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カレーなるNAVY ~7日に一度のお楽しみ~  作者: 佐久間五十六


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35/98

Nonsense

 アメリカに行った時も、インド洋に派遣されていた時も思った事は、毎日の食事が楽しみであった事である。作る側だったにも関わらず。

 アメリカに行った時は、アメリカ海軍があんなに不味い物を、食わせられていたのかと素直に思ったし、インド洋に派遣されていた時も、部下の給養員に力をつけてもらうためという無茶ぶりで、毎日の食事が楽しみであった。

 いずれにしても、洋上での任務外の楽しみと言えば、食事か入浴か、寝る事であった。だが、それは決して下らないモノなどではなかった。今はそう思えるのであった。

 ただ、インド洋の作戦の時のように、一度母港を出港すると、何日帰還出来るか分からないような任務では、食料の配分を調整する必要がある為、非常に神経を使う作業の連続であった。もし、仮に計算を間違えると一大事である。

 怒られるだけならまだしも、待つのは、餓えと乾きである。そして母港に戻ってから鬼のような尋問が待っている。洋上で食料と水を失う事は、死に直結する。うみゆきの給養員長として、その危機感だけは常に持っていた。

 「百聞は一見にしからず」軍隊の経験則もそれに近いモノがあった。まず経験する事。そうする事によって体が覚えていく。射撃などはその良い例である。口数より手を動かす。それが軍人には必要だった。

 時を現在のうみゆきに戻そう。山島田は再び給養員長として、うみゆきの厨房で鍋を振るっていた。乗員200名のうみゆきには、給養員は15人いて、二番手は若杉三曹(当時)であった。

 尖閣諸島や、竹島や、北方領土といった領土問題を抱える我が国にとって、先の朝鮮戦争は隣の対岸の問題ではない。

 アメリカとの同盟があるから、安全だと思われる方がいるとしたら、それは間違いである。紙に大統領のサイン一つで、同盟を終わらせる事は可能であり、いつアメリカが日本を見限るかは、分からないのである。

 その危機感も無しに、防衛問題を語る事を論ずる事自体がnonsenseであり、日米同盟があるのは、アメリカの国益と、日本側の思惑や国益が合致しているからである。

 現行憲法下では、アメリカと組んでいる事は、懸命な判断であり、多少の出費はあっても、それは正規の軍事組織を持てない、日本にとっては消費税のようなものである。

 現場もそれで、苦労している事を忘れてはならない。それでも、不完全な軍事組織としての海上自衛隊は対潜水艦作戦能力や機雷の掃海作戦は世界でもトップクラスのものがある。

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