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カレーなるNAVY ~7日に一度のお楽しみ~  作者: 佐久間五十六


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英国への憧れ

 兵器もより精密な物になってきている。ミサイルの進歩や、原子力兵器による各種兵器の隠密性の向上、核兵器の登場は人類を震え上がらせるものだった。

 ただ、兵器が進歩し地球を何度も滅ぼせる程の兵器が、あったとしても当の人間がいなくては、本末転倒意味がないであろう。

 だから、戦いの基本は、陸海空+海兵隊が基本であり、王道なのであった。日本は狭い島国であり、国土の約70%が山岳地帯である事を考慮すると、必要なのは、海軍、空軍力であり、陸上部隊は最後の砦として、最低限あれば良いことになる。

 追い払う能力さえあれば、良いのであり必要以上に軍拡をする必要がない事は、重要な事である。

 世界の1位と2位の大国米中に挟まれた3位の日本は、それぞれが協力的になり、三本のラインが安定すれば、各地の紛争はある程度押さえる事が出来るだろう。

 冷戦終結後、力を無くしたロシアが、中国と手を組み日米に対抗しようとしている事は、重要な事である。

 そんな周辺国の状況もあってか、山島田のいる護衛艦うみゆきは、しばしばアメリカ主催の軍事演習に参加する事が多かった。そこでも、山島田のトマトチキンカレーは、好評だった。アメリカ人は米を食べる習慣が無かったが、パンにカレーをつけて食べており、山島田は、ああなるほどねと、関心していた。

 自分より若い外国の士官等に、飯を食わせるのは、何とも不思議な気持ちであったが、良い料理とgood tasteに国境は無いことは、分かった。

 アメリカ人の肉好きは、本当だった事も山島田を驚かせた。山島田が作ったローストビーフが5分(牛一頭分)でなくなった事は、驚きを通り越して愕然としていた事をよく覚えている。

 職業柄、英会話の力がついたことは嬉しい事だった。軍事演習があるたびに、海外の文化を体感出来るのだが、給養員長としては、そんな余裕などないのが、現状であった。

 ただ、オーストラリアや、ハワイでやる事の多かったこの定期軍事演習が、欧州で行われる事を、山島田は希望していた。その可能性は、万に一つもないのであるが、どうしても一度は、本場英国海軍のカレーを味わって見たかった。

 chanceがなければ、自衛官を退職してから英国に行き、ビーフシチューや、ビーフストロガノフを味わうのが、山島田の夢だった。

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