五話
病院へ入った後姉貴がさっき部屋を聞いた人に狭間への行き方を聞きに行った
姉貴が戻ってきたら看護師さんも着いてきた
看護師さんは「狭間に入るには看護師の同伴が必要なので同伴させていただきます」とのこと
そこから狭間に入るためにエレベーターで4階に行きそこから一つの個人部屋に専用のタグをつけて入ると狭間に行けるらしい
部屋入ると廊下に出ていた
暖かい雰囲気の表の世界の病院の廊下と違い狭間の病院の廊下は少し冷たい雰囲気を感じた
「あんま入院してないんすか?」
「ええ。妖怪は怪我しても滅多に病院に来たりしませんから」
「たしかにそうですね。妖怪の治癒力は人間より高いですからね」
「はい。そのかわりに陰陽師の患者さんも多いですけど」
「なるほど陰陽師は荒事を引き受けるのも多いから?」
「そうですね」
「にしても、人少ないっすね」
「今は微妙な時ですから。あ、着きましたここが月島 天音さんのお部屋です」
「ありがとうございます」
「あと、このタグを」
看護師さんはタグを四つ渡してきた
「これは…?」
「狭間に入るためのタグです。次はこれを使って入ってください」
「わかりました」
「それでは。お困りのことがありましたらまた声をかけてください」
「はい」
看護師さんは行きの道を戻って行った
「んじゃ入りましょうか」
「おう」「はい」「了解」
姉貴はドアをノックする
コンコン
「どうぞー」
「こんにちは天音さん」
「あらー京香ちゃん!久しぶり。元気してた?」
姉貴は心配そうに天音さんに駆け寄る
ちょっと泣きそうな顔になっている
「天音さんこそ怪我してるんでしょ?大丈夫?」
「大丈夫!元気よ〜療養しとけって親父さんが って若!それに光ちゃんと恭君も」
ちょっと遅かったが天音さんが俺たち3人組に気づいた。そして俺たちも遅れて近寄る。
「もう光ちゃん呼びはやめてって。天音姐」
「あははっいいじゃない」
光輝も昔からの仲の天音さんに対して崩れた喋り方をする。
「姐さん、骨折で入院したって聞いてるけど大丈夫?」
「大丈夫よ。会長には、大丈夫って言ったんだけど無理矢理入れられてね」
「親父また過保護になってんの?」と、秋
「まあ、昔やんちゃしてたからかもね」
天音さんは少し昔を懐かしんでか、照れ笑いしている
「天音さん、なんで骨折なんか?」
「骨折なんかなんて失礼な言い方ね」
「いや、そういう意味じゃなくて……」
「わかってるわよ。私が怪我した理由はね…」
直感的に話が長くなる予感がした。ちょっと我慢は辛そうだなぁ…
「すいません。ちょっと外出ます」
そう言って俺は部屋を出た……トイレの為に
短いですがお許しを