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彩りの花  作者: らんシェ
8/11

Watagi Serina(2)

今日は1日オフ。

久しぶりにゆっくり配信をしようとカラオケに来た。ここが1番楽なの。注文さえしなければ店員さんはやって来ない。

だから、芹菜で入室して、中でメイクと着替えをしてイゼリアになって、帰る時にはまた元に戻ればいい。

確実に誰にもバレずに過ごせるから。


「よし」


このカラオケ店は持ち込みがOKなので、飲み物や小腹が空いた時用のお菓子を少しだけ持ってきている。準備は万端です。


スマホに配信画面が表示され、自分の顔が映る。うん、今日も可愛いわ。


「こんにちは~イゼリアです♪ 今日は、ゆっくり配信しようと思って準備してきました! 質問とかあったら是非聞いてください!」


まずはコメントをくれる人たちに挨拶を返す。いつも来てくれる人ばかりだわ。こんなに大人数でも、やっぱりよく来てくれる人の名前は覚えるものなのね。


「じゃあ早速質問に答えていきますね~。えーっと……彼氏いないんですか? いないんですよ~。男性とは関わる機会がないので」


だからといって彼女もいないんだけどね。


「作らないの~って。今は配信が楽しいし、イゼリアでいる時間が楽しいんです。だから少しでもみんなといる時間を大切にしたいなって」


ボクに恋人を作る余裕なんてないの。


「クリスマスは誰と過ごす……平日だから学校で友達と一緒にいるかな? イヴも友達と一緒かも」


「何飲んでるの? 今日は、桃味の豆乳です!」


「ボクとクリスマス過ごせたら楽しそう! だって! うふふ、ありがとう~♪」


って、この名前と写真……見たことあるような……気のせいかな。


「友達たくさんいそう? うーん……少なくはないと思うなぁ。多分」



◆ ◆ ◆


「それではみなさんお疲れさま♪ また次回も来てくれたら嬉しいです! 今日はたくさんコメントと質問くれてありがとう~じゃあね!」


…………ふぅ。


友達……そういえば最近ほとんど遊んでないなぁ。イゼリアでいる方が楽しいし。

今年は……誘われたら一緒に過ごすのもありかな。私の周りは年末に帰る子ばかりだし、クリスマスは誰かが企画するのかも。

自分で動けばって気もするけどね。そこまでする程では……無いかな。


ネット>リアル

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