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カレーなるNAVY ~7日に一度のお楽しみ~  作者: 佐久間五十六


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山島田(寺倉)美奈子が海軍を辞めるまでにやらなければならないこと その②お偉いさんへの挨拶回りとこますり

 山島田(寺倉)美奈子が海軍を辞めるまでにやらなければならないこと

 その②お偉いさんへの挨拶回りとごますり

 もう一つ美奈子にはやっておかなければならないことがあった。お偉いさんへの挨拶回りと、正宗のレストラン(ル・ジャポネ・フィアゼ)のごますりをして、店を繁盛させようという事を狙っている辺りは流石うみゆき最強の雷撃要員と、言われるだけの事はある。

 20~30人位は挨拶にごますりに横須賀基地の中を駆け回った。そんな美奈子が最後に挨拶に行ったのは、うみゆき艦長の森滝竜彦1佐だった。森滝1佐は、うみゆき艦内の艦長室ではなく、横須賀基地内の海幕会議室にて、会議が終わるのを待って美奈子は挨拶に行った。

 「森滝1佐!」

 「おお、どうした寺倉?あ、じゃなくて山島田だったな。」

 「退官する事に成りましたので、ご挨拶をと思いまして。」

 「夫婦が行動を共にする事をとやかく言うつもりはないが、実に惜しい存在だったよ。二人供。日本海軍は、更なる優秀な兵士を集めなければならなくなったからな。」

 「短い間でしたが御世話になりました。」

 「うむ。で、これからはどうするんだ?4人も幼児がおっては、仕事なぞ出来んだろ?」

 「当分は専業主婦ですね。」

 「女性の宿命だな。」

 「ル・ジャポネ・フィアゼの事もよろしくお願いします。」

 「山島田3尉の妻はしっかりしてるな。そうやってお偉いさんのところへ、挨拶しに行ったんだろ?」

 「ばれましたか。」

 「戻りたくなったら年齢的にはギリギリ戻れるぞ?」

 「最早日本海軍に未練はありません。」

 「そうか。残念だ。まぁ、達者でやれよ。」

 二人の会話は5分程で、終了した。美奈子が専業主婦になる事を惜しんだのは森滝1佐だけではない。それでも、美奈子は家を守り、正宗が第2の人生をやりたいというレストラン勤務を支える決意をした。

 それは、夫に流された訳ではなく、自らが決めた事だった。こうして、山島田美奈子は、海軍除隊前にやるべき事を全てやり終えたのであったのである。

 来年はどこで何をしているのだろうと想いつつも、4人の子供の世話に追われているのだろうと思うと、大変そうだなと思うも、笑顔が出てきてしょうがなかった。退官の日はもうすぐそこまで迫ってきていた。春の訪れと共に。

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