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8月7日の夢の中

作者: 天川裕司

初めまして、天川裕司です。

ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。

また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。

どうぞよろしくお願い致します。

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


【アメーバブログ】

https://blog.ameba.jp/ucs/top.do


【男山教会ホームページ】

https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/


【YouTube】(不思議のパルプンテ)

https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos


【ノート】

https://note.com/unique_panda3782


【カクヨム】

https://kakuyomu.jp/my/works


【YouTubeドラマにつきまして】

無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、

お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。

基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。

創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪

出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬

でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、

どうぞよろしくお願いします(^^♪




タイトル:8月7日の夢の中


本当に怖い夢を見た。ついに、原爆(水爆?)が落ちる夢である。

それまでは普通に暮らして居た。


俺は教会の面々、従兄妹達、そして近所の人達と一緒に居たらしい。

そうして居る時に、街中にゆっくりとだが、

原爆のミサイルが落ちるところを皆で一緒に目撃したのだ。


まるでそのミサイルは留まって居るかの様に見えた。

でも着実に動いており、地表スレスレまで来て、


ボンンンンンンンン…!!


とあの独特の音を立てて思いきり炸裂した。


その爆発を皆で見たのは地下壕の入り口で、

爆発した瞬間、そこから思いきり全速力で、地下三階にまで俺達は逃げて居た。

俺の父母も居た。父がいろいろしてたのを良く覚えて居る。


小学校の級友だった女子のオバちゃん・或いはその級友に似た女も居り、

彼女も他の誰それとまだ気丈に(原爆が落ちる前の事なんか)

出来るだけ楽しそうに喋ってた。


他の女子達(見知らぬ人達が多かったが)も同じ様に他の人達と出来るだけ

固まって共に居り、少しでも嫌な事を忘れようとして居た。


俺も同じで、俺の周りに居た者達と同様、

少しでもあの嫌で怖い原爆から離れようとして居た。


そうして居た時、ちょっと可愛いショートヘアの若い女が、

煙草を三箱手に持って居るのを見た。

俺の手元にはその時吸って居た一箱しか無く、

「あ、せめて煙草だけでも俺も買っとかなきゃ…!」

と思い、すぐ買いに行こうとした。


しかし煙草の自販機は確かここのデパートの二階…いや一階フロアにあった筈。

地下二階ですらあんなに揺れて煙が入ってきそうだったのに、

一階フロアなんかとても無理だ、今行ったら確実に被曝する…と信じられ、

やはり行けなかった。


そう俺達は、何か大きなデパートの地下壕(こんな時の為に造られたシェルターだったと思う)に避難して居り、そこはデパートだった。

「くっそう〜〜」とそれでも煙草を諦めきれず、

二階まで行ったのだろうか…いや確かまだ地下三階フロアでちらほら見回って居り、

そこに辛うじて自販機があってその自販機の上の棚の所に、

煙草のケースや箱が幾つか置かれてるのが目に付いた。


すぐさまそこへ跳び付き、自分が吸える物はないか??と探した。

もしかすると自分がこれ迄に何気にそこに置いて居た、

忘れ物的な形でマイルドセブン1ミリロングがあるんじゃないのか!?

なんて思ったが、全部、他人ひとのだった。

やはりこんな時でも盗む事は出来ず、そのまま本当に仕方なく通り過ぎる。


その前後の場面で、俺はこれまでやって来た私事・仕事の事を、

牢屋の様な地下シェルターの一室で考えて居たのだ。

そこには避難した全員が居り、各自の部屋(牢屋みたいな部屋)に

割り当てられてたみたいだが関係なく、近しい者同士が集まって居り、

俺が居た部屋にも結構な人数が集まり、そこに俺の父も居た。

従兄妹のオジちゃんオバちゃんも何人か居たかも知れない。


そこでこれから先の事をいろいろ考えて居り、俺は自分の仕事・私事のことを、

父などもこれから先の事ともうどうしようも無いと言う諦めと、

他の隣人・兄弟姉妹達も自分達の事、これからの事を同じ様に考え、感じ、

不安と恐怖に思え、一つの諦めと同時に「どうやって今を明るく過ごして行こうか」と、

その事ばかりを考えて居た。


もう、少し先の事を考えると、間違い無く絶望なのだ。

やがて地上うえの放射能はここへも来る。徐々にやって来て、

今は元気でもここに居る皆が原爆病でやられてしまう…!

ときっと誰もが思って居た。


原爆を撃ち込んで来た国はよく判らなかった。

ただ日本から近くの国、という事だけはその夢の設定から判った。


そんな時、俺達は不意に外に居た。昼間で良い天気だった。

暑さもそれほど感じない。どちらかと言うと涼しかった(クーラーを付けて寝て居たからかも知れない)。


何人かと一緒に外に出て来て居り、遠くからあの時の広島の街を見る様に、

さっき原爆が落とされたその街の光景を見て居た。原爆は何発も落とされたらしい。

一緒に避難して居た専門家の様な男が、

「あんなに落ちたんじゃ、もう建物は別の何かに変わってる。再び生活出来る様になるのはもう随分先になるんだろう…」

とかなり寂しそうに言って居た。

それを地下シェルターに避難してる何人かが俺と一緒に聞いて居た。


でも外に出て遠くから街中を見る限り、火は何処にも挙がって居らず、

煙こそ遠目にやや細く上がって居たが、長閑なものだった。

本当にさっきあんな大きな原爆が落ちたのか?!と思わされる程の光景で、

それでも皆、

「こんな遠方だと言えど早く戻らなきゃ危ない、放射能にやられる…!」

と急ぎ足で戻って居た。


その戻る途中で俺の足元に、変な土蜘蛛の様な嫌な虫が現れた。

土蜘蛛より何回りか小さな虫だ。

少し粗目ざらめの黄な粉をまぶした様な姿をして居り、

そいつは俺の足に向かって跳び付こう、噛もう、としたのだ。

まるで毒蜘蛛の様にさえ思えて来て俺は少し怖くなり、同時に怒りが湧いて、

そいつを踏み潰そうと脅した。

でもそいつは怯まず、なお俺に向かって来そうだったのだ。


そいつを取り敢えず躱して前に進むと、今度は少し離れた所を歩いてた女の子が、

その蜘蛛と対峙する事になった。

その女の子も「キャッ」とか言った感じにその蜘蛛を敬遠してたが、

その子はもしかするとあの煙草を取り敢えず三箱手に持って居た

ショートヘアのあの子だったかも知れず、中々気丈で、驚くばかりか、

その蜘蛛を撃退して踏み潰そうとかしてたのかも知れない。


でも何はともあれ、あの落ちた複数発の原爆の事を

皆忘れられず(忘れられる筈も無く)、

今とこれからをどうにかせねば成らないと、

本当に暗い気持ちのまま、ずっと考え込んでた様だ。

俺もそうだった。全く同じである。


でもやがて…と考えると誰もが本当に暗い気持ちになってしまい、

救い様が無く、先の事を考える事すら嫌になってしまう。

その気持ちと状態等が本当に良く分かってしまった。


寝る前に俺はあの『はだしのゲン』を読んで居た。

最近になり、この『はだしのゲン』を数冊読んで居たのだ。

八月六日が来る数日前から確か不意に急に読みたくなり、

そう、ご飯のおかずにといつもの様に漫画を読むあの感覚で

その『はだしのゲン』を読んで居たのだ。


少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬

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