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これホントに暗殺者の仕事なの?  作者: 羽根ペン
1章 迷宮編
54/242

53.第1、第2廻廊

更新です

迷宮内は特に何か特別なものがある訳でもなく、至って普通のダンジョンだ。天井は10メートル、道の横幅は少し広い路地裏ぐらいだろうか。入って30分が経つも、未だに何も出てこない。


「ここまで何も無いといっそ不気味だのう」


いや本当にその通り。せめて魔物の一体でも出てくればまだ安心も出来たが、そう甘いところでは無いみたいだ。


「第1廻廊『虚無ノ明道』、ここでは一切の魔物や人が出てこない。そして・・・」


突然喋り始めたオスカーが、この場所の説明をしてる最中、バシュッ!という音とともにルース先輩、ドレット先輩、ブラドさんがその場から消えた。


「入って一定時間経つことで、仲間を分断させる場所だ。この廻廊での合流はまず不可能。さあ、どうする?」


「『この廻廊』では合流できない。ということは、次の廻廊であれば合流できると、そういうことだな?」


「まあ、あっちが次の廻廊に行けるかは分からんがな。」


「なるほどねぇ。」


つまり・・・


「取り敢えず第2廻廊へ向かえばいいってこと?」


「ああ。」


なら話は早い。


「幸い、魔物も出ないって感じだし、このまま向かいましょう。」


「待て!何故あの三人が第2廻廊へ向かっていると断言出来る!?」


えーだって・・・


「「あの三人だから」っすね。」


そう言って、私とルイズは振り返ることなく駆け出した。






ーーー別れた先


「と、言うわけで分断されちゃったなあ・・・困った困った。」


「何とか合流できないんですかー?」


「まあ十中八九この廻廊だと無理だろうね。なんせ絶対に会えないよう作られてるんだから。」


「この回路だと無理・・・ってことは、次の廻廊とかでなら?」


「うん、合流できると思うよ。」


分断されたことの混乱すらなく、3人が3人とも確信を抱いて第2廻廊へと駆け出した。


「さて、彼らは行ってるのかな?第2廻廊に。」







ーーー第2廻廊


「着いた・・・と。なんか建築様式変わった・・?」


「さっきまでセメントだったのに・・・。」


第1廻廊を抜けた先、第2廻廊の建築様式は東の方で使われている和風建築なるものだった。


「これは奇怪だな。・・・というより、なぜお前達はそんな迷いなくここに来れた?」


「俺はキトちゃんが走ってったからついて言っただけで・・・。」


「この迷宮、階層の名前が第1廻廊や第2廻廊であるのなら、そしてそれが正しいのであれば、それぞれが1本の長く折れ曲がった廊下と認識できる。つまり、部屋を見つけた時点で次の廻廊がそこだと分かってるようなもの。そうは認識できない?」


「なるほど・・・言葉の意味から推測・・。にしてはほかの3人が来ていないようだが?」


「部屋の扉がたった一つだけとは限らない。」


王の問いにオスカーが無粋に答える。ま、これが正解で間違いないのだろう。というより、思ったよりもこの迷宮、ちょろいというか、簡単なのかもしれない。


そう思ってた時期が私にもあった。


「ギャーーー!!!」


「虫か!?虫なのか!!?」


「コレはこれは。怖気が滾りますのぉ。」


「王、後ろへ。」


「うっわキンも。」


「・・・・・」


なんかこう・・・形容しがたい、カブトムシの幼虫とセミの蛹とミドリムシ混ぜて毛生やしたみたいな、なんともキモく、恐ろしい虫が数十体、入った部屋に鎮座していた。見た目の嫌悪感を堪えきれず、ルイズと王が揃って吐いたところで気付かれ、現在第1廻廊へ向けて絶賛逃走中である。


「早く早く早く早く!!」


ス・・・と、第1廻廊に繋がる扉が目の前で消失した。


「ほああああ!!!??」


「ルイズ先輩うるさい!!!」


こうなったらもうやるしかない!


布魔法ーーー刃布


血液魔法ーーー血流操作


空間魔法ーーー波剣さざなみ


剣技スキルーーー『一刀断剣』


マフラーが刃となり、踏み込みで一気に距離を詰める。一刀の元に全てを断つ斬線が虫をしとめ、ワンテンポ遅れて、振り抜いたマフラーがもう一体の顔を切り裂いた。瞬間、地面に着いた杖から広がる波のような斬撃が周りにいた虫共々切り刻み、全員が一撃で虫達を全滅させた。


「割と脆いというか、手応えはあまり無いです。」


「やわっこいの。」


いや、2人とも技の速さが私と段違いなんだけど。空間魔法の出し方と言い・・・この人やっぱ只者じゃない。


「おえぇ・・・気持ち悪かった・・・。」


「ああ。虫・・とは、あんな見た目の物が多いのか・・・?」


「一般的な虫なんてあんなにデカくないわ。馬鹿なの?」


「こいつっ・・!」


ちょっと煽るとすぐ怒るんだから。やっぱりこの人あんまり役立たないんじゃないの?短絡的だし、周りを見る目もない。向いてないでしょ?王様。


「第2廻廊『蠱毒ノ中』色々な特性を持った虫達が襲いかかってくる。例えば、さっきの幼虫や、今この幼女の後ろにいる蛾だったりな。」


オスカーが何かを言っているが気にならない。そもそも、罪人の言葉を聞くのがおかしいのであって、罪人は罪人として牢獄で一生を終えればいいのにも関わらず出しゃばってきてることに反吐が出るわ!


毒蛾鱗粉ーーー『催眠粉:侮蔑』


「なるほど、それでキトちゃんがあんなことを・・・。女の子に取り付いて変な粉撒き散らしてんじゃねーぞてめぇ!俺が成敗してやる!!」


魔眼魔法ーーー拘束之魔眼プリズン


固有魔眼スキルーーー解放之魔眼ブレイカー


魔法+スキルーーー『禁獄解放プリズンブレイク


赤いオーラがルイズの体を覆い、次いでその体が『掻き消えたように早く』その場から跳びあがる。直後、現れるのは音と衝撃。


「キャッ!!」


私を攻撃してくるのかと思った矢先、全体重と強化が乗った回し蹴りが、『私の後ろの』蝶へと炸裂した。

Qルイズってなんで最強格なの?

A魔眼スキルをなんの魔法やスキルとも合わせないで使える+魔眼魔法と元々の固有魔眼スキルの合わせ技がめっちゃ強力だから。

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