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カレーなるNAVY ~7日に一度のお楽しみ~  作者: 佐久間五十六


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人生最高の幸せ

 そんな中で大きくなる四人の子供達のおかげで、美奈子の忙しさは頂点に達しようとしていた。子供達の行動範囲が、歩く事によって広がった為であった。食べてはいけないものを口にしないか?そんなアクシデントが起こる可能性がある為、美奈子は四人の子供から目が離せなくなった。

 一方、正宗は早くから遅くまでレストラン業務の為、家を開ける時間が多くなった。そんな山島田家に頼れるのは、お手伝いさんだけだった。だが、時間がくればそのお手伝いさんもいなくなる。ソコからが本当の勝負だった。

 そんな子育てに忙殺されそうな美奈子であったが、お手伝いさんが居てくれるときは、自分の時間を持つことで、息抜きをした。子育てが無ければ遊びたい盛りの年頃である。それは、美奈子も例外ではない。

 だが、彼女には特別やりたい事が無かった。同年代の女性(20代前半)がハマっていると言われるものには、あらかたチャレンジした。ただ、あまり彼女のストライクゾーンに入ってくる遊びは無かった。一つだけ、ショッピングは楽しかった様だ。

 夫と同額の小遣いの範囲で無理なくやろうと言う夫婦の秘め事は、きちんと効果を発揮していた。正宗も、日曜定休なので、釣りに行ったりしたが、最優先は、四人の子供達だった。ただ、釣りに一人で行けるはずもなかった。こう言う時に役に立つのが、親友の若杉海曹長なのだが、お互いに家庭を持つ身、ガス抜きは結局ステイホームが金も使わず、最もベターな選択肢だった。

 時間の経過と共に二人は、以前知らなかった夫婦の秘め事が分かる様になり、楽しくなった。人間にとって嬉しいのは、知らなかった事を知る事に喜びを感じる。人間にとって、最良の幸せは自分のやりたい事に没頭する事である。

 今現在、それが満足の行く物でなくとも、プランを練ることは出来る。そのプランを練ることは人の幸せになる。そんな時がいつ来るかは分からない。人間にとってその人生でいずれ訪れるであろう最高の幸せの瞬間を、最高の形で迎えられる様に準備しておく事が、もしかすると飛躍や成功のチャンスになるのかもしれない。

 正宗と美奈子は今、間違いなく幸せを掴み合いその渦中にいる。読者の皆様は、今どの辺りにいるだろうか?日は沈みまた昇る。その繰り返しで365日続き、1年、2年、3年…と時を刻んで行ったのであった。

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