俺の名は
俺の1日は優雅に始まる。始まらなければならない。
俺は世界に誇るべき人間『家来修造』15歳。
家来と書いて家来と読み、某熱血漢と同じ修造なんて大層な名付けをされてしまった、ごくごく平々凡々なその辺にいるモブだ。名前こそなかなかにパンチが強いと思っているが、俺はモブなんだと声を大にして言いたいね。
俺が何故このような語りから始めているかというと、今日は学校で自己紹介があった。入学式の次の朝だ。
学生生活の今後を決める上で、重要も重要。
それなのに……
俺の所属することになったクラスには、いかにもヤンキーぽいやつらのと育ちが良さそうに見せかけて所詮庶民は皆下僕とでも思ってそうな輩が……いかにもヒエラルキー高めのやつらしかいない。いや、待て。どうなってるんだこの変人クラスめ。モブ仲間はいないのか!?
……いないな。
待て、待て。残る希望は担任!そうだ。こういう時は、担任の先生が嫌なやつで陽キャ陣営の敵となり壁となり立ちはだかるか、モブとして影で支える印象が全く残らない「え?そんな人いたっけ?」で終わるかのどちらかのはずだ。
―――ガラガラッ
俺は最大限の期待が籠ったプリチー(当人比)な瞳を向けた。
そして、絶望した。
男らしい筋肉質の体型に、国民の初恋みたいなパーツのついたイケメンすぎる人間。某映画の国の俳優と言われても頷く男がいた。嫉妬?そんなもん湧かないわ。帰りたい……。
「よぅし。お前ら!ホームルームを始めるぞ!」
は?声までいいとか敵か!?
[号令]
きりーつれーいちゃくせーき!!(全員)
うぉっ……!?何、何々この団結感暑苦しっ!俺これから死ぬかもしわないわ……。俺が暑苦しいのは名前だけなんだよ。頼むよ〜(泣)




