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嫌い

短編集とは言ったが、一話で一作品が終わるとは言ってない!

長すぎたか…?

 こんにちわ。わたくし転生者のルアフィナ、ぁールアフィナ・ローレ・ファラナントと申します。転生者といっても特別な能力とか突飛した能力などは…あ、るんですけど、本好きで映像記憶が可能なところと、《時》というかなり特殊な魔法属性を持っているところと、投げナイフが得意なところです。


 ただ、私の知り合いがびっくりするくらいに主人公で、絶対あいつも転生者だと思う…のであまり使う機会がなく忘れかけることが多いですね!もう本当にすっごいみんなに好かれるし、本人気づいてないけどヤンデレ量産機になりかけることあるし、新しい食べ物作り出すし、なんかやたら事件巻き込まれるし、その度なんかすごい知恵やパワーで解決するし…『THE・主人公』すぎてキモイ時があるくらい。大豆系と米探し出したから確定よ、もう。


 まぁなんで私、そいつが嫌いなんですよね。嫉妬とかじゃなくてただ単に発言がキモイし、脳内お花畑で困るし、そいつに近寄る人がことごとくダメになるのを見た瞬間は笑ってしまったよ、失笑だったけどな!


 何が一番嫌って私がそいつの幼馴染なことだー!


 本当、幼いころからあいつの主人公ぶりを見せつけられながら、なんなら巻き込まれながら育った私はそれはもう、強い女性に育ちましたよ。何が強いって?全部に決まってんだろJK。肉体もメンタルも異性も審美眼も、あいつも影響で、幼い頃からだいぶ周りに地位、権力、顔面偏差値が高いやつらが多かったからね!なぜか私も顔面強くなったよ!スタイルよくなったよ!主人公補正(他)かな!


 はぁ…私フツーに病みましたよ…周りにはずっとキラキラしたのしかいなくて…主人公の隣の領地の娘+分家筋だったからって、子爵の娘が公爵の娘の友人ポジで高位の王侯貴族の中に入れるわけないやろがい…!敬語外せとか、馴れ馴れしい愛称呼びとかこの身分差でできるわけねぇだろボケェ!


 この世界はゲームの世界なのかわかんないんだよなぁ


「ルア!見て〜新しいお菓子のレシピを作ってみたの!名前は、エクレアっていうんだ!どうかな?食べてみて!」


 はーい彼女が噂の主人公ちゃん、ロリアンナ・ルシート・レドラントちゃんでーすっ。うつくしーですねー、バサッと長いまつげ、アメジストの瞳、チップの映える唇、ストレートで毛量が多いけれどいじりやすい髪質の菖蒲色の髪、主張するお胸、スラリと長く傷ひとつ無い手足。どこから見ても美少女ですわ。


「ワースゴイ!美味しいですね!わぁ中に何か入ってますぅ、なんでしょ〜?」


 オーバーリアクション?良いんだよ別に、こうすればアンナは意気揚々と語り出す。あ、ちなみにアンナはロリアンナの愛称ね、流石にロリ呼びはちょっとアレだった。


「よく聞いてくれました!それはね、カスタードって言って〜」


 はぁめんどくさい、本当にめんどくさい、だって一ヶ月後には学園生活が始まるんだもん。学園なんてイベントの宝庫じゃないか…法律のせいで通わないという選択肢がとれないのが本当に悲しい…だってさ、子爵の娘が幼馴染というだけで高位の王侯貴族の中にいる、なんて他の生徒から見りゃ「なんだあいつ」じゃん…それに、おそらくアンナはどちらかと言えば悪役令嬢だと思うんだよね、悪役令嬢ポジはさ、最初いいことがないよ…

ここは現実ぅ、どうか何もありませんようにぃ…!


ちなみに、学園の名前はディシプリン国立魔道学園。






〜一ヶ月後 入学式当日…


 ついにやってきやがりました、この日が…あぁ天井のシャンデリアが眩しいよ…プログラムなんだっけ…?紙どこやったっけ…あったわ、えーっと新入生入場、学園長挨拶、ステータス測定…もうさ?ゲームすぎるでしょ、本当に、個人情報だよ?これ、なんでみんなに見せないかんのだ、マジで。新入生代表挨拶、これは王太子がやる。あぁ当たり前に知り合いですよ?結構な頻度で会いますよ、彼はゲームだったら攻略対象の1人なんじゃ無いかな?ちなみにめっちゃ腹黒。で、クラス発表、そのあとは各クラスで変わるみたい。あんま長くないといいなぁ。


「ルア〜こっちこっち!」


「身分が違うので一緒に入場することはできません」


「あ、そうだった、ごめんね」


 身分の差があって良かったと思える瞬間だよなこれは…


「新入生入場!」


 ホールが拍手に包まれている。高位の方々は最後に入場するらしい、私は割と最初の方だね…


 ふー、スー、ハー、ここに入ったら、三年間あいつに振り回されるだろう、覚悟を決めろ、私…、……よし


 私は今、人生で重要な一歩を踏み出した…とりあえず席に座ろう、始まったばかりなのに、なんか達成感があるわ…

あ、アンナがいる…目が合いました!今絶対合った、うわなんかやだ。うわ、他の王侯貴族何人かとも、目が合った気がするわ。全員知り合いだし…


「2、学園長挨拶、新入生 起立!礼…着席してください。では、学園長お願いします」


 号令の感じめっちゃ前世と同じだな…あの方が学園ちょ…見たことあるぅ!なんならめっちゃ話したことあるぅ!アンナの元カテキョじゃん!なんでだよ!なんで学園長がアンナのカテキョしてんの?マジで…


「まずは、新入生の皆さん、入学おめでとう。まず、私が諸君に伝えることは三つ、一つあくなき探究心を持て、二つ高め合える友を見つけよ、三つ決して妬むことなかれ。これは我が校の校訓だ。」


 ホールにもデカデカと掲げてあるね。


「諸君らにはこの三年間で、上に立つものとしての在り方をしっかりと学んでもらいたい。我々貴族には生まれながらに魔法という力がある。ただ、その力の行使には義務と責任を伴う。特に貴族である諸君は、その力を民のために使うことが、この国に生まれた者の義務だと私は思っている。だが諸君らの能力には差があるだろう。我々は諸君らのステータスを公平に評価し、最適な教育プログラムを提供する。」


 だからステータスを公開しろと?


「高い能力を持つ者は、それだけ重い責務を負うことになる。逆に、たとえ能力が低くとも、その後の努力と知恵、そして高め合える友の存在によって、いくらでも未来を切り開くことができる。我が校の校訓を、今一度心に刻み込み、己の力量を知り、前を向いて歩んでいくことが、真の貴族の姿だ。長くなってしまったが最後に、これから三年間、勉学だけでなく人として、皆が成長する姿を我ら教師一同は見守っている。気高く、高潔な、貴族の一員となることを願っている。これで私の話は以上だ。」


 アンナの元カテキョのくせにいいこと言うじゃないか。元カテキョのくせに、


「ありがとうございました。続きまして、3、ステータス測定に移ります。新入生の皆さんは、ステージに設置されている計測台へ、片手を乗せてください。では順番にー」


 はぁ、来たよステータス測定。これほんと嫌なんだよね、個人情報ダダ洩れじゃん。まぁ私には秘策があるんだよね!時属性がバレたくないから頑張って《隠蔽》のスキルを習得したんだ!これで勝つる!あ、呼ばれた。


「ルアフィナ・ローレ・ファラナントちゃん、ね?」


 う、お、妖艶なオネェ様…ですね、ここは教師も癖が…あ、いやアンナのせいか!?いや、そんなわけないと思いたい…とりあえず、返事しよ


「はい」


「はーい、じゃここに手を乗せてぇ10秒くらい待機してねぇ」


 とりあえず言われた通りに手を乗せる…1、2、3、4、5、6…わぉなんか光りだした。ホログラム?スクリーン?みたいなのが浮き出てきたわぁ


「あ〜出来たわね〜見てみましょ−か」


 ホログラムにはこんな感じで映し出されている

___________________________________


名前:ルアフィナ・ローレ・ファラナント Lv.42

適正属性:無 水 風 氷 樹

適正武器:レイピア 鉄扇 ナイフ

技能値:礼儀作法:A ダンス:B 体力:B 学力:A 魔力:A 攻撃力:A 精神力:A

特殊技能:映像記憶 

スキル:〈マナー/23〉〈演技/15〉〈投擲/34〉〈着付け/12〉〈速読/41〉〈樹属性魔法/MAX〉〈樹属性魔術/MAX〉〈樹属性魔導/61〉〈風属性魔法/MAX〉〈風属性魔術/42〉〈無属性魔法/MAX〉〈無属性魔術/17〉

称号:《令嬢の鏡》《大樹の支配者》《世界樹の友》

加護:樹木神 知恵神 稲荷神

___________________________________

 ちなみに着付けはアンナに「着物を作ったから、できるようになった方がいいよー」って言われて無理やり覚えさせられました…


「わーぉ、なかなかにすごいわね、あなた。ん?樹属性のファラナント…あ〜あなたあの!省長がベタ褒めしてた!」


「はい…お恥ずかしながら…」


 時属性を隠そうとして、カモフラージュとして樹属性を極めているんです…そしたら魔法が楽しすぎて…こうなってしまったんだよ… いやーやりすぎて魔道省からお声がけされるくらいになってしまったのよ… ちなみに本物のステータスはこちら

___________________________________


名前:ルアフィナ・ローレ・ファラナント Lv.73

適正属性:無 水 風 氷 樹 時

適正武器:レイピア 鉄扇 ナイフ

技能値:礼儀作法:A ダンス:A 体力:B 学力:S 魔力:S 攻撃力:A 精神力:A

特殊技能:映像記憶 時空間支配 刻使い

スキル:〈マナー/23〉〈演技/15〉〈投擲/34〉〈着付け/12〉〈速読/41〉〈樹属性魔法/MAX〉〈樹属性魔術/MAX〉〈樹属性魔導/MAX〉〈荊棘属性魔法/MAX〉〈荊棘属性魔術/48〉〈風属性魔法/MAX〉〈風属性魔術/42〉〈無属性魔法/MAX〉〈無属性魔術/17〉〈時属性魔法/MAX〉〈時属性魔術/MAX〉〈時属性魔導/53〉〈水属性魔法/MAX〉〈氷属性魔法/MAX〉〈隠蔽/55〉

称号:《令嬢の鏡》《大樹の支配者》《世界樹の親友》《時空の支配者》《時の寵愛》

加護:樹木神 知恵神 稲荷神 時空神

___________________________________


「まぁすごいじゃない!樹属性は扱いづらいもの〜それに技能値も高いわねぇ〜将来有望♪第一段階属性なのが悲しいところねぇ、まぁもう戻っていいわよ〜次は〜」


席に戻る途中、ルアフィナは視線を感じた。

王族や公爵令息、そしてもちろん、主人公のロリアンナ・ルシート・レドラント。全員がルアフィナを見ていた。

アンナはキラキラと瞳を輝かせ、親指を立てている。王太子殿下は、面白そうにニヤリと笑っている。


 私は卒業したら、魔導省に就職して、お金を稼いで、田舎に行く!アンナの影響下から抜け出す!そのためには時属性がバレないこと、優秀な生徒でいることが大事!


その後、ステータス測定は淡々と進み、次々と優秀な貴族のステータスがホールに映し出されていく。


 あ、次はアンナだ


教師がアンナの名前を呼んだ瞬間、ホール全体の空気が変わった。ざわめきが鎮まり、期待の視線が集中する。王族、公爵家、侯爵家……誰しもが、この主人公の「能力」に注目しているのだ。


「ロリアンナ・ルシート・レドラントちゃんね!」


 アンナが手を測定器に乗せると、先ほどルアフィナに出たホログラムが、今度は金色に輝きながら出現した。その輝きは、私の時とは比べ物にならないほど強い。


「あ…あらあらぁ〜これは、規格外だわぁ」


 オネェ様教師の声が、ホールに響き渡った。


___________________________________


名前:ロリアンナ・ルシート・レドラント Lv.3

適正属性:火 水 土 風 雷 氷 樹 無 愛

適正武器:全て

技能値:礼儀作法:B ダンス:B 体力:C 学力:A 魔力:測定不能 攻撃力:SS 精神力:A

特殊技能:愛され体質 新規レシピ開発 無限魔力回路(微弱) 虚弱体質(弱)

スキル:〈マナー/22〉〈演技/5〉〈社交/11〉〈料理/MAX〉〈縫製/MAX〉〈医療/MAX〉〈全属性魔法/MAX〉〈火属性魔術/63〉〈水属性魔術/46〉〈土属性魔術/35〉…etc

称号:《愛と勇気の娘》《聖女の再来》《お菓子な発明家》《全属性魔法を極めし者》

加護:太陽神 慈愛神 商業神 聖獣神…etc

___________________________________

レベル3でこれとかさー?転生してからずっと頑張っている私への当てつけだろ、本当に

ん?愛?あーなるほどね、私の《時》と同じパターン。だから、アンナは世界に愛されてるんだ、


「……あらあらぁ、すごいわねぇ。全部に適性があって、魔力は測定不能。攻撃力はSS、そして特別属性……身体は弱いのがたまに傷ね。まるで、この国の始まりの物語に出てくる光の巫女のようだわ」


オネェ様の言葉が、アンナの評価を決定づける。アンナは顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに顔を覆っている。


ああ、なんでなんだろう…私だってチートなのにさーアンナがいると霞むよね


隣に座っていた伯爵令嬢が、小さな声で興奮気味に囁いた。

「ルアフィナ様、ご覧になりました?ロリアンナ様のステータス……!さすが、レドラント公爵家の令嬢ですね!」


「そう、ですね…わたくしも幼馴染として誇らしい限りです」


その興奮が煮え切らぬままステータス測定は続いたが、アンナ以上のステータスが出ることはなく、新入生代表挨拶へと続いた。


壇上に、一人の美青年が上がった。レグルス王国の王太子、シリウス・レグルス・アウローラ殿下である。銀の髪と紫の瞳、絵に描いたような端正な顔立ち。彼もまた、ルアフィナの幼馴染グループの一員であり、そして最も付き合いにくい相手だ。


 あいつ、ゲームだったら間違いなく攻略対象の筆頭だろうな。本性は多分、かなりのサディストだ。


王太子は優雅に一礼し、完璧な口調で演説を始めた。


「新入生の諸君、レグルス王国の未来を担う貴族の皆様、入学おめでとうございます。私、シリウス・レグルス・アウローラは、皆様と共に勉学に励むことを楽しみにしております」


挨拶が終わり、いよいよクラス発表の時間となった。多分アンナと同じ教室なんだろ?知ってるよ


「次に、各クラスの発表を行います」


発表が始まる。視界に、ホログラムでクラス名が映し出される。


『特級Aクラス』


「ルアフィナ・ローレ・ファラナント嬢」


 特A!無理だろこれは!アンナと同じクラスに……


「ロリアンナ・ルシート・レドラント嬢」


 ッッッ―――だよねぇー!特Aって言われた時点で解ってたよ!てことは…


「シリウス・レグルス・アウローラ殿下」


「アルフォード・グリム・クローディア公爵令息」


「ユーリス・フォレスト・エルヴィン侯爵令息」


……続く名前は、私にとって全て見慣れた顔ぶれだった。全員、幼馴染グループ、あるいはその周辺の高位貴族である。ですよね…


「ルア、これからよろしく、ですね!」


「アンナ…はい、よろしくお願いします…」


「さ!ルア!いこう!教室はあっちらしいですよ!」


「あ、待ってください!」


あーやだよーーー!


あと三話くらいで終わらせたい!

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