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これホントに暗殺者の仕事なの?  作者: 羽根ペン
1章 迷宮編
51/242

50.攻略お疲れ様!でも残念まだあるよ!!

更新です。

血液魔法ーーー血液操作ブラッド・ドミネイト


首から出た血が深紅の般若面となって顔にハマる。瞬間、轟音と共に激突した深紅の剣が巨腕を切り裂いて肩の方へと登っていく。


「案外脆いじゃねえか!!」


最初に感じたことと同じことを高らかに叫び、途中で体を前に回転させて肩に着地したと同時に腕を1本思いっきり剣を振って切り落とす。


「オラァ!」


続いてもう片方の手が襲ってくる前に上へ飛び上がり、掴もうとしてきた指をまとめて切り飛ばしてそのまま回転。落下しつつ、大上段に振り上げられた剣がデカい影の首を切り落として霧散させた。


「ッシャァ!」


「おぉーおつかれさん。ところでよ・・・その面はなんだ?」


倒したと同時にハンズから疑問が呈される。


「これ?これは俺の魔法で作ったモンだけど?」


「ああ。いや、なんでそんな形にしてるのかと思って聞いたんだが・・・俺の質問が悪かったな。」


「形・・・は特に思いを込めて決めた訳じゃないんだが・・。強いて言うなら、俺が元いた世界だとこの面。般若面って言うんだけどさ、これが一番この魔法で強化するのに最適かなって思ったからやったんだけど。なんかダメだったか?」


「・・・成程な。強化のイメージを重ねるっつーか強くすることで強化効果を乗せやすくする・・・と。」


「ああ。元々(オリジナル)はキトとブラドさんが俺の事を手伝ってくれた時に編み出した魔法だったんだが・・・いかんせん俺の実力が足りなくてよ。まだ使えねえからそれを派生させたっつーか俺式に再現したもんとして使ってるのがこれなんだよ。」


説明してる間にハンズは黙りこくってしまい、俺は聞いてないのかと不安になりつつも説明を続けていた。が、不意にハンズが顔を上げて一言。


「この魔法・・・汎用性の面で言うならほとんど最強かもしれねえ。」


え?今なんて言った?さいきょう・・・最強?


「最強・・・?」


最強ってあの?最凶とかそういうのではなく?


「ああ。お前のことだ。あと何個か仮面知ってんだろ?それらを想起させていって・・・。」


「ああなるほどそういう感じ・・・。」


そして俺とハンズの試行錯誤もとい修行がスタートした。いや実際、ハンズの案は物凄く、俺にとって合っていたと言えるだろう。元はと言えば1度限りの強化だったのがまさか俺式再現ダウングレードしたおかげで最強とまで言われるようになるとは思わなかったがな。


「一ヶ月ぐらい経ったら結構慣れると思うぜ。」


「おお、ありがとう!!これで俺はまた強くなれる。」


会話を中断するように出現した影達が集合していき一体の巨大な影の塊になる。それすらももはや愛おしく、合体していく時間がもったいないとさえ感じてしまう。故に


「おっせえんだよ動きがさぁ!!」


振りかぶった漆黒の巨腕が尾を引いて突っ込む深紅の剣と激突した。








「シッ!」


地面から壁から天井からひっきりなしに生えてくる土の杭を避けながら前へ前へと突き進んでいく。時折避けれないと判断した時のみマフラーを硬化させて土を砕き、回避する。


「うっざいわねぇ・・・。」


杭と杭の合間を縫うようにしてゴブリンやグレー・ウルフというオオカミ型の魔物、オークなどのデカい魔物が攻撃や魔法を仕掛けてく中、その尽くを打ち返したり避けたりしつつ最奥へ。奥の扉の前にいた2体のオーガの内、上半身も服を着ている女型の方の後ろへと一瞬で周り、


布魔法ーーー貫布杭ペネトレイション


布を『杭のように鋭く硬化』させて裏側から心臓を貫き、絶命。次いでこちらに気づいた男型の方を『魅了之魔眼』で行動不能にした後限界まで鋭く硬化させたマフラーでその首を落とす。


「ふぅ。」


扉の前に立ち、見上げた瞬間にギギィ・・・という音が鳴り響いて重厚な扉がゆっくりと開き、奥への道を記す・・・刹那。暗闇から這うような殺気がキトの警鐘を鳴らした。


「・・・ッ!」


咄嗟に硬めた服で攻撃を受け、腰から引き抜いたナイフを攻撃された方向へと投げる。瞬時にナイフが落ちる音が響いたと同時に影から這い上がるようにしてソレは刃を顔に立てようと接近した。


防御ーー間に合わない。迎撃ーー固くする暇がない。


なんの抵抗も出来ぬままにキトの顔面に銀光を反射した刃が突き立・・・たずにすり抜けた。


「残念。それ、残像だよ。」


「・・!!?」


下級悪魔レッサーデーモンね。もしかしなくても貴方がこのダンジョンのボス?・・・だとしたら、倒さないとだね!」


布魔法ーーー炎上油布


先程のオーガの服が油を纏って燃え上がり、部屋の中を明るく照らす。見えたのはヤギのような顔で小柄な・・キトと同じかそれよりも少し低いぐらいの背丈の翼が生えた生き物だった。


「やっぱり下級悪魔だったわ!」


歓喜するような笑みを浮かべ、首に巻いていた深紅のマフラーを引き抜いて手に持つ。


「ギャギャギャ!!」


闇魔法ーーー夜襲の釘


布魔法ーーー鋼布、伸縮自在


長さ30センチ程の漆黒の釘が瞬く間に展開され、何本もキトヘと向かってくる。その全てを避けると同時にマフラーで叩いて落としつつ後退。


「ギャッ!」


自分がキトを押していると勘違いしたのか、悪魔はその顔に醜い笑みを浮かべて手に持つナイフを舐める。と同時に影に潜ろうとして、顎を勝ちあげられて勢いよく後方へと吹き飛んだ。


「ギャッ・・・!!?」


「布魔法ーーー伸縮自在。布を伸ばそうが縮めようが私の意のままに出来る魔法。だから、こんなことだってできちゃうの。」


鋼布が解かれたマフラーは縄のように長くなり、立ち上がると同時にさらに後ろへと下がろうとする下級悪魔の首を締め掴んで離さない。


「グギッ!?」


瞬時にマフラーを縮め、手元に凄まじい速度で下級悪魔を引き寄せる。その勢いとキトの脚力が合わさった渾身の膝蹴りが悪魔の顔面で炸裂し、頭蓋を脳髄ごと砕いた感触と同時に灰へとその姿を変えた。


「ダンジョン攻略完了。と」


ボスを倒したことによってギミックなどが落ち着いたダンジョン内を入口に向かって流れに逆らうように走り抜けつつブラドに連絡を送る。


「案外時間かかんなかったし、これで1ヶ月後も大丈夫でしょ!」


程なくして着信音が響き、ブラドからの連絡が届く。曰く、


『攻略お疲れ様!!あと1ヶ月で攻略して欲しいダンジョンリストアップしといたから頑張ってね♡』


「・・・え?何この量。まだ1人で攻略させんの?ていうかキモ。ハートとか無理あるって。」


送られてきたリストを開き、どれだけ下にスクロールしても一向に打ち止めが来ないことに若干キレながら、


「ちょ、もう、は?多すぎんだけど!!!!」


残響を残して叫び声が響いた。

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