一話
学校へは自分の家から学校に止まるバス停に向かって歩いていく
バス停には制服姿の男子が二人
「おはよう。遅刻しなくていいけどもうギリギリだぞ!恭介」
「ふわぁ。おはよう恭介。もう光輝が待ちくたびれてるぞ〜」
俺の幼馴染の秋と光輝だ
秋は眠そうで光輝は待ちくたびれて貧乏ゆすりし始めてる
「ごめん遅れた」
「寝坊か?いつもギリギリなんだからいい加減余裕を持って来いよ」
「秋の言う通りだぞ!この、眠そうな秋だって五分前に来るのにお前は時間ぴったり。一応学校に遅れない時間に集合してるがもうちょっと早くな……」
「まあまあそう怒りなさんな。仕方ないだろ、母さんに頼まれごとされたんだから」
「何々?今日は恭介の母ちゃん何頼んできたの?」
「えっとなぁ。姉貴の弁当を届けに」
「恭介のお母さんの頼み事なら仕方ないか……」
「珍しいなお前の姉貴が忘れもんなんて」
「確かにあの副会長が忘れ物とは珍しいな。なんかあったか?」
「あ!」
「「あ?」」
「今日集会だぞ!」
「あっはっは…遅刻だな」
「今まで一度もしなかったが…遅刻になってしまったか……それと言うのも恭介お前の遅刻の所為だぞ」
「母さんが姉貴に渡し忘れたのが原因なんだから俺を責めるな」
「うぐぐ」
光輝も秋も俺も俺の母さんには逆らえない
そんな感じに揉めてたらバスは来る
俺たち3人は料金を払ってさっさとバスに乗る
バスに乗り込んだが席は空いてない
「席空いてないなぁ」
「いつも通りだろ」
「いつも空いてないぞ。秋」
喧嘩の続きも出来ないから俺たちの会話は無くなる。
俺らのバス停から四つのバス停を過ごしてからそのバス停から5分ほどで着く場所に我が高校糸山高校に着く
数十分分ほどバスに揺られたら学校近くのバス停に着く
『次は〇〇〜〇〇〜』
「恭介、秋急ぐぞ」
「おう」「わかってる」
俺たちはドアが開くと同時にバスを降りダッシュで学校に向かう
まず左に曲がり門は右に見えてくる
門に駆け込むと視界の右の端には当番の教師が見えた
「先生セーフ?」
「ああ、セーフだ」
「よっしゃ〜セーフ」
「良かったぁ」
俺らはセーフで安堵してる。
光輝なんか今にもビザをつき始めそうなくらいに安堵している俺らに先生はあきれた様子で教えてくれる
「お前らこのままだと集会、アウトだぞ」
「あ、やばい」
「急ぐぞお前ら」
「「おう」」
俺らのダッシュは再開するのであった
教室に鞄を置き走って集会の会場体育館に向かう
「遅刻か?恭介」
「おう」
級友の辰馬達也がちょっかいかけてくる
秋と光輝はクラスが別だ
達也とは今年から一緒になって仲良くなった
「今日の校長の話も長いぜ」
「今んとこ何分だ?」
「2分」なるほど2分遅刻か……
こっから10分ほど話が続いた
やれ、最近の事件の話ややれ、この前のスポーツの話やetc ……
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四時間目終了後……
「やっと昼休憩だぁ」
「よっしゃあ〜」
カバンから姉貴の弁当を出す
「よし、ちょっと行ってくる」
「ん?どこに?」
「ちょっと姉貴に弁当届けてくる」
「副会長?」
達也は驚いている
「そう、忘れてったから届けに」
「なるほどねぇ」
「んじゃあな」
そうして俺は教室から出てA棟の三階の教室からB棟二階の姉貴の教室へ歩く