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泡沫の夢ーー毒で溶けて、また明日

とあるゲームをして、書きたくなってしまった

「初めて、私の名前はエドワード・フォン・ラスルドリードだ。」

「これからよろしく婚約者どの、エリスというのか」

「ようこそエリス嬢、用があればそこの使用人に行ってくれ」

「久しぶりだね、お見舞いに行けなくて申し訳ない。少し、忙しくて」

「君も、ヘリアネ語がわかるのか!?だったら古代レード語は…」

「ようこそエリス、今日はおすすめの本を紹介し合うと言ってたよね」

「エリス!待ち遠しかったよ!」

「今日は入学式だね」

「あのアリアナという令嬢が気になるのかい?」

「エリス、君を愛している。私とこの国を支えてくれないか」

「今日は、僕たちの結婚記念日だね」


「エリス…?どうしたんだ?」

「卒業式…?今日は結婚記念日だろう!?」

「あぁ…そうだよ、今日は卒業式だよ」

「お父様?…そうだね、お父様だよ、エリス」

「…私は君の叔父だよ」

「今日は卒業式だね」

「エリス…すまない、疲れてしまったんだ」

「今日は王子殿下との顔合わせだよ」

「……」

「…ぁっ…!、っ痛くは、ないか?…ごめん……」

「もういいよ、私がやるから」


あぁ神よ、彼女は、私は何か罪を犯したのですか… 幸せを願っては行けなかったのですか…?なぜ彼女から記憶を奪うのですか…?

愛しているのに、救えない…ついには彼女を傷つけてしまった、なのにそれすらも彼女は覚えていない。忘れられることがこんなにも辛いなんて知らなかった。

あぁ…もう、疲れてしまったんだ……


王位は弟に譲った。今日はエリスが好きなものをたくさん食べた。エリスが好きな場所にも行った。共にエリスを守ると誓ったレオンに、いつか必ず治すと言ってくれたセシルに、エリスの一番の友人でいてくれたアリアナ嬢に、別れも告げてきた。みんな泣いていた。けど、引き止められはしなかった。


ゆっくりと毒を含んだ杯を共に煽ったあと、残された少しの時間で、エドワードはエリスに優しく語りかけます。


「エリス、私の妻でいてくれてありがとう。最期に願いがあるんだ来世でまた、私と夫婦になってくれないか」


エリスは柔らかく微笑んで、返事をしました。


「ーーエドワード、私、あなた妻でいれて嬉しかった。約束しましょう。来世でも、その次でも」

「……私からもお願いがあります。私たちの結婚記念日、来世でも同じ日がいいです……」


それが奇跡のような一瞬の記憶の回帰だったのか、それともただの夢だったのか。

エドワードはそれを確かめる術を持たないまま、エリスと共に安らかな眠りへと落ちていきました。


翌朝、二人は冷たくなって発見されました。2人の表情は安らかで、ただ穏やかに凪いでいました。


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