように縦横無尽にフェンリルを切り裂き、


「終わりだ。」


その宣告とともに細切れになったその体が灰に消える。


「・・・こんなのがいるんすね第2廻廊には。」


「だとしたら結構やばいねー。」


「いや、本当にまずいのはここからだろう。」


「「え?」」


響く轟音、揺れる視界、思いっきり振り抜かれた豪腕が壁を砕いて飛翔する一体の巨大な鷲を『一撃で』撃墜した。


「あのモンスターの名は『エンペラーコング』はぐれ者のシルバーバックが稀になる黄金の・・・ゴリラだ。」


目の前の敵を滅殺したゴリラは、今此方へ悠々と歩み寄ってくる。そして・・・振り上げられた剛腕が下ろされるよりも早く、『何か』がその腕を噛みちぎった。


「『ギガント・バット』!!!」


その正体は音速で飛びまわるただ一体の巨大コウモリ。右腕を噛みちぎられたゴリラはそれを睨み、左腕を振るおうとするも頭を食いちぎらて絶命。標的が排除され、次の敵に目を向けたコウモリは、ドレットに狙いを定めた。


「いいぜ、来いよ。俺はお前よりは・・・」


音速の接近が音の衝撃波を生み出し、コウモリが消えたのと1拍置いて翼が空気を叩く音が鳴る。構えた曲刀を振り上げ、全力で振り下ろした。が、帰ってくるのは空振りの手応え。前を向けばそこには


「嘘・・だろ・・・」


見るほどに白い純白の虎がいた。








ーーー第2廻廊


「でかい!キモイ!強い!」


「なにあのダンゴムシーー!!!」


第2廻廊内でも一際大きい区画にて、超巨大なゴキブリとダンゴムシが戦っていた。


「幼虫どもが!!」


振り抜いたマフラーが向かってくる幼虫の体を割いて灰へと変える。次いでなぎ払われた1本の斬撃が目の前の蝶2体を灰に変え、老婆の手から放たれた不可視の斬線が飛んでくる無数のカブトムシを切り刻む。


「よし!」


「後方の掃討完了しました。」


「こっちはひとまずだねぇ。・・・問題はあっちか。」


「デカすぎでしょ、いくらなんでも・・・。」


ダンゴムシの回転がゴキブリに炸裂し、その体を壁に押し込む。と同時に、ゴキブリの飛び上がりで生まれた風邪の斬撃がダンゴムシの顔を切り裂き、謎の液体を滴らせる。その液体がゴキブリの体に当たった瞬間、羽には穴が空き、足は1本溶けて消えた。


「酸性の血に飛び上がる際の魔力運用そして生まれついてのあの肉体的ポテンシャル。この勝負、ゴキブリの勝・・・。」


「何途中で止まってんすか?続き・・・」


2人が固まった直後、通路の奥から山ほどもでかい百足が出現し、まるで列車のようにダンゴムシとゴキブリを轢き潰してこちらへと迫ってくる。


「全員散開!!」


王の掛け声が響く前に全員がその場から飛び退き、ムカデの突進を避ける。


「大百足・・・。」


ぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろ


何本あるかすら分からない多くの足が床を這い、私たちの目の前で停止する。飛び退いた私達は後ろの方へ降り、少し見つめあった後、


「GSYAAAAAAAAAAA!!!!!!」


開戦の合図が鳴り響いた。

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