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これホントに暗殺者の仕事なの?  作者: 羽根ペン
1章 迷宮編
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29.めっちゃ美味い店

「・・・いや、なんだよこれ!?」


「飲み屋来て飲んでるだけじゃねえかそんな騒ぐな騒ぐな。」


「ギルパイセンには何も言ってないっすよ!」


事情聴取的なやつが終わったあと、俺たち3人は別任務で頑張ってたギルパイセンとベルパイセンを連れ出してここ王都の散策をしていた。そんな中で


「まさかこんなうめえ水と肉、野菜の味を引き出せる店に出会えるとは・・・。」


きっかけは単純で、ただ単にギルパイセンの行きつけの店にみんなで行こうってなったから来てみた感じだ。


「ふっふっふっ、どうだ?後輩。ここの店の料理はうめえだろ?」


「なんでパイセンが得意げにしてんのか分からないんすけど味はいいっすね。盛り付けも食欲を掻き立てるようないい盛りつけで。最高っすわ、この店。」


「来ててよかったでしょ?キト君。」


「はい!もうほんと教えてくれたベルパイセンには感謝しかないっす。」


「俺は?ねえ俺は?」


「ギルパイセンはただ自慢してきただけじゃないっすか。」


「いやでもほんとに美味しいよここの料理。僕の兄も美味しいって言ってたし。」


「ルースパイセン兄貴いるんすか?」


どうやらルースパイセンの兄弟もこの王都にいるらしい。偶然ギルドとかで会ったりしたら挨拶できるように名前だけでも覚えとこう。


「ギルベルトが僕の兄だよ。」


「え!?似てな!!」


「あぁ?喧嘩売ってんのかてめぇ!」


「そうやってすぐテンション吹っ切れる・・・。」


「ちょ、ギルベルトさん!飲み過ぎですって!」


「だぁれが好き好んでこんなやつの兄貴になるかよ!!」


「つーかキト、お前わかんねえのか?顔とか結構似てるぞ?ルースとルースの兄貴」


「ルースパイセンに似てる・・・」


俺が王都であった中で1番ルースパイセンに似てたのは・・・チラッとギルパイセンの顔を盗み見。


「ぁんだよ?」


「いや、酔っぱっててみっともねえなぁって思っただけっす。」


「やっぱ喧嘩売ってんだろてめぇ!」


「ま、それはそれとして・・・ルースパイセンの兄貴ってもしかしてルイズパイセンすか?」


「おおーよくわかったねー。そんなに似てないからわかんないかと思ったけどー。」


いや、思い返してみれば髪型とサングラスかけてるとこ除けば顔似てたな。


「マスター、追加注文いいか?」


「どうぞ」


「赤ワインと、東方魚の刺身。スペアリブ2人前とローストビーフ3人前でおなしゃす。」


「あ、マスター俺もいっすか?」


「ええ、どうぞ」


「じゃあジンジャーエールと刺身3人前、新メニューの醤油ラーメン1人前でおなしゃす!」


「承りました。注文確認でございます。赤ワインとジンジャーエールが1人ずつ、お刺身が4人前、スペアリブが2人前とローストビーフが3人前。続きまして新メニューの醤油ラーメンでよろしかったでしょうか?」


「はい!取り敢えずはそれで大丈夫っす。」


「で?俺たち2人に話してえことってなんだ?」


店のマスターが料理しに奥へ入っていったのを確認し、俺は自分が二重人格であることと、吸血鬼とダークエルフのハーフであることを話した。


「なるほどな、半吸血鬼か。」


「・・・・・」


「「で?それがどうした」んです?」


「半吸血鬼ってのは確かにそんな好まれる種族じゃねえし、ダークエルフも昔は差別対象だったが今は違う。なんの問題もねえじゃねえか?」


「だいたい、このギルドに来んのなんかわけアリの奴らばっかりだしな。お前が話したことぐらい、どうってことねえよ。」


「そうだよー。それに、暗殺ギルドの人達は種族的にも真人間の人居ないからね。」


「そうなんすか、へー・・・え?」


人間がいない?種族的な意味で?どゆこと?それはつまり・・どゆこと?


「例えば、ギルは獣人と人間のハーフだし、ドレットはドワーフとエルフの子が人間と交わってできた子だよ。」


「な、なるほどぉ・・・。」


「ちょっと空気が重くなっちゃったね。どうする?まだ王都散策続ける?」


「勿論っすよ!」


ギルドの面々が種族的に人間じゃないと言われた時、確かに俺の心は揺れたが、同時に安堵もしていた。だって、そんな彼らでも一人の人類ニンゲンであることには変わりないとわかったからだ。


「あれ?そういえばベルパイセンとルースパイセンの種族聞いてな・・・」


「よーっし!次はどこに行こうか!!」


微妙にはぐらかされたな。・・・ま、いいか。機会があったらどうせ話してくれるだろうし。気長に待つとしよう。


「パイセン方、料理食べたら出るっすよ〜!」


「「「了解!」」」










そして、店を出てから1時間。俺は熱いお湯に浸かって体の垢とか汚れ等を落としていた。


・・・なんでこうなった?、

店を出る時に起きた一幕


キ「そんじゃ先輩方、行きますか。」


ル「そうだね、行こっか。」


キ「ドレットパイセンも、いつまで食ってんすか?早く行くっすよ。」


ド「ああ、悪ぃ悪ぃ。」


ベ「お会計はじゃぁ、僕が・・・。」


ド「いやいやいや、俺が払うよ。お前らは先に行っててくれ。」


他3人「了解。」


ド「そんじゃマスター、今トイレ行ってるやつが会計するから、そいつ戻ってきたら金払うように言ってくれ。」


マ「承りました。」


トイレから戻ったギ「ふぅースッキリしたぁ〜。あれ?あいつらは?」


マ「お客さん、あの方々の連れですよね?あの人達金払わないで出てったんだよ。赤髪の人に聞いたらあんたが払うって言ってたんだ。さあ、料理代、しめて76000!!払ってもらおうか!!」


ギ「あいつらああああああああああ!!!!!!」


ギルベルトのその怒りの雄叫びは残念ながら、この店自慢の防音設備によってキトたちのところに届くことはなかった。

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