表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これホントに暗殺者の仕事なの?  作者: 羽根ペン
1章 迷宮編
23/242

22.食す

放たれた弾丸はミノタウロスの眉間を確かに撃ち抜き、その体を大きく仰け反らせた。俺は撃った瞬間に既に真上に飛び上がることによって離脱。隙を晒すことになったミノタウロスを見て、今が好機とばかりにパイセン方が魔法を唱える。


紫電魔法ーーー紫雷地迸シライジバシリ


武器魔法ーーー武威開放ウェポンズ・ドライブ


「あとは任せろ!」


そう言ってドレットパイセンが、持っていた短剣2本を上に掲げる。直後、ルースパイセンから放たれた青白い魔力とドレットパイセンが発動した紫電が2本の短剣それぞれに纏わりついた。


「うおおおおおお!!!!」


雄叫びを上げてドレットパイセンが紫電を纏って怯むミノタウロスへと突っ込んでいく。


紫電・武器合成魔法ーーー紫電開放:武威之迸


重ねて持たれた2本の短剣から双方に魔力が流し込まれ、1本の巨大な雷の剣が出来上がる。それを振りかぶったままドレットパイセンは雷のような速度でミノタウロスに肉薄。雷の大剣とドレットパイセンの腕がブレたと思った瞬間。


ミノタウロスの首が飛んだ。


綺麗に胴体と分かたれた頭はそのままキメラの方に転がっていき、頭の無くなった胴体はゆっくりとほかのモンスターと同じように灰になって消えていった。


「おっし!倒したああああああああぁぁぁ!!!」


ドレットパイセンがそう叫んだことによって、ようやく自分達でミノタウロスを倒せたのだと実感した。


「凄かったよーキト君。あそこで眉間を打ち抜くなんて判断はよっぽどベテランの冒険者や戦士でも無理だろうね。こいつを倒せたのは君のおかげだよ。」


「ああ。俺もルースに同意だ。お前が怯ませてくれなかったら俺達はやつに全滅させられてただろう。だから、礼を言わせてくれ。ありがとう。そして改めて言わせて欲しい。歓迎する。と」


「・・・・っはいっ!!」


この日、ようやく俺は自分が暗殺者ギルドの一員として認められたと感じることが出来た。


「さて、じゃあ地上に戻ったら祝杯でも・・・」


ズ・・・


感動的な雰囲気をぶち壊すかのように辺りに濃密な黒い魔力が渦巻いて殺気が飛ぶ。瞬時にふりかえって戦闘態勢に入った俺達が見たのはキメラの体を食すミノタウロスの頭だった。


その光景のおぞましさによって一瞬だけ俺達の動きが止まる。まず最初にドレットパイセンが硬直から抜け出し、瞬時に魔力をそのまま体に纏って踏み込み、ミノタウロスの頭を蹴り飛ばそうと肉薄する。それとほとんど同時にルースパイセンが駆け出し、漆黒の魔法陣を宙に展開してその全てを砕いてオーラを纏う。砕かれた武器の分だけ一気に加速し、ドレットパイセンと、ほぼ同時に拳を振りかぶってミノタウロスの頭を殴ろうとキメラの体に肉薄する。


瞬間。頭を中心とした魔力の爆発が起き、2人の体が紙切れのように容易く吹き飛んでいく。


魔力の爆発によって辺りを土煙が覆う。シルエットしか見えない、頭『だった』物が勢いよく土煙を突き破って出現。同時に放たれた殺気の凄まじさでまたもや体が止まった俺は為す術もなく突進による跳ね飛ばしに真正面から激突して宙を舞った。

スキル・・・魔法とはまた違う先天的にほんのひと握りの者しか使えな物。が、後天的に得ることも出来る。しかし、それには長い年月と絶え間ない努力、そしてその分野での才能が欠かせない。


スキル【剛食】

・・・食った物の力が使えるようになる。ただし、暴食のように食った物の全ての力を得られる訳では無い。


レート・・・都市国家『リオン』での国に対する危険度数値。キメラを食ったあとのやつが全力出してレート2500ぐらい。剣聖より強いのではなく、あくまで国に対する危険度であるため、剣聖の方が強い。ちなみに剣聖のレート1200は剣聖が全力で大人しくし、部屋から出なかった時のレート。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ