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カレーなるNAVY ~7日に一度のお楽しみ~  作者: 佐久間五十六


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過去の遺産

 その頃、最後まで抗戦を続けていた中国陸軍も全員投降し、半年間に渡る日米と中露の大規模戦闘は終了した。

 中国共産党が倒れた事で、人民解放軍の兵士達は、仕事がなくなるはずだったが、中国軍が新たに正式にアメリカから、発足を依頼されほとんどの共産党時代の兵士達は、そのまま国家のお抱えとして、使われる事になった。中国の各地の治安を維持するためには、旧陸軍の兵士の存在は不可欠なのである。

 新生中国軍は、規模こそ縮小したものの、世界のトップ10に入って来る陸軍力が、あった。特に、海軍は技術やノウハウがそのまま活かされた為、色濃くその色が残ったという。

 共産党政権の打倒により、中国が長年抱えてきた領土問題も、そのほとんどが50:50のような形で解決を計り、一応決着させた。アメリカの介入によって、領土問題を解決した事に納得のいかない日本も、尖閣諸島は日中どちらのものでもなく、両国共通の財産であるとされた。

 お互いの利益が、50%ずつになる様に法的に処理する事で、国連海洋法条約や、その他国際法に照らし合わせて、行われた。新生中国が存在感を示すのは、まだ先の事であったが、民主化された中国に一番影響を受けるのは、日本であった。

 日本と中国の関係は、これまでになく親密なものになり、相互互恵関係を築き上げる事になる。元々、日本にとってのアジアでの懸念事項は、中国や、朝鮮半島だけだった。その理由の大半が、尖閣諸島や竹島に関する領土問題がほとんどだったからだ。

 直接砲火を交える事になった両国だが、戦後の関係は、実に良好であった。中国共産党が倒れた事で、世界は資本主義一色になった。しかし、これは本当の意味での勝利ではなかった。

 確かに、中国は敗れた。だからと言って、負けたから、全て間違っていたというのは、違うだろう。戦っていた中国にも正義はあった。それは、米国も日本も、一緒である。勝った方が正しいから、それに従うのでは、真の民主主義とは言え無い。強者の論理に屈する事なく、新しい中国という国家を形成して行くなかで、伝統中国の良さを取り込んで行くぺきである。

 共産主義は過去の遺産となった。新しい思想も増えるだろう。中国だけではない。流した汗と血の分だけ、我々は強くたくましくなれるのである。失ったものを新たなる財産として、後世に残して行く事が重要なのである。

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