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満月

作者: 狗月ユウ

この寒空に光る君

手を伸ばしても届かずに

それはさながら恋のよう


君は夜空の支配者で

枯葉たなびくこの冬が

君の姿をより一層美しくするのだろう


家路を急ぐ人は気付かない

君を私は独り占め

それはさながら恋のよう


手を伸ばしても届かない

想いを馳せても届かない

私は君に届かない


それはさながら恋のようで

私は君に片思い


私はずっと片思い

私は君に片思い


この寒空に光る君

手を伸ばしても届かずに

それはさながら恋のよう

それはきっと恋のよう

私の描く恋模様

誰にも気付かれなくても、ひっそりと夜空を照らしている、そんな月が、私は好きです。


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