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さらば朱雀、最期の遺言

語り手視点


最後の四聖獣である朱雀と激闘を繰り広げる剣丞


そして剣丞は朱雀と共に溶岩へと落ち、剣丞自身は何とか生還を果たした直後


ボボボオォッ!!


炎が人型に集まり


剣丞「おいおい、まさか!? 」


そして


朱雀「やれやれ、我としたことが復活に時間がかかりすぎてしまったようだな 」


バァンッ!!


倒したと思っていた朱雀が復活してしまったのだった。


久遠「あの溶岩に落ちながら生きていたのか!? 」


朱雀「炎を司る我に溶岩なぞが通じるわけがなかろう 」


確かにその通りである。


剣丞「(まさか朱雀が復活するだなんて!?今の俺にこいつと戦えるほどの気は残っていない。一体どうする!?) 」


剣丞が足りない頭をフルに使って考えたその時


朱雀「さて、新田剣丞 」


剣丞「(くるか!?) 」


こうなれば最後の足掻きとばかりに死ぬ気で戦おうと剣丞が思うなか


朱雀「我の敗けだ 」


剣丞「へっ? 」


朱雀が自ら敗北を宣言した。


朱雀「貴様らの言うように我は悠久様の意思に背いてしまった。今頃、あの世で嘆かれていることだろう 」


剣丞「朱雀… 」


朱雀「だが、他の四聖獣が敗北したなか、我だけが生き続けるわけにはいかぬのでな 」


すると朱雀は


朱雀「この場で自害させてもらう 」


パチンッ!!


指を鳴らした瞬間


パアァッ!!


体が光の粒子へと変わり、消えようとしていた。


剣丞「朱雀!?何で!? 」


何故朱雀が消えようとしているのか


剣丞は理由がわからなかった。


金柑仮面「そういえば聞いたことがあります。本来式神は術者が亡くなれば共に滅びますが、もし生き残る気持ちがあれば式神は残ると 」


つまり悠久の式神である朱雀達は本来ならば悠久が亡くなると同時に消滅するはずであったが、人間共に復讐する!その強い意思だけで朱雀達は消滅を免れた。


だが同時に自ら滅びたいと願えば滅びることもできるのだ。


朱雀「式神の消滅は死ではなく文字通り消滅を意味する。先に亡くなった三体とは共に行けぬのが残念ではあるな 」


先に亡くなった青龍達は戦いによって亡くなったため朱雀とあの世で会うことはないのだ。


剣丞「馬鹿野郎!!朱雀、テメェ!! 」


自ら死のうとする朱雀に対して怒鳴る剣丞


すると


朱雀「新田剣丞!遺言として貴様に一言申しておく! 」


朱雀は剣丞に対して叫ぶと


朱雀「信長殿を二度と離すでない。それと貴様にこれをやる 」


スッ!


剣丞に対して一言言い、自分の羽を剣丞に投げ与えた。


パアァッ!!


朱雀の羽には治癒能力があるため剣丞の体は傷、気が回復した。


剣丞「朱雀… 」


朱雀「去らばだ 」


そう言い残し


パアァッ…


朱雀は欠片ひとつ残さず消滅してしまった。


剣丞「朱雀… 」


久遠「奴を悪にしたのは我ら人類のようだな 」


誰もが悲しむなか


ゴゴゴッ…!!


突然地震が発生した。


金柑仮面「じ…地震ですか!? 」


剣丞「こんな場所でも地震って起きるんだな!? 」


だが実際は


久遠「いや、これは単なる地震ではない!?この塔が崩れようとしているのだ!? 」


そう。四聖獣全員が亡くなったことによりこの塔は存在ができなくなり、塔が滅びようとしていたのだ。


剣丞「朱雀の奴、それを先に言えよなーっ!! 」


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