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3話

 ススス……と下にそのままスライドしていき、何を思ったのか分からんが、首筋に顔を埋めて来た。


 そして、物凄い勢いでスンスンスンスンスンスンスン……。


 ………めっちゃ匂い嗅がれてるんですけど!?うおっ!?なんか首に湿ったものが触れた!?


「め、メリィちゃん!?」


「れろ……みぃくん……」


 そして今度はちゅー、と俺の首に強く吸い付いてきた。


 あぁ……俺のウォール○リアのように高く硬い理性の壁が超大型○人によって粉々に破壊されていく………。


「んっ……」


 パッ!と音が響き、メリィちゃんが勢いよく頭を上げた。あぁ……キスマーク的なの着いちゃう……吸われたところ赤くなっちゃう……。


「みぃ……くん」


 はぁはぁと荒い息を繰り返すメリィちゃん、ロシアの血が入っており、日本人よりも白い肌が、真っ赤に上気。心做しか、メリィちゃんの瞳の奥にハートマークが見えた気がした。


 そして、メリィちゃんは目を閉じてゆっくりとこちらに近づき、綺麗な唇をーーーーー


「ーーってそれはあかーん!?」


「むきゅ!」


 何とか流されそうだった雰囲気を無理やりカット。まだある最後の理性の壁が仕事をしてくれた。


 ペちっ!と右手をメリィちゃんの唇を覆うように当てる。


 しかし、マウントポジションを取られているため、虚しくもその手はメリィが後ろに引いたことで効力を失った。


「むぅ……みぃくんは私の事嫌い?」


「は?そんなん地球が滅亡しても有り得んわ」


「じゃあキス……しよ?」


「だめ」


「むぅ……」


 いやいやいやメリィさんや。そんなの可愛く抗議してもダメです。


「……私、もう気持ち抑えきれないから言うけど、みぃくんのこと大好きだよ?」


「俺もこの際言うけど、メリィちゃんのこと愛してるけどーーーまだダメです!」


「なんで!?」


「なんでもクソもあるかー!!」


 なにやら色々と吹っ切れているメリィちゃんを相手にすると疲れる………しかし、これだけは言っておかなければならない。


「俺は!《《されるよりもする方が好きだ》》!!」


 だって嫌じゃん!好きな人とのファーストキッス自分からこう……ね?行きたいですやん!


 本当だったら俺がメリィちゃん押し倒して、逃げられないように拘束して、同意の上でチュパチュパチュッチュしたいんじゃ!


「……………?」


 メリィちゃんが俺の発言にはてなマークを浮かべる。


「………えっと……うん。みぃくんがそうしたいなら……いいよ?みぃくんの好きにして……」


 恥ずかしそうに目を閉じて真っ赤な顔で言うメリィちゃん。あれ……これ若干素が戻ってきてね………?


 思うのは簡単だった。しかし、既に俺の理性は、先程の好きにしていい発言により完全に崩壊してしまった。


「メリィちゃん!」


「んっ」


 上体を起こしてメリィちゃんを抱き寄せる。何とは言いませんけど、柔らかくてでっかい何かが、俺の胸で形を変える。


 しかし、ぶっちゃけここから押し倒すのは少々面倒。だって1回回転しないと推し倒せないじゃん。


 と、言うわけで対面座位でそのまま勝負を仕掛けることにした。


「………いいの?」


 最後の確認。もしここで「ダメ!」と言われたら素直に急いで理性の壁を構築してこのままハグだけで何とか済ませる。今日の夜は一人で悶々と過ごすことになりそうですが。


「……うん、いいよ……みぃくんになら、何されても……」


 あぁんもう!可愛い!!何この天使!?


「目、閉じて」


「……うん」


 赤くなった顔で、目を閉じる。俺は逃げさせないように腰と肩を抱いて固定させる。


 俺はそのままゆっくりと顔を近づけてーーーー


「……好きだよ、メリィちゃん」


「んっ………んんんん!!」


 そのまましっかりと口づけをした。しっかりと、離さないようにメリィちゃんをしっかりと抱く。


 メリィちゃんの方もぎゅー!と痛いほどに俺に抱きついてくる。


 一旦離す。お互いの荒い息が溶けて、交じあう。


「みぃ……くん、そんな至近距離で……反則だよぉ……」


 先程のキスでさらに目がとろーんとしてきたメリィちゃん。


「……ごめん。もう我慢できない」


「え……キャ!」


 俺は無理やり体勢を入れ替えてメリィちゃんをベッドに押し倒した。俺が四つん這いになり、メリィちゃんが俺の影で隠れる。


 そして、俺はそのまま顔を下に降ろし、メリィちゃんの耳をちろっと舐めた。


「ひゃ………んんっ……!」


 メリィちゃんの官能的な声が俺の脳を更にピンク色に染め上げていく。


 正に媚薬。俺の気持ちは止まらない。


「あっ………ん……くすぐ……ったい……ひゃん!」


 ぎゅっ、と快感に耐えるように、俺の服をシワができるくらいに握るのが分かる。


「………キス、するよ」


「……はい」


 今度は逃げられない。いや、例え逃げようとしてもさせない。体全体でメリィちゃんを拘束するように、上から覆い被さる。


 メリィちゃんに、殆ど自分の体重を載せる。すると、必然的に、何とは言いませんが、それはもう素晴らしい物が、俺の胸を通して感覚が伝わってくる。


「………ふぁぁ!もう、ダメ……欲しい……欲しいよぉ!みぃくん……!」


 完全に、俺らの理性は崩壊している。メリィちゃんがすりすりと可愛らしく、スカートから覗く足を擦らせているため、つまり、《《つまり、そういうことなのだろう》》。


 据え膳食わずはなんとやら。俺たちはもう、互いに愛を求め合うケモノと化した。


「………いい、の?」


「うん……だってもう、みぃくんも辛そうだもん」


「何が……って、あ」


 現実を認識したら、一気になんか本能が遠ざかった。ちらりと意識を向けると、そこにはすっかりと自発装填した見事な酸素魚雷が………。


 ……な、なんか一気に恥ずかしくなってきたぁ!!うぇ!?なんか俺とんでもないこと言ってなかった!?好きとか好きとか好きとか!


 な、なんということだ……一世一代の告白をまさか理性が無くなった時にやるなんて……。


「みぃくん……早くぅ……!」


 あ、もうどうにでもなーれ。

消された時は察してください。それと、この続きをノクターンにて投稿しておりますので、18歳以上の人のみ気になる人は読んでください。

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