表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これホントに暗殺者の仕事なの?  作者: 羽根ペン
1章 迷宮編
53/242

52.いざ迷宮へ!!!

更新です。

「ここが【永遠之棺】か。ちょっとイメージと違うけど・・・。ここがそうなら早く攻略しちゃいましょう。」


元に戻った視界の真ん前にあるのは砂と海で囲まれた巨大な監獄のような出で立ちの建物だった。全員がその建物の前にワープしてきたようだ。誰の能力かはだいたい察せられるが。


「ん?違うぞ?」


「へぁ?」


意気込みを口に出していると、王が否定を口にする。は?どゆこと?ここじゃないならなんでこんなとこにワープさせたの?ブラドさん以外の全員がそんな顔を浮かべていたのだろう。ため息をついた王は周りを見渡して一言。


「ここは『炎砂之獄デザートプリズン』。この国で1番大きく、1番荒れている監獄だ。」


「んなとこに一体なんの用で来たんすか?」


ルイズの問いかけに王は一言で返す。


「オスカー・ベルト・ベスターを探す。」


「は?」


「え?」


「・・・・」


「なるほどねぇ。」


ブラドさんは何も言わず、ベリーさんは納得がいったように数回頷き、沈黙してしまった。いや、言ってくれないとわかんないんですけど?


「あっ!経験者から話を聞く・・・と?」


合点がいったようにルイズも声を上げ、それを聞いて私自身も納得を得る。


「確かにオスカーは【永遠之棺】経験者だ。なにか情報を持っているだろう。それに、『何の異常もなく』あそこから生還したのは彼だけだ。であれば、当事者に聞くのが1番だろう。」


「いや、聞くだけでは無い。」


え?聞くだけじゃない?ってことは・・・


「連れていく。奴には私たちの迷宮案内人になってもらおう。」


な、な、なんてこといいやがるのこの女は!?罪人を連れいく?しかも道案内人として?無理にも程があるでしょ!?第1、そんなこと看守長が許可しないはず・・


きっとそんな疑問が顔に出ていたのだろう。私をわざと見下すようにして王は分からないのか?と言うふうに


「大丈夫。勅命と言えば通すだろうし連れ出させてくれるだろうさ。」


堂々と職権を乱用すると宣った。馬鹿なの?こいつ。


「それは職権乱用でしょうよ・・・。」


「王・・さすがにそれは・・・」


「うるさい。行くぞ。」


ルイズとクレオスが止めようと手を伸ばすも、つかもうとする手を身のこなしで躱し、舞うようにして監獄内へ。・・・放置する訳にもいかず、私たちはそれの後を追いかけて監獄へ侵入した。








「で?俺に何の用だ?」


程なくして囚人名簿を見つけた王がオスカーの番号を見つけ、彼のいる牢へと向かった。牢の中ではオスカーが1人顔色の悪いままで座っている。


「迷宮の攻略を手伝ってもらいたくてね。君を誘いに来たというわけだ。」


「迷宮?どこの?言っとくが【永遠之棺】は無理だぞ。あそこは人が入れる場所じゃねえ。なまじ入れたとしても、中で狂人になる。俺の友もそうやって1人居なくなった。」


「やぁオスカー。それってもしかして僕のことかい?」


「んぇ?」


不意にブラドさんがオスカーに話しかける。


「ちょっ、ちょっ・・・は!?ちょまっ・・!?はぁ!?なんでお前生きてんの!?」


「なんで生きてるのは失礼じゃないかな?」


「言いたくもなる!あの時お前は確かに大穴に魔物に食われながら落ちていったはずだ!!」


「ああ。でも一命を取りとめて今ここに居る。そうだろ?それより、この件についてどう思う?君には同行してもらいたいんだが・・・。」


そんな昔の思い出のゴリ押しが効くわけ・・・。


「いいだろう、手伝ってやる。が、やる前にいくつか条件がある。」


効いたあああああ!!!効いたよ思い出話のゴリ押し。条件なんか別にいいんだよ。どーせオ


「申してみろ。」


「減刑をしてほしい。おれはゆるされない事をしたが今回の案内でチャラみたいなもんだろ・・・?」


「ふむ・・・確かに。私から直接看守長へと言ってこよう。」


えぇ・・・やっぱするんだ職権乱用。絡まれる看守長もたまったもんじゃないでしょうね。


「という訳で、だ。今度こそ迷宮へ行くぞ。」


「了解。」


「了解っす。」


「りょーかい。」


「拝命致しました。」


「やっと行くんかえ。」


各々が返事をし、瞬間、視界が歪む。と同時に体が浮くような錯覚が脳を支配し、気づけば目の前にデカデカと建っている門の前へ。


「さて、着いた訳だが・・・。」


「ええ・・・。」


何となく知ってる顔ふたつが門前で私達を出迎えた。


「あっ、待ってたんですよー。」


「やっと来たか・・・。」


「「なんでお前らここにいんだよ!?」」


それはそう。なんで呼ばれてもないのにこの人達はここにいるのか?サッパリ分からない。


「いや、キトが不安で・・・。」


「カーネリアさんに言われて・・・。」


「はぁ・・・あの女・・。」


恨めしげにこちらを見つつ、ルイズとブラドさんがため息を吐く。・・・いや違くない!?これに関しては私のせいじゃないでしょ?


「いや、これ私のせいじゃないでしょ!?」


「・・・来てしまったものはしょうがない。このまま中へ突入するぞ。」


言い争いを切り裂くように王の言葉が放たれ、沈黙が場を支配する。


「じゃ、出発・・・でいいすかね?」


間の抜けたルイズの声が響き、王が溜息を吐く。


「本当にお前達は・・・!!いいか!!これより我が国が所有する迷宮【永遠之棺】へと突入する!目的は至極簡単!私がそれをしたいから!私がそれを為したいからだ!!」


今思ったけどこの人かなり私利私欲にまみれながら迷宮攻略しようとしてるよね。まあ、自分が為したいっていうのも正直嘘だろうけどさ。


「準備はいいな!!それでは、攻略開始!!!」


高らかに挙げられた声が天をつき、音もなく巨大な門が開かれた。


「行くぞ!!」


「「「「「「「応!!!」」」」」」」


全員が大声で答え、迷宮へと、今突入した!!


「やっぱ俺も来なきゃ良かった・・・。」


そんな情けないルイズの声が、絶妙な締まらなさを醸し出しながら。

Qドレットとルースはどうやって来たの?

Aベルを脅したりおだてたりして送ってもらった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ