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カレーなるNAVY ~7日に一度のお楽しみ~  作者: 佐久間五十六


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護衛艦うみゆきの最先任炊事隊員

 PM 6.00 「バッパラッパパパバン」 起床ラッパによって自衛隊員の一日は始まる。

 ここは、海上自衛隊横須賀基地。明治維新により日本海軍(大日本帝国海軍)が、発足して以来GHQ 占領の数年間を除くと、大都市東京の海(東京湾)を150年以上守って来た事になる。

 二等国家であった、明治初期の日本ではあったが、わずか40~50年で世界の5大国の仲間入りをする事になったのは、日本海軍が当時世界最強と言われた、ロシア海軍を日本海海戦で破った栄光を忘れてはならない。

 鬼畜米英のスローガンの元に戦った、第二次世界大戦で、無茶苦茶をした日本海軍は滅亡の道を歩み、敗戦と共に幕を閉じた日本海軍だが、朝鮮戦争の勃発に伴い、アメリカ海軍の補完をする形での能力に特化した、警備隊が発足。朝鮮戦争では機雷の掃海に出動して何名か戦死者を出したことは、あまり知られていない。

 その後、海上保安庁の下請けだった海上警備隊が、1954年の防衛庁の設立と共に警備隊は防衛庁のお預かりになり、海上自衛隊が誕生する。

 草創期の海上自衛隊には、帝国海軍軍人もいた。その為、海上自衛隊には、帝国海軍の伝統が沢山残っている。同じように陸上自衛隊も、航空自衛隊もそれぞれの空気がある。

 3つの組織を分かりやすく説明した短文があるので、ご紹介しよう。

 「陸はおにぎりを食べ、海はカレーを食べ、空はハンバーガーを食べる。」

 海上自衛隊では、7日に1度曜日間隔を忘れない為に、毎週金曜日の昼食はカレーライスという伝統がある。

 本作の主人公山島田正宗(やましまだまさむね)一等海曹38才は、高卒以来20年間海上自衛隊員として、横須賀基地に勤めていた。彼の仕事は、訓練や辛い任務で、腹を空かせた者に、飯を提供する炊事隊員だった。

 元々、自衛隊に入ったのも調理師免許を持っていたからであった。高校で男子にしては珍しく調理師免許の取れる高校に進学していた正宗は、料理が好きだった。海上自衛隊に入ったのも、完全に好みの問題であった。ただ、カレーが好きだから。作るのも食べるのも、カレーは大好きだった。

 正宗は、大人数の調理をする面白さと、先輩隊員が自分のオリジナルレシピを、7日に1度のカレーの日に作っていた事を入隊後に知ると、自分もそれをやりたくなり、海上自衛隊に残り続けた。

 あれほど嫌だった教練や射撃練習、水泳も頑張った。それから10年。先任の主任二等海曹が退職したため、正宗はついに護衛艦うみゆきの最先任炊事隊員(リーダー)になった。

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