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一章 1-4 大切なのは命?金?

2025/09.07  スキルのランクをスキルのレアリティに変更しました。

「どうかしたの?」


 スキルの発動がキャンセルせれ困惑する俺に、宮前が尋ねてきた。


「い、いや、スキルの発動がキャンセルされたってアナウンス?が…」


「あー。たまにあるのよ。貴方のスキルってスキル名の後に"U"がついてるでしょ?」


「そういえば…」


「それ、スキルのレアリティって言われてるんだけど、上からS・A・B・C・D・E・Fとあって、そこまでは普通に発動が確認されてるんだけど、Uだけは何故か発動が確認された事がないのよ。ギルドの統計では、Uランクのついたスキルは名称から超有用なスキルとは言われてるのだけど、世間じゃ発動すらしないゴミスキル、ハズレスキルなんて言われてるの」


「え?それじゃ俺ってスキル無しでモンスターと戦うって事?」


「まぁそうなるわね。元々スキルを使わせるつもりはなかったからいいんじゃない?どんなスキルがあっても、それに頼りすぎても強くはなれないし、戦い方、身体の使い方を覚えれば、それに関するスキルを覚えたりするから、気にする必要はないわ」


 スキルを使用しない戦闘っていうのは初耳だか、言ってる事は間違ってないように思う。


「スキルの事は一旦忘れて、早くモンスターを狩ろうぜ!」


 裕太の言う通り、早くモンスターを狩らないと、今日中に講習が終わらないし、お金も入ってこない。スキルの事は後で考えるとして、今やらなければならない事をしなければいけない。


「それじゃあ、先に進むわ…っ!二人とも早く構えて!敵よ!」


 宮前の言葉に反応した裕太は、素早く構えをとると、いつものチャラけた雰囲気が消えていた。やる時にはやるヤツだというのは知っていたが、こんなに真剣な姿は初めて見た。


 数拍遅れて俺も構えをとったところで、通路の奥からモンスターが駆け寄ってくるのが見えた。


「ジャイアントラットか」


 初遭遇のモンスターは、体長50cm程の黒毛の鼠型モンスターで、初心者ハンターの試金石と呼ばれる弱小モンスターの代表だ。それが三匹も固まってやってきた。


「おい!どうする!?」


「焦るな!動きをよく見ろ!そこまで素早い動きじゃない!テルは左の一匹をやれ!俺は右の二匹をやる!」


「わ、わかった!」


 こんな時には、本当に頼りになる。裕太の動じない姿に、落ち着きを取り戻した俺は、初めての戦闘に突入した。

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