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ブロキチのブラックアフィリエイト

作者: エドゴン

【1.序章】


ブロキチはブログの執筆をしています。ブログを始めて3ヶ月が経過しました。アフィリエイトもしています。ブロキチは自分のブログにアクセスがないことに悩んでいました。


アクセス数は1日に1人か2人程度で、一生懸命に記事を書いているのに全く誰にも読まれないのです。記事数も30記事を超えていました。ブログを始める前は「ブログで一攫千金を狙うぞ!」と意気込んでいました。しかし、全くアフィリエイトからの収益がなく、収入は0円でした。


始めの頃に抱いていたやる気がなくなりそうで「ブログで稼ぐなんて無理だったのかな?」とブロキチは諦めかけていました。


そんなある日、ブロキチが街を歩いている時、ご老人から声をかけられました。


老人「そこの若いの。お主、何かに悩んでおるのぅ。」


ブロキチはアフィリエイトで悩んでいることをそこの老人に悟られたと感じました。「何者なんだ?」


【2.怪しい業者を紹介される】


老人「悩み、言ってみぃ。」


ブロキチは少し戸惑いましたがそこの老人にアフィリエイトで悩んでいることを話しました。


老人「それなら、良いアフィリエイトの業者を知っておるぞ。検索順位、アクセス数は爆上がりじゃ。」


ブロキチは「そんな裏技があるのか」と希望を抱きました。「もしかしたら億万長者になれるかもしれない。」


ブロキチは老人について行き、ひと気のないところに連れて行かれました。しばらく歩いていると目の前には廃墟が現れました。いかにも怪しい廃墟、こんなところに本当にアフィリエイトの業者なんているのでしょうか?


老人「ついてこい。」


ブロキチは恐る恐る後をつけました。そこには入り口があり、入ると机と椅子が置かれており、業者が一人いました。


業者「何も言わなくてもわかる。アフィリエイトで稼ぎたいんだな?私に任せれば検索順位1位が間違いなし。収益も爆上がりだ!」


【3.老人が命の条件を提示】


老人「どうじゃ、検索順位が1位になること間違いなしじゃ。受けてみるかのぅ?ただし検索順位が1位になることと引き換えに、条件がある。もし、検索順位が10位を切ってしまったら、お前の命を頂くとしよう。それでも良いかのぅ?」


ブロキチは検索順位が上がって一攫千金が稼げるのなら命はいらないと思いました。3ヶ月間苦労をしてブログの記事を書き、検索順位が上がらず誰にも読まれない悔しさを、一発逆転できると思いました。それに検索順位を1位にしていただけるのだから検索順位が10位を切ることなんてありえないと思ったのです。


ブロキチ「やります!検索順位を1位にしてください。」


老人「よく言った!幸運を祈るぞ。」


翌日、ブロキチは自分のブログの検索順位を調べてみました。なんと本当に狙ったキーワードで1位になっていたのです。ブロキチは有頂天になりました。「やった、すごい!奇跡が起こったぞ。これで一攫千金間違いなしだ。」


1ヶ月間、ブログの運営を継続してみました。結果はアフィリエイトの収益が100万円を達成!本当に奇跡が起こり、ブログ運営4ヶ月目にして成功を収めたのです。


ブロキチ「よっしゃー!」


ブロキチは老人との出会いに感謝をしました。「あの時あの老人に会えて本当に良かった。」


【4.ブラックアフィリエイト】


ブロキチは欲が出てきました。月100万円じゃ足りない。「もっと稼いでやるぞ!」ブロキチは意気込みました。ブロキチは次々と記事を書いていき、ブログを更新していきました。ブロキチは別のキーワードでも1位を取りたくなったのです。


もっと効率的な方法はないかとWebサイトの検索をしていたら、あるサイトにたどり着きました。「検索順位簡単に上げられます。」と書かれていました。ブロキチはこのWebサイトに惹かれました。


ブロキチはこのWebサイトを読み進めました。「こんな簡単で単純な方法で検索順位を上げられるのか!」ブロキチは裏技をこのWebサイトからゲットしたのです。


その方法は、「キーワードを繰り返し羅列する」というものでした。例えば「お金お金お金お金お金」このような感じです。ブロキチはこの手法をブログに適用していきました。「これで別のキーワードでも検索順位を上げられるぞ!」


翌日、ブログの検索順位を調べてみると、順位が1位から10位に転落していました。ブロキチは青ざめました。「なぜだ?なぜだ?」裏技のはずがなぜか検索順位が落ちたのです。


それもそのはず、Google検索エンジンは昔のように小手先テクニックでは、検索順位を上げられないようになっていたのです。しかもキーワードの繰り返しなどのテクニックを使用するとGoogleはスパムサイトとみなし、検索順位が落ちるようにしていたのです。そのことをブロキチは知りませんでした。


ブロキチはあの老人の言葉を思い出しました。「検索順位が10位を切ったらお前の命を頂く」


ブロキチは焦りました。「このままでは死んでしまう。もっとだ!もっとキーワードを入れないといけないんだ!」ブロキチはキーワードを1,000個以上も記事に盛り込んで行きました。


ブロキチ「これならどうだ!これだけキーワードを入れれば大丈夫だろう。焦った。」


ブロキチはこれだけキーワードを入れればさすがに検索順位は上がると思いました。しかし結果は悲惨なものでした。ブロキチのブログが検索結果に表示されなくなったのです。


【5.ブロキチの運命は終わる】


老人「久しぶりじゃのぅ。ブログの結果が散々なものになったようじゃな。約束どおり、お前の命を頂くとするか。」


ブロキチ「待ってください。何かの間違いです。一生懸命、検索順位を上げる努力をしました。きっと明日になれば検索順位は戻っているはずです。」


老人「それはないな。もうブログは検索結果には表示されないじゃろうて。残念じゃが。」


ブロキチ「そんな・・・」


ブロキチはもう諦めました。ブラックアフィリエイトに手を出したことさえもわからぬまま、ブロキチは若くして命を落としました。あの老人は一体誰だったのか、正体は謎に包まれています。

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