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去るメイドと母娘メイド

朝起きて、食堂に出てくると美壽々と、見慣れない人が前に出ていた。

私よりも少し背が低い、眼鏡をかけた、おかっぱ頭の日本人、年上みたい。

最初に一人足りないって、言ってた人だよね。

美壽々が大きな声で嬉しそうに、皆に報告した。

「皆さん、合格発表が三月になったので、昨日までかかりましたが、正式に決まりました」「真理、いえ馬淵真理さんは年季明けです」「今日から、秋田へ引っ越します」

真理はみんなの前で泣きながらお礼を述べた。

「4年間おせわになりました、今年ダメだったら、生きていけないと思っていました」「皆さんに、助けていただけなかったら、夢を叶えることはできませんでした」

みんなは大はしゃぎしていた。

ダイアナは花束を私に渡した。

「真理に花束贈呈するのはイリーナにお願いします」

私はよくわからず、花束贈呈をした。

花束を受け取った真理は、私の手を握ると、涙ながらに嬉しそうに訴えてきた。

「イリーナちゃん、入れ違いになって、ろくに話も出来なかったけど、私の代わりに頑張ってね」

真理は泣きながら自分の白いエプロンをほどいた。

「私がメイド服を着るのは、今日が最後になるけど」「イリーナちゃんは、私より背が高いから着られないよね」「せめて、エプロンだけでも貰ってください」

私は真理から白いエプロンを託された。

『年季明け』聞き慣れない日本語の意味がわからなかった。

ミリアムも嬉しそうにしている。

「いやぁ、真理はやっと、年季奉公が終わったよねぇ」

花子も嬉しそうに答えた。

「そうですね、真理は、やっと年季奉公が終わりましたね」

真理は泣きながら皆に、お礼を言った。

「皆さん本当にお世話になりました」

美壽々は優しげにしている。

「本当に良かったわね」

そして、最後に真理は嬉しそうに、私に微笑みかけた。

「イリーナちゃん、私の代わりをお願いします」

真理は荷物をかかえて、この家から出ていった。

私は部屋に戻ると、日本語の意味が分からなかったので、辞書を引いた。

年季奉公:Договорное(ドゴヴォルノエ) рабство(ラーブストヴォ)

自由人が契約した期間、他人のために無給で働く契約である。

契約した所有者は契約者を第三者に売却することもでき、買った者は契約で規定されている全期間を無償で働かせることが出来る。

ソビエトでは十月革命以降はブルジョア反革命として禁止された。


私は辞書をみて( ゜Д゜)みたいな顔になった。

「Договорное рабство(奴隷契約)」

真理は奴隷契約が終わったから、喜んでいた!

私は重要なことに気が付いた、昨日まで性奴隷の仕事をしていたのは、真理だったんだ。

そうか、私が来てから顔を見なかったのは、性奴隷のお仕事をしていたんだ。

「今年ダメだったら生きていけない」と言ったのは……

「私の代わりをお願い」と言ったのは……

新しい性奴隷、私が来たから、真理は奴隷契約が終わった。

生きてココを出られたんだ。

真理が無事に奴隷契約を終えたなら、私だって生きてココを出られるはず。

真理は皆に助けられて、生きてココを出る夢を叶えたんだ。

ユーリーは私がどんな姿になっても受け入れてくれる、待っててくれる、生きる希望が湧いてきた。

 でも、私が生きてココを出るためには、新しい性奴隷が必要になる……

「お父さんは人の不幸を願う人間に、政治指導員(ポリトルカ)になる資格はないって言ってた」

「真理は4年耐えたけど、5年目は無理だって思ってた、私は何年耐えられるんだろ」

早く新しい性奴隷が……

ダメ、そんな考えは党の方針に反する!

ブルジョア反革命思想だ!

私は自分の為に他人を犠牲にしない、それが政治指導員(ポリトルカ)の義務だ!

 私は生きてココを出るための作戦を考えた、犯される覚悟はとっくにできている、問題は妊娠を避ける方法だけど避妊ってどうやるのか分からなかった。

ユーリー以外の子供を産むなんて絶対に嫌だ!

ユーリーと結婚したら子供を10人産んで、母親英雄(マーチゲロイーニャ)になりたかった。

避妊なんて考えたことも無かった。

ダメだった時は、ふくらんだお腹を鈍器で殴って、中絶することも考えないといけない。

大祖国戦争でファシストにレイプされた同志が苦渋の決断を強いられた、危険な方法だ、悪くすれば死ぬかもしれない、本当に最後の手段、姦られた時より、後が地獄になる。


 私は今頃になって聞いておけばよかったと後悔した、4年も犯され続けた真理はどうやって妊娠を避けたんだろう?

良い避妊方法があるなら教えて欲しかった、今からじゃ手遅れだし、誰に聞くべきなのか悩んだ。

経験豊富な年長者に聞くべきなんだけど、大資本家の奴隷女、美壽々はダメだ!

そうなると、子供がいる年長者のアニータになってくる。

私はアニータの思想を調査しようと思って夕食の時に話しかけてみた。

「アニータの祖国はどこですか?」

アニータは感傷に浸るように答えてくれた。

「チリ人だった、チリ人と言っても父親の先祖はスペインの侵略者だし、母親は日本の棄民政策で捨てられた日本人だから、昔からチリに住んでいた本当のチリ人じゃない」

「チリからも捨てられたから、今は日本人だよ」

私は学校で習ったコトを思い出した。

「南米のチリといえば、1970年に人民が血を流さずに、選挙で共産主義革命を成し遂げた偉大な共産主義国家だと学校で習いました」

「それから、1973年にブルジョワジーが送り込んだスパイが、大勢の同志を殺して人民から自由を奪い、資本家が支配するアメリカの奴隷国家にされたって……」

アニータは感傷に浸るようにうつむいた。

「ソビエトでも教えていたんだ」

アニータは虐殺された同志の生き残りだった、よかった、プロレタリアートの同志だった、信頼できる、相談してみよう。

「アニータは子供がいますよね?」

「まあ、私が産んだけど、私の子供じゃないから娘と言っていいのか微妙だけどね」

私はアニータが言っている意味がわからなかった。

「産んだのに自分の子供じゃない?」

その時、クリスチーネが夕食を乗せたトレーを持って、アニータの隣に座った。

クリスチーネは可愛く言った。

「私は人造人間28号だから、人間じゃありませーん」

二人は全く似ていない、あきらかに人種から違う、ラテン系で長身でゴッツいアニータと銀髪碧眼でお人形さんみたいに可愛い、クリスチーネの間に血縁関係があるようには見えない。

クリスチーネは美少女だけど、美少女すぎる、不自然なほど奇麗だ……

思わず口から出てしまった。

「本当に人造人間なの?」

側にいた花子が聞いていたのか、話に割り込んできた。

「現代科学でそんなもの、作れるわけありません」「本当の親がどこの誰なのか分からないから、クリスチーネなりに無理やり納得しているだけです」

クリスチーネは自慢げに笑った。

「えへへ、アニータはすごいんだよ、インターポールに国際指名手配されてる殺人鬼で誘拐犯だからね、世界最強のママだよ」

私は情報量が多すぎて混乱してきた。

「国際指名手配されている殺人鬼で誘拐犯?」

クリスチーネは自慢げに話した。

「ママが殺人鬼で逃亡中の国際指名手配犯なの、カッコいいでしょ」

アニータは叱るように強く言った。

「クリスチーネ、その話は学校でするんじゃないよ!」

クリスチーネはむくれて返事をした。

「わかってるよ、ここなら話しても大丈夫でしょ」

アニータは私に向かって申し訳なさそうに謝った。

「イリーナ、すまない、私みたいなろくでなしでも、この子なりに母親を自慢したいんだ」

 そうか、アニータは革命戦士なんだ、だから資本家に濡れ衣を着せられて殺人鬼で誘拐犯に仕立て上げられて、国際指名手配された。

そうだよね、クリスチーネはお母さんの偉大さがわかっているから、立派なお母さんだから自慢したくなるよね。

革命戦士じゃなくたって、私だってお母さんが大好きだからよくわかる。

私はフォローするように言ってみた。

「私だって料理が得意なお母さんが自慢ですよ、誰だって親を自慢したいのはわかります」

アニータは恥ずかしそうにした。

「そんな立派な親じゃないんだ」

花子も補足した。

「すごく複雑な家庭事情ですから、バッサリ省略すると、そんな説明になりますよね」

アニータはちょっと困った顔で言った。

「イリーナが聞きたいなら話すけど、嫌な話だぞ」

  私は聞いてはいけない話に深入りしすぎたと思って遠慮した。

知っちゃダメな話を聞いたらKGB(カーゲーベー)に連行される。

それより、私が聞きたかった話に戻そう。

私は直球で、避妊のやり方を教えてくださいとは、言いにくいので言葉を濁した。

「少し、男性経験のある先輩に指導して頂きたかっただけです」

アニータは少し羨ましそうに聞いてきた。

「イリーナは彼氏がいるの?」

私はちょっと恥ずかしくて、赤くなりながら答えた。

「ユーリーって幼馴染がいます、まだキスしかしていませんけど」

アニータも恥ずかしそうに答えてくれた。

「私は男と寝た事はあるけど、恋人はいないんだ、恋愛相談の役には立たないよ」

やっぱりアニータも資本主義の豚に性欲処理の相手をさせられてるんだ。

「あの、恋愛は大丈夫なので、その先のことについて……」

アニータは察してくれたようだ。

「ああ、そっちの話か、それなら詳しいよ」「クリスチーネも13歳になるから、そろそろ教えておこうと思ってたし、ちょうどよかったから一緒に教えてあげる」

私は意外な返事に聞き返した。

「13歳のクリスチーネもですか?」

「日本は13歳で性交同意年齢になるからね、知らないと困るだろ」

私は日本語の意味が分からなくて聞き返した。

「性交同意年齢とは何ですか?」

「自分の意思でSEX出来るようになる年齢だよ」「日本だと13歳未満がSEXすると犯罪だけど13歳になればOKだからね」

私は驚いて声を上げた。

「早すぎませんか!」

「私は遅かったけど、デカくて、ゴッツくて、モテなかったからで」「クリスチーネは美少女だから、すぐに必要だろ」

 あぁぁぅ、お人形さんみたいに奇麗なクリスチーネを資本主義の豚が犯さないはずがない。

クリスチーネも私と同じ人権がない奴隷だから、人間じゃありませーんって、言ったのはつらい現実を受け入れるためなんだ、13歳で姦らされるから、せめて母として自分を守る方法を教えてあげないといけないんだ!

13歳で慰み者にされるなんて酷すぎる、私は自分から犠牲になって傷つく覚悟を決めた政治指導員(ポリトルカ)なんだ、私が守らなきゃ!

ふと、スープを飲んでいるクリスチーネを見て気がついた。

クリスチーネのスープだけ肉が入っていない。

「クリスチーネ、スプープにお肉を入れ忘れてるよ、私のを分けてあげる」


クリスチーネはなぜか遠慮した。

「ゴメン、いらない」

私は共産主義の理念を守って、同志を助けなきゃいけない。

「ダメだよ、食べ物は平等に分けなきゃ」

アニータが割り込んできた。

「すまない、クリスチーネは肉を食べられないんだ」

そんな、性欲処理のご奉仕をしていないから肉が貰えないの。

「子供だって全ての人民は平等です」

美壽々が私を叱った。

「クリスチーネに余計な事をしてはいけません」

みんなが私を変な目で見ている、資本主義に毒されたみんなは、クリスチーネだけお肉を配給してもらえない事を当然だと思っているんだ。

私は懲罰にかけられてでも自分のお肉を分けてあげるべきなのか悩んだ。

私が迷っていると、クリスチーネはエプロンのポケットから薬を出して飲み始めた。

あれ、そういえば食事のたびに何か飲んでいたけど、何の薬なんだろう?

何種類もあるけどドコか悪いの?

錠剤が一つ手からこぼれて床に落ちると、アニータが慌てて拾った。

「クリスチーネ、薬が落ちたぞ」

クリスチーネは床に落ちて、拾って貰った錠剤を飲み込んだ。

「ゴメン」

アニータは自分の娘を叱った。

「学校でも忘れずに飲んでるよね」

クリスチーネも平然と答えた。

「ちゃんと飲んでるよ、死にたくないもん」

花子が私の服を引っ張ったから振り向いた。

「クリスチーネはお肉を食べるとお腹を壊すし、薬が無いと死ぬの」

私は衝撃の事実に驚いた。

「病気なんですか!」

花子は優しく答えてくれた。

「病気とは少し違います、先天性遺伝子疾患です」

私は日本語の意味が解らなかった。

「センテンセイイデンシシッカン」

アニータは私に謝った。

「すまない、毎日薬を飲めば大丈夫だから、心配しないでくれ」

アニータは誤魔化すように話題を切り替えた。

「それより、避妊のやり方を知りたいだろ、私達の部屋に来なよ」

私はアニータの部屋に入れてもらった。

この部屋はアニータとクリスチーネの二人の部屋みたいで、ベッドが二つあって、小学校の制服と、隣には新品の中学校の制服が置いてあった、今月までは、まだ小学生なんだ。

 アニータは箱を出すと中から小さな袋が繋がった物を出した。

小さな袋を破いて中身を出すと説明してくれた。

「性病予防のためにコンドームを使った方がいいからね」「付け方も教えてあげるよ」

 アニータはベッドの下に隠してあった箱から樹脂でできた棒を取り出した。

アニータは自分の股間のところに左手で棒を持つと右手にコンドームを持って実演してくれた。

「襲われた時は左手で股間から生えているコレを掴んで、右手でコンドームを取り出して口で袋を破く」

小さな袋を口にくわえて、引っ張って破くと円形の中身を取り出した。

「そのまま取り出して左手で握っているコレの上にかぶせておろすと、装着完了」

樹脂の棒がすっぽりと薄いゴムで覆われた。

「あとはこのまま挿入しても大丈夫」

私はちょっと怖くなった。

襲われた時って、レイプされる前提の話なんだ……

資本家に抵抗したら酷い目に遭わされるから、抵抗せずに装着する方法なんだ……

いや、今の私達にはコレこそが必要だと納得した。

アニータは話を続けた。

「コレだと失敗するかもしれないから、自分から先に動いて装着した方がいいよ」

「イリーナ、ちょっとコレを股間のところにこう持って」

私は指示された通りに、腰の高さに樹脂の棒を持った。

アニータはコンドームを口にくわえると、するっとかぶせた

「ほら、こうやって最初に自分から積極的に動いて、かぶせちゃえば平気だから」「初めての男は慣れてないから、女から動かないと失敗されるよ」

なんかアニータの動きが色っぽくて顔がほてってきた。

デカくて、ゴッツいし、美女というわけでもないのに、これが大人の色気なの?

クリスチーネも色白な顔が赤くなって股間をもじもじさせてる。

アニータは私が股間のところで持っている棒を指して、クリスチーネにもやってみるように言った。

うぁぁ、銀髪碧眼の13歳の美少女がこの絵はなにか危険な香りがする。

私が赤くなっているとアニータが棒を取った。

「次は私が持ってるからイリーナがやってみて」

口の中に棒が入る初めての感触に、真っ赤になりながら挑戦した。

しばらく練習して、二人ともアニータから満点をもらった。

コンドームの話が終わると、アニータはケースから錠剤をだした。

「何の薬ですか?」

「コレはピルと呼ばれる薬で飲むと薬が効いている間は妊娠しなくなる」「日本じゃ市販されていない薬だけど、花子に頼めばもらえるから、詳細は花子に聞くと良いよ」

性奴隷用の便利な薬があるんだ、真理もコレを飲んでいたんだ……

私はピルとコンドームを分けてもらった。

アニータがいてくれてよかった、やっぱり年長の同志は頼りになる、なんだか自分が大人になった気がする、これで犯されても泣かないぞ。


薬のことは花子に聞けって言ってたけど、クリスチーネの薬は何なんだろう?

花子を探すと、台所で片付けをしていた。

「クリスチーネの薬は大丈夫なんですか」

花子は明るく笑顔で答えてくれた。

「大丈夫よ」

私は頭を下げて尋ねた。

「すみません、日本語が良く分からないのですが、先天性遺伝子疾患とは何ですか」

花子は少し暗い顔になった。

「クリスチーネは生まれつき治らない病気なの、薬があれば平気だから」

私は必死ですがった。

「治す方法は無いのですか」

花子は私に謝った。

「ゴメンね、現代医学では治せないの」

病気が治らないなら、せめて自由にしてあげたい。

「ココから出してあげられないのですか」

花子は困った顔になった。

「クリスチーネが飲んでる薬ね、製薬会社が特注で作っているから、ものすごく高いの」

資本主義の国はなんでもお金の話になるんだ。

「高いってどれぐらいなんですか?」

「毎月、庶民の年収が消えてる」「だから、クリスチーネはココに居るしか生きる方法が無いの」

私は花子の言葉に絶望した。

アニータとクリスチーネは、大資本家の性奴隷になることで資本の力で生かして貰っている、脱走すればクリスチーネは死ぬしか無いんだ。

花子は私を優しく慰めてくれた。

「大丈夫よ、現代医学で治らなくても20年後なら治るかも知れないから」「それまで薬で時間稼ぎする事は無駄じゃ無いの、希望はあるわ」


 次の日の朝、美壽々は私に紙を渡した。

今まで真理がやっていた仕事の一覧で、今日から私がやるように言った。

掃除場所の割り当てや、食事当番の順番に、休日のシフト。

スケジュールを見て気になったのは、資本主義の豚の性欲処理をさせられる時間がどこに入っているのか分からなかった、気まぐれに呼び出されて犯されるのかな?

ピルとコンドームは常に身に付けていようと思った。

 私は真理が送られた秋田が気になっていた、サイタマよりも寒い僻地みたいで、シベリアみたいな酷いところみたいだからだ。

美壽々に真理が送られた秋田がどんな場所なのか聞いてみた。

美壽々はさわやかな笑顔で答えた。

「ええ、真理さんは医師(いし)になるために秋田(あきた)大学医学部医学科(ダイガクイガクブイガクカ)に行きました」「辛くて大変でしょうけど、きっと頑張っていますよ」

私には(いし)になって耐えないといけない、ダイガクイガクブイガクカがどんな辛いところなのかわからなかった。

性奴隷として役に立たなくなったら、強制労働施設(ラーゲリ)に送られるんじゃないかと心配になった。

美壽々は私の顔を見て、感じている不安と不満を見透かしたみたいだ。

「大丈夫です、真理が希望になってくれます」

今の私には、夢みたいな希望にすがることしか出来なかった。


本当に当時のソビエトの日本語ロシア語の辞書には日本の年季奉公が奴隷契約だと載っています。


子供を10人以上作ると貰える勲章、母親英雄(マーチゲロイーニャ)(Мать-героиня)は作中時間の三ヶ月半前に廃止されていますがイリーナはまだ知りません。


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[一言] 本人の悲壮感がすごいんだけど 勢いのある会話でどうしても笑ってしまう
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