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これホントに暗殺者の仕事なの?  作者: 羽根ペン
終章 学園編
105/242

104.審査と測定

更新です。なんかめっちゃいっぱいの人に読んでもらえて感無量です。ありがとうございます!!これからもよろしくお願いします!!

「おいおい嬢ちゃん!ここはお前さんみてえな子供が来るようなとこじゃねえよ!ほら帰った帰った!!」


荒々しい言葉とは裏腹に、おっさんの目はまるで品定めするかのような輝きを放っていた。・・っぱブラドさんが言ってたこと合ってんのかよ。


「じゃないと力ずくでも・・!」


立ち上がりこちらのことを上から見下ろしてくるその姿は、まるで鬼のようで。よく見たらガタイいいし鎧と剣もそれなり・・というか、だいぶいいモノ。周りにいるチンピラみたいな奴らと違って姿勢もしっかりしている。これは間違いないな。


ブラドさんいわく、各冒険者ギルドにはこの時期に査定官のような人間が現れ、入学する者を審査する目的で案内を受け取ったものにカマをかけて入学に足る人物かどうか品定めするらしい。この場合は俺の事をみさだめる目的だろう。王都で入学案内貰ってんのは俺ぐらいしかいないって王も言ってたし。まあ、面倒いしぱぱっと片付けますか。


「あの・・・」


「なんだよ?」


「目立つの嫌なんで絡んでくんのやめて貰えますか?幼女趣味の変態おじさん?」


「・・なっ!?この糞ガキがあぁ!!」


俺の煽りよほど頭に来たのか、スキンヘッドに血管を浮かべて俺の胸ぐらをつかみにかかる。寸前、


「先に手を出したのはそっちですからね。」


向かってくる豪腕を屈んで躱し、一気に懐へ。


「!?」


驚いて対処しようとしてるがもう遅い。


「男ってここが1番効くんですよね。」


思いっ切り振り抜いた左拳が股間に激突・・・態々血流操作でバフかけて殴ったから相当痛いぞ・・・の上に追い打ちで更に左膝蹴りを叩き込む。


「おひゅっ!?」


変な声を上げて変な顔で体が浮くほどの衝撃をノーガードの股間に叩き込まれたおっさんは白目を向いて股間を庇い、地面に倒れて痙攣してる。


「・・・っ・・・っ」


「じゃ」


何となく挨拶しないのも悪いかなと思い、一言告げて受付へ。おっさんが目立たないよう腰に提げてた合格札を剥ぎ取って受付へ。


「・・・・」


無言でカタカタと震えながらおっさんを見ている受付嬢に札を渡して一言。


「カードの発行お願いします」


「っ!?はいっ!!ただいまぁっ!!!」


いい挨拶だ。そうだ、今のうちにアブセルに連絡取っとこうか。厄介事になるのも面倒だし。電話を取りだして連絡を・・・周りの冒険者からの視線が痛い・・。


「・・・・っ!?」


何見てんだよと、若干の威圧を込めつつ見渡し、一通り威嚇した後連絡ツールを開いてアブセルにギルドに来たと連絡をする。程なくして、さっきの受付嬢がアブセルとともにビクビクしながら戻ってきた。


「こ、こちらが・・・!」


「キト君。あとは俺の部屋でやろうか。」


受付嬢が目に涙を浮かべてアブセルのことを見ているが、まあしょうがないだろ。このままだと話も進まなそうだったので同意し、二階にあるギルマス室へ・・・とその前に。さっきのおっさんのこと見とくか。


固有魔眼スキルーーー『分析之魔眼』


ダミアン・クリューガー

年齢:32歳

種族:人間

職業:学園教師、元A1ランク冒険者

詳細:今年から入った学園の教師で老け顔なことを気にする32歳独身。今回の任務は子供一人を査定するものだったので、教師としての初仕事というのも相まって浮かれて舐めてかかっていたのもつかの間。いつの間にか気絶させられている。好きな物酒と女と花と戦い、嫌いな物は粗野で粗暴な男


・・・成程。老け顔なこと気にしてたんだな・・・あとおっさんとか言って申し訳なかった。32歳はまだ現役!


「さて・・・キト君。入学の件は知っているが・・・」


「あ、やりすぎたことは謝ります。でも、先に絡んできたのはあっちなんで・・。」


「ならいいんだ。彼も直に目を覚ますだろう。でだ、冒険者ギルドのことは知っているかい?システムとか、ランク分けとかのことなんだが」


「ある程度は。でも、おさらいもかねて振り返ってもらっていいですか?」


「わかった。・・・えーっとまず・・・」


まあ実際ほぼ知らなかったから1から説明して貰えるのは助かる。つーわけで、アブセルの話を要約するとこんな感じだ。


まず冒険者は大まかにE~Sまでの6段階にわけられる。そしてさらに、その段階のなかで3つの区分にわけられるらしい。EランクであればE1~E3のように。基本的にはE3が1番下で、S1が1番上らしい。補足として、学園の教師はその殆どがA~Sランクの凄腕らしい。確かに、さっきのダミアンとか言う人はA1ランクだったしな。


ほんで持って、さっき受付嬢が持ってきたこの水晶でレベルを計って、そのレベルに合うランクを最初に着け、ランクごとの任務をこなしていく内に実績と強さが磨かれてランクが上がっていく仕組みらしい。付け加えると、初手でどれだけ高いレベルを出しても、絶対にBランクからスタートになるらしい。曰く、経験が無い上位の人間は信じられないとのこと。任務とかはボードに貼られるので逐次それを見つつこなしていくらしい。


一般的に、レベルをひとつ上げるのに数週間から1ヶ月弱。それも強くなるにつれて長くなっていく。ランクをひとつ上げるのには低ランク帯で3ヶ月ほど。上位ランクでは半年以上かかるらしい。更に、BランクからAランクに行くにはその更に5倍から6倍程の時間がかかると言われている。加えて、AランクからSランクに上がるには余程の実績を積むか、10年以上任務をこなして行かないといけない。当然、10年も経てば所帯を持ち、危険度も高くなるため引退する者が続出する。故に、BランクからAランクで引退し、余生を過ごす者もかなり多い。というか殆どがそうらしい。


「これでだいたい説明は終わりだ。今水晶玉を持ってくるから待ってるといい。」


そう言い残してアブセルが席を立つ何となくそれを目で追いながら、俺の脳内では高速で情報が処理され、ある1点で引っかかった。すなわち、


「歴代の最高レベルは?」


「やはり気になるか。」


「そりゃあね。剣聖は国のお抱えだから冒険者レベルなんか測ったことないだろうし、ブラドさんも所属してないだろうから、俺が1位になる可能性も大いに・・・」


「もの思いを馳せているところ悪いが、結果から言うと測定不能だ。」


「・・・は?」


え?測定不能?


「要するに測れなくて推奨が割れた。・・負荷がかかりすぎたんだよ。」


「ちなみに誰とかは・・・」


「剣聖クレオスさ。歴代の剣聖でさえしっかりと数字が出たのに、彼だけが割った。他にも数字が出なかったのはちらほらいるが・・・そいつらはヒビを入れた程度だな。いや、それでも別格の強さなんだが。完璧に割ったのは剣聖だけだ。」


「ヒビ入れた人は誰・・・?」


「君の上司と先輩だ。2人とも魔眼持ちの・・・な。」


ああ、確かにあの二人だったら納得だな。てか計ったことあったんかい。


「さてさて、君の場合、どうなるかな?実力だけならあの二人と近いが・・・。因みに、数字が出た中で1番高かったのはシュトロハイム様の25500だよ。」


「・・・ふぅ。」


アブセルの言葉を耳に入れつつ流し、集中して水晶玉を見る。魔力を込めて手を伸ばし、今指先が触れ・・・



剣聖は真っ二つに割りました。

ブラドは玉の中央までヒビ入れました。

ルイズ?あいつは3分の2ヒビ入れて悔しがった稀有な例。

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