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勇者と魔王と按摩師と  作者: ひなた
3/11

田舎は良いぞ

~前回のあらすじ~

魔王の病気を治せる医者を探しに人間界にやって来た三匹の魔物たち(通称三馬鹿)。隠れていたつもりが、あっさり人間に見つかっちゃったよ。しかもその人間、魔物を見ても表情を変えずに「人を襲うなら頭か×××(自主規制)切るよ。」とか言ってくるおっかない坊主だよ☆


「坊主じゃないっつってんだろ。」

「気持ちを落ち着けたくて回想してるのに割り込んで来ないでえぇぇぇ!!」


いきなり大声をあげて蹲る一角兎。他の二匹も顔を青ざめているが、ルイスからしてみれば「そんなん知らんがな。」である。

「いい加減に魔界に向かわないと、そろそろ自警団のおっちゃん達がこっちに来そうなんだけど。」

辺りは日が落ちて薄暗く、時間的に自警団の見回りがあるらしい。

「自警団くらい、俺達にかかれば…」

「自警団のおっちゃん達、うちの大先生を筆頭に鍛え上げた戦闘民族(現役)だけど。」

「「「よし!今直ぐ行こう!!」」」(((嫌な予感しかしない!!)))

「実に鮮やかな手のひら返しですな。」


森を突き進む一人と三匹。ルイスはそれほど闇に目が利くわけではないので、安全の為に魔物の背中に乗せられている。

「そういえば、お前さんの名前何ていうんだ?」

「ルイス。君らは?」

「おいらはモッソ。」

「ムックだ。」

「僕はダーキ。」

馬程の大きさの一角兎がモッソ、サーベルタイガーがムック、サビズリーン(黒と茶色の斑柄の毛並みの熊)がダーキという。三匹共、基本的に性格が穏やかで草食ということで、医者探しを命じられたらしい。

「何でこんな田舎で医者探ししてんの?都心の方が人が多いから、良い医者探しやすいんじゃない?そもそも私は医者じゃないけど。」

「…都心か…都心はなぁ…」

「なんだか空気が臭いよな…」

「こっちと比べて冷たい人間が多いしな…」

「あと、水が不味いよな…」

「「わかる~…」」

「…何でそんな『田舎から夢見て都心に出たけど、夢破れて草臥れ果てた田舎者』オーラ出してるのさ…」

「おいら達からしたら、人間がごった返ししている都心より、暖かい人間が多い田舎の方が探しやすいんだよ。」

何故か三匹は遠い目をしていた。


前回の登場人物で勇者を出しましたが、まだ暫くは出てくる予定はありません。次回あたりはいい加減に魔王様を登場させたいと思います。

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