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声しか知らないお嫁さんと本当に付き合う  作者: 結月アオバ
声しか知らないお嫁さん
4/59

3話

カクヨムにて第一章終わりました

 さて、時刻は夜の11時。いつもなら解散の時間帯だが、明日は土曜日。つまり、これからが俺たちの時間だぁ!


 つい先程、琥竜の雄叫びクエストの調整メンテナンスも終わったので、ゲームにログイン。メンテ終わりをみんな待ってたので重い。


 五分ほど待ち、見慣れたプレイヤーホームにキャラが現れ、向こう側にメリィちゃんが現れた。直ぐにパーティを組んでからボイチャにする。


「あーあー……もしもーし?聞こえる?みぃくん」


「うん、感度良好」


 耳元からは、30分前まで喋っていた俺の好きな声。もうすぐメンテが終わるという通知を見て、通話を終えていた。


「さて……告知は何かな……お?」


「あっ」


 運営メッセージ欄のメンテナンスのお知らせの隣にある、告知の欄をクリックして、内容を見たら、思わず声が出る内容だった。


「……第五弾大型アップデートのお知らせ?」


「確か前回の大型アップデートが『新たなる新天地』だったよね?」


 第4弾大型アップデートの『新たなる新天地』は名前の通り、新しいマップが追加されると共に、新しいダンジョンや、新モンスター。レベルキャップ解放などの様々な物を俺たちスティックゲーマーの心をドキをムネムネさせた。


 当然、第五弾も期待が高まる。あ、琥竜の雄叫びはただのアップデートコンテンツだから大型ではない。


「……へー、新マップと新ダンジョンにレベルキャップ解放に……なにこれ?前日に発表?」


「ん?」


 新たなアップデートに期待に胸を馳せていた所、メリィちゃんが困惑した声を出した。下にスクロールしていくと、確かに『???』と表記されている。


 新コンテンツ『新たなる門出』は二週間後か。


「……やっべぇ。すっげぇ楽しみ……」


 心が震える。今までたくさんのゲームに手をつけてきたが、アップデートと聞くだけでこんなにも楽しみなのはスティックヒューマン・オンラインだけだ。


 さらに、レベルキャップ解放が宣言されたことで、余剰経験値というものが新たに追加される。


「よし!今日はやれる限りレベリングだー!」


「おー!」


 耳元でもメリィちゃんの楽しげな声が聞こえる。


 あ、ちなみにこの部屋は防音はしっかりとしてある。二年前に引っ越すにあたって土下座して頼み込んだからな!


「とりあえず、バランス調整された琥竜行こう」


「うん、頑張ろうね!みぃくん!」


 コマンドを押して転移の呪文を発動させ、フィールドに転移。キャラが登場すると同時に、この前ドロップした『琥竜の杖』が自動的に装備される。


「……いやーほんと、棒人間以外は力入ってるよな」


 一体なぜ棒人間にしたのか………いや、そういうコンセプトだから仕方ないと思うけど。


「ほんとだよね……棒人間じゃなくてもこれ絶対人気出てたよ」


「ほんと……もっと人気出てたよ」


 綺麗なグラフィック。ほとんどラグもなく、ストレスフリーで出来るゲームなんてこれ以外知らん。


「とりあえず、馬に乗って早く火山にいこ?」


「そうだな」


 ピー!と笛吹く音がすると、どこからともなくカッコイイ馬が現れる。そして、それに乗る棒人間ーーーーーだせぇ。


「………ねぇ、やっぱりこれ苦情いれない?」


「多分無理。俺も苦情入れたけどこればっかりは無視された」


 ほんと、どれだけ棒人間大事にしてるんだよ……いやまぁそういうコンセプトなんだけど!

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