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これホントに暗殺者の仕事なの?  作者: 羽根ペン
終章 学園編
107/242

106.筆記試験

更新です。


あと、前回の補足。ギルドカードには自分が倒した魔物の経験が魔力で蓄積されていきます。これによって、何を何体倒したかを以前の内容と照らし合わせることによって、討伐依頼の判断をしています。


また、ギルドカードは各ランクで色分けされていて、Eランクは黄緑、Dランクは紫、Cランクは黄色、Bランクは緑、Aランクは青、Sランクは黒となっています。


ちょっと内容直しました。ストーリーには問題ないです

・・・というわけで、なんやかんやあって無事着きましたよ。西の島国にある、特殊冒険者学校。通称:学園アカデミーの正門前。


「いやー大変だった。まさか乗ってる船が海蛇龍シーサーペントに襲われるとは思わなんだ。」


「そうっすねぇ・・。」


しみじみと思い出すのは島国へ向けて意気揚々と出航した客船が沖に出て早々に海蛇龍の群れ5匹に絡まれた時のこと。船上戦とかしたことないのにB1ランク以上の冒険者は集まって迎撃とか言われたもんだからしょうがなく甲板に出たら海蛇龍の魔法で海は大荒れ。波はやたら高いし風は強いしでもう最悪だった。なんとか俺と他のAランク数人が船に身を乗り出してきた奴らを順番に切り飛ばして注意を引き、その間に魔法ぶち込んで倒したはいいが、その後は船がボロボロで一旦引き返してまた出航というとんでもないことになった。


「ほんと、二度と経験したく無いよなぁ・・・。」


「っすねぇ・・・。」


あ、その時に一緒に乗ってた俺と同じランクで学園に入学しようとしてるやつがこの、さっきから俺の隣にいたサイモン・ロイ・クレイドル君15歳だ。なんで敬語なのかは俺もわからん。大方一緒に戦った時に2匹ほど俺が真正面からぶった切ったのを見てたのだろう。なんか師匠とかいきなり言ってきて怖かった。こいつもA1ランクだからそれなりに実力はあるはずなんだがなぁ・・。


「うげ・・なっが。」


「長蛇の列じゃないっすか!」


まあ当然か。入学受け付けの場所は特殊と普通で分けられたりはしないわけだからな。というか、ひとつ訂正というか、ブラドさんの勘違いなんだが、アブセルから聞いた話だと、B2ランクの冒険者カードをとった時点で『入試可能』なだけで、入学可能となる訳では無いらしい。というわけで、これは入学受付ではなく、入試会場の受付なんだ。


「何故B2ランクにあげてまで入試を受けないといけないのか・・?」


「なんか貴族とかは冒険者カード買って入るパターンが多いらしくて、ほんとに実力が合っているのか確かめるためにやってるらしいっすよ。あと、筆記試験もあるらしいんすよね・・。」


まあ、脳筋ばっか入れる訳には行かないもんな。そこはいいんだよ。筆記試験はぶっちゃけ余裕だからな。ただ、なんで戦闘試験がモンスターとかじゃなくて教師なんだって話だよ。聞けばこの学校のほとんどの教師がAランクからSランクの冒険者だと言うじゃないか。


「手加減とかさすがにあるっすよね・・。」


「まあ、なかったら困るけどな。」


そんな話も混じえつつ、サイモンと雑談(主に出身国とか)をしてると、受付が見えてきた。


「ギルドカードの提示とお名前、受験番号を教えてください。」


格好的にバイトの上級生・・かな?まあどうでもいいか。青色のギルドカード受験票を出して・・


「キトです。」


これでOK。少なくともアブセルはこれでいいって言ってた。ブラドさんは知らん。


「・・A1ランク!?え?こんな子が?」


なんかめっちゃ変な目で2度見されたあと確認の電話とかされたんですけど。・・・あ、王様からの推薦状出せばいいのか。


「あ、あのー?」


「は、はい!!」


「これ、入学推薦状なんですけど・・・。」


と、王家の家紋が入った手紙を提出。封蝋の模様を見ただけで受付の人は固まってしまい、急遽責任者が出てくる事態に。


「・・・確かに都市国家リオンの国王様の物ですな。うちの生徒が失礼を働きました。飛んだご無礼を・・」


「いやいや!大丈夫ですから。頭をあげてください!」


「聞けばキト様は戦闘面においては全く問題のない御仁というでは無いですか。それも王家のお墨付きとなれば、戦闘試験は免除となるのも確実です。」


変な部屋に連れてこられていきなり謝られ、戦闘試験の免除が決定した。どうやら教頭先生だったらしい。筆記試験は30分後に行われると言われ、護衛とかもなく、道案内に無言の秘書さんを付けられてその場を後にする。


「えーっと・・あ、ありがとうございました!」


道案内してくれた秘書さんにお礼を言い、相手がお辞儀を返してくれたのを確認して中へ。ちょうど空いてたサイモンの隣に座り、事情を軽く説明する。


「え?・・ってことは師匠王族ってことすか!?」


「なわけあるかぁ!勝手に国王が荷物ん中に入れたんだろうよ!第1、お前だって王族だろ?サイモン。」


そう、こいつ船で話してる時に自分から都市国家のずっと北にあるクレイドル王国の王家の血筋って急に言ってきて、教えを乞わせてくださいとかなんちゃ言ってきたから適当にあしらってたら俺と同じ学園に・・・的な感じで今に至る。


「血筋とかそんな些細なことどうでもいいんすよぉ。てか、師匠戦闘試験免除ってことは、今日は筆記だけして終わりってことすか?」


「ん?いや、ちゃんとやるよ。」


後で入学した時になんか変な噂立つのも嫌だしな。そういうとこはきちんとやる。これ、俺の信念だから。みたいなことをサイモンに言ったところ、クソ真面目っすねーとか真正面から返されたので腹の横肉を抓ってやった。2日ぐらい晴れが引かなかったらしい。・・ご愁傷さま。


「静粛にー!」


12人ぐらいしかいない教室でも割と話すやつはいっぱいいたのかうるさくなっていた特別クラスに壮年の男と若い女が入ってくる。男の方は屈強な体をしており、顔も整っている。まあ、いわゆるイケおじと言うやつだな。女の方は男と同じ濃紺のスーツを着て、男と違って帯剣はしておらず、代わりに長杖?らしきものを持っている。


「試験問題を配ります。今から1時間以内にこちらの問題、3問全てを解いてください。30分後に様子を見に来ますが、その時に終わっていたら教室の外に出ても構いません。ただ、絶対に制限時間五分前には戻ってきてください。」


へー、元の世界のとは違ってそういう感じなのか。ヌルゲーじゃない?カンニングとかしたら魔法でバレそうだから辞めとくけど。


「それでは・・始め!!」


え?試験用紙配られてな・・・は?黒板にチョークが突きたって、独りでに記述を・・・なんて書いてあんだ?えーっと・・・


『第1問 左の道では盗賊30人が冒険者6人を襲っています。反対側の道ではオーク5体が村人10人を襲っています。どちらを先に助けますか?』


ふむ・・いわゆるトロッコ問題的なやつだな?これ、俺自身がもしその場に居たらっていう趣旨で合ってるよな?じゃあ答えは・・・。問題用紙と違って、しっかりと配られた解答用紙に鉛筆を走らせる。よし、書けた。次は・・


『第2問 ゴブリン集落における正しい攻め方を書け。』


これも俺がその場にいたらってことだろうな。パーティーとかを足すのは自由か・・。一応パーティーたした分の回答も書いといて・・と。ちなみに俺の場合は・・


『第3問 もしもこれから死ぬという条件になった時らあなたは何をしますか?①諦める②抗う③協力を求める』


成程選択問題・・しかも俺一人の場合か。まあ、ぶっちゃげ③だな。俺一人でどうにもならない相手なんかそうそういないだろうけど、いたら先ずルースパイセンとかドレットパイセン、ブラドパイセンに助けてもらうよう頼むかな。


『これで問題は終わりです。』


いや、絶対これ筆記試験ここまでで終わりじゃないな?簡単すぎるし変な問題ばっかだし。怪しいからもうしばらく残っておくか。時間もまだ余裕あるし。周りの奴らも動かなそうだし。そして1時間が経過。全員がタイマーの音を聞いて前を向いた瞬間。チョークが黒板に文字を書く。


『それでは・・落下。』


「え?」


は?12人全員の「え?」という声が重なるったと同時、突然にして教室の床が抜け、地面へと真っ逆さまに落ちて行く。30秒ほどの浮遊感を味わった後、ゆっくりとスピードが緩んで行き、地面について止まった。


「へぇ・・筆記試験の脱落者はなしか。」


「ええ、書いてる内容もまともでしたし、誰も出ていかなかった。問題ないでしょう。」


成程・・・そういうことね。


理解したと同時に声の方、さっきの男女二人の教師を見る。周りの連中は戸惑ってるようだが・・まあ、時期気づくだろう。問題は、この教師2人、俺をしてかなり強いと言うことだろうか。いやはや、とんでもない学校に来ちまったもんだよ・・。

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