103.入学案内
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朝起きて、朝食を用意し、食べてから歯を磨く。元の世界では考えられないぐらい健康的な生活だ。転生前だったらこの時間帯、俺は二度寝してる。
「あ、おはようっすー。」
「おう!おはよう」
早朝のランニングを手早く済ませ、すれ違ったドレットパイセンに挨拶して部屋に戻る。
「えーっと・・?今日の任務は・・。」
郵便受けをあさって任務表が届いてないか確認するも、嫌な予感のする豪華な装幀の手紙が入っているぐらいで任務の連絡はなし。
「取り敢えず読んでみるか・・・。」
部屋に入って封を開け、中に入っていた便箋を取り出す。
「えーっと・・?キト様へ・・・・・はぁ!?」
読み流していくうちに怒りが込み上げ、読み終わったと同時にギルマス部屋(通称執務室)の前へ。ノックして返事を待つ間もなく勢いよくドアを開ける。
「どういうことっすかこれ!!」
開幕の第一声は俺の疑問の声。まだ朝で眠気の収まっていないブラドさんとテキパキと書類を処理していくカーネリアさんが驚いたような顔でこちらを見ていた。
「ど、どうしたんだい?キト君。」
「なんで俺に『入学案内』なんてもんが来てるんすか!!」
「え?」
「そんなものあったかしらぁ?」
そう、あの手紙に書かれていたのは俺の名前と海洋国家のさらに西にある島国の特別冒険者学校、通称:学園への俺の入学決定文書と入学式の日時などが書かれていた。
「取り敢えず僕らは知らないな。昨日からずっと書類仕事してるけど見ていない。」
「そうねぇ・・そういうのって普通推薦証とかも一緒に入ってるんじゃないのぉ?」
俺もそう思って郵便受けん中探しに探したんだけど・・
「この便箋だけなんすよね・・。」
「裏も見たぁ?」
「はい。まあ、住所的なもんしか書いてないっすけど。」
便箋の裏にはよく分からない字で数字とアルファベット記号みたいなのが載っていた。
「どれどれぇ?あぁ、これ魔法式だわぁ。」
「え?」
「ちょっと待ってねぇ・・きとくぅん。」
「な、何でしょう?」
「これに魔力流してみてくれる?君のじゃないと反応しないのよぉ。」
なんだろう・・手紙見てるだけなのに凄いエロい気がしてきた。はっ!?いかんいかん。えーっと・・・こうかな?
「おおっ!」
便箋に魔力を流した瞬間、淡い赤色のオーラが立ち上り、人型の仮面を付けた男がホログラムのようにして現れる。
『どうも、こんにちは!私は特別冒険者学校もとい、学園の校長!ヴァン・ブロードでございます!!本日は、キト君が国王直々に我が国に推薦されたということで、このような魔力映像での伝達になって申し訳ありませんが、私から入学のご案内を送ろうと思い、魔法式を無礼ながらつけさせて頂きました!我が学園は・・』
そこで流していた魔力を一旦切り、顔を上げて2人と目線を合わせる。同時に頷き、ブラドさんと俺が魔眼を発動して黒装束を強制的に招集。転移で魔眼会議場に移動した。
「で?どういうつもりっすか?」
便箋を突きつけ、跪きもせずに開口一番で睨みつける。
「貴様っ!無礼で・・!」
「よい。」
そんな俺の態度に物申そうと口を開いた剣聖を王が黙らせ、王自身が発言する。
「どうとは?私はただ貴様が優秀であったから推薦しただけだ。そこに何か他の意味が含まれていると?」
「・・・。」
ぐ、グゥの音も出ねえ・・・。
「安心しろ。お前がいない間、暗殺者ギルドは一時休暇だ。」
「俺だけで行けと・・?」
めんどくせー学園に行く上に俺がいない間は休暇!?
「ああ。護衛もその強さなら要らぬだろう?紹介文は書いてやる故な。」
「・・・承りました。」
我ながら不満タラタラで惨めったらしくはあるが、しょうがない。さっさと帰って入学の準備を・・・
「あぁ、ひとつ言い忘れてたが、入学には冒険者ギルドのカードが必要だからな。」
「りょうか・・・ん?」
冒険者ギルドのカード・・?
「ま、まあ先にできる用意だけや・・・」
そう呟き、戻ってきた執務室で映像を流す。
『どうも、こんにちは!』
「最初っからかよぉぉおおおお!!!!!!」
10歳、永戸。転生して初の本気叫びであった。
翌朝。
さて、というわけでめんどくはあるがちょっと楽しなよくわかんない感情を抱きつつやって来ました冒険者ギルド本部。
剣と斧がクロスしその後ろに盾が描いてあり、看板を提げている木の棒はよく見れば木星の杖。建物の建材も割と割とな高級材。暗殺者ギルドの仮ハウスなんか目じゃないぐらいのたてもんだな。
「さてさて、鬼が出るか蛇が出るか・・・。」
取り敢えず中に入ってからだな。ドアに手をかけ、開けるとそこには・・・!!
「あぁ?なんだよガキじゃねえかw」
典型的な先輩ヅラ良い子ちゃん帰んなおじさんがガンを飛ばしてこちらを見ていた。
暗殺者ギルドの任務受注方法
カーネリアやアリス、ブラドが任務の仕分けをして、それぞれの部屋の前に備え付けられてる郵便受けに書類を入れる。翌朝や起きた時に郵便受けの中を見てどんな任務が来てるのか、誰と組むのかを確認する。




