いざ四重の塔へ
剣丞視点
朱雀に捕らわれた久遠を取り返すため、俺は四聖獣の本拠地がある四聖門を潜っていくが、通った先には俺を食おうと襲いかかる餓鬼達が待ち受けていた。
さすがの俺も数に圧倒され最大のピンチとなったその時!
俺を助けに現れたのはエーリ…
金柑仮面「金柑仮面です! 」
こと、金柑仮面であった。
あぁエーリカ、何でか知らないけど生きているだなんて嬉しいぜ
金柑仮面「とにかく!剣丞殿、あなたのことはエーリカからよく聞いて知っております。女体を見れば誰それ構わず助けようとすることを 」
剣丞「うぐっ!? 」
ひ…否定できない!?
金柑仮面「そして久お…、信長様が四聖獣の朱雀に捕らわれたことも知っています。私と共に向かいましょう 」
剣丞「あ…あぁ 」
とにかく!俺はエーリカこと金柑仮面と共に四聖獣が潜むという四重の塔へ向かうのだった。
語り手視点
一方その頃、四重の塔の最上階である朱雀の間では
朱雀「おぉ、信長殿、似合うではないか 」
久遠「そ…そうか 」
バァンッ!!
朱雀と久遠の祝言のため、久遠が白無垢ならぬ赤無垢に着替えさせられていた。
朱雀「やはり我の目に狂いはなかったようだな、似合っているぞ 」
久遠「そ…そうか!? 」
どうせなら剣丞に言ってほしいと思う久遠
久遠「(我は何ということをしてしまったのだ。いくら剣丞が殺されそうになったとはいえ、こいつと祝言なんて…) 」
久遠がそう思ったその時
青龍「朱雀様! 」
青龍が現れた。
朱雀「何だ青龍?我は忙しいのだ。用件なら早く言うがよい 」
青龍「ハッ!新田剣丞が餓鬼共を退け、この四重の塔に侵入したもようです 」
久遠「剣丞だと! 」
剣丞の名を聞き、喜ぶ久遠
朱雀「ほぉ、餓鬼達では相手にならぬとわかっていたが、やはり鬼を倒したというだけはある 」
話を聞いた朱雀は
朱雀「わかった。予定通りお前達が相手をしてやれ、それぞれの舞台でな 」
青龍「ハッ! 」
そして青龍が去ると
朱雀「さて信長殿 」
久遠「な…何だ!? 」
朱雀が久遠を呼んだ直後
ガシィッ!!
久遠「ぐっ!? 」
朱雀は久遠の胸ぐらをつかみ
朱雀「我の目は誤魔化せぬ、信長殿の心が我に向いていないことくらいすぐにわかるぞ。本当はこんなことをしたくないのだが、仕方がない 」
ギロリッ!!
久遠の目を見つめると
朱雀「鳳凰乱心眼 」
みゅわわぁ〜〜っ!!
久遠「なっ…!? 」
久遠の目が白目となった。
朱雀は久遠に催眠術をかけたのだ。
朱雀「さて、青龍達だけで始末できると思うが万が一を考え、我も準備するとするか 」
一方その頃
剣丞「ついに四重の塔に着いたぞ! 」
剣丞と金柑仮面は四重の塔の前にたどり着いた。
剣丞「待ってろよ朱雀! 」
ぐいっ!!
扉を引っ張って開けようとする剣丞であったが
剣丞「あれっ?んぎーっ!! 」
扉は一ミリたりとも開かなかった。
剣丞「朱雀の野郎!俺が入れないように鍵をかけやがったな!! 」
力の限り扉を引っ張る剣丞であったが扉は一ミリたりとも開かなかった。
金柑仮面「待ってください剣丞殿 」
剣丞「何だよエーリ…金柑仮面? 」
金柑仮面が剣丞に待ったをかけ、扉に近づき
金柑仮面「もしかして… 」
ぐいっ!!
扉を押してみると
ガララーッ!!
扉は簡単に開いてしまった。
剣丞「押し戸かいっ!! 」
金柑仮面「突っ込んでないでさっさと行きますよ 」
とにかく中に入れた二人が進んでいくと
ジャジャーッ!!
剣丞「何だここは!? 」
辺りが水で囲まれた部屋にたどり着いた。
すると
ズズズッ…!!
玄武「新田剣丞、まっとったで 」
水の中から四聖獣の一人・玄武が現れた。
剣丞「お前は確か玄武! 」
玄武「およっ?新田剣丞だけやと思うたら他にも人がおるやないか。まぁ、わいは何人いても構わへん。どうせ全員死ぬんやからな!! 」
ブォンッ!!
玄武は剣丞目掛けて鎖鉄球を放ってきたが
剣丞「もう食らうもんか! 」
サッ!
剣丞は鎖鉄球を避けると
剣丞「いまだ! 」
ダダッ!!
鎖鉄球を放ち、無防備となった玄武に向かっていった。
剣丞「(同じ鎖鉄球使いである季衣義姉さんから鎖鉄球の利点と欠点について教わったのを思い出したぜ) 」
そう。剣丞には五十を越える義姉がいる。
しかも皆が優れた武将や軍師なのだ。
そのうちの一人である季衣の教えを剣丞は思い出した。
季衣「いい剣丞くん、ボクの得物の鎖鉄球は当たれば確かに威力は高い。だけど鉄球を放ったあと、余程の実力がない限り隙だらけになっちゃうんだ 」
剣丞「(ありがとう季衣義姉さん!) 」
そして剣丞は
剣丞「食らいやがれ!! 」
ブォンッ!!
玄武目掛けて刀を振るったのだった。