海上自衛隊の実力
ここで、海上自衛隊について、その戦力を余談までに話しておきたい。
海上自衛隊は英名を、japan-maritime-self-defence-force という。2012年8月現在で、4万5518名が日本の海を守っている。
通常動力型潜水艦22隻(訓練用潜水艦を含む)
護衛艦50隻(基準排水量一万トン以下)。イージス護衛艦7隻、ヘリコプター搭載型護衛艦(通称ヘリ空母)7隻、航空機は、P-3C約100機、後継のP-1対潜水艦哨戒機約10機、哨戒ヘリコプターSH-60J など、93機、掃海ヘリコプター11機、電子戦機5機、など、約300機以上の航空機を保有している。
米英中仏露の五大国から見れば、物足りない気もするが、それでも世界を見渡しても、十本の指の中に入って来る実力がある。その中でも、アメリカ以外の国では敵なしといわれている分野がある。それは、対潜水艦作戦能力、つまり対潜水艦に対する哨戒能力に秀でている。
海上自衛隊が保有するヘリコプターと、航空機の3分の2以上が、対潜水艦用のものになっているのは、在日アメリカ海軍が、カバー出来ない分野を海上自衛隊がカバーしている為、である。また、原子力潜水艦を保有してはいないものの、極めて静寂性の高い通常動力型潜水艦を保有している。近年では、AIP(非大気依存装置)という技術を利用した、最新鋭の潜水艦も配備されている。
水上艦艇の能力も高い水準であり、アメリカ海軍以外では初めて導入されたイージス護衛艦や、哨戒ヘリを十機甲板に収用出来る、ヘリ空母もある。量より質が重視されており、海上自衛隊は少数精鋭という印象が強い。
大湊(青森県)、舞鶴(京都府)、呉(広島県)、佐世保(長崎県)、横須賀(神奈川県)の5つの地方隊が、帝国海軍以来の伝統を引き継いで、重要港湾として存在している。その他、鹿屋、八戸、厚木、那覇、館山、大村、岩国の計7つの航空群に海上自衛隊の保有する唯一の航空部隊が、分散されている。
水上は、先述した5地方隊を母港とした、第一~第四護衛隊群によって守られている。それら地方隊とは別に、海上自衛隊に所属する潜水艦を中心とした、潜水艦隊がある。呉と横須賀にある第一、第二潜水艦隊で構成され、艦隊司令部は横須賀基地船越地区に置かれている。
この三本柱が海上自衛隊の中核を成す部隊である。その他、世界的に見ても高水準な掃海部隊や、兵器開発局や、情報セキュリティ対策部隊(サイバー攻撃対処部隊)なども、少数だがサポート部隊としてある。
山島田の乗り組む護衛艦うみゆきは、第一護衛隊群第一護衛隊に所属していた。横須賀を母港として、日々、訓練や警戒に一生懸命であった。
そんな汎用護衛艦であるうみゆきで、一般国民向けに艦を公開するという行事が、今年も行われようとしていた。これは、自衛隊の活動を国民に知ってもらうためのものであり、国防に興味を持ってもらいたい。そんな狙いも五年程前から恒例のイベントになっていた。




