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鬱々ショート 優しい声
怖くてたまらない。自分の明るい将来が見えてこないからだ。
一体どうしたことだろう。恐怖は更に大きくなっていく。理由が分からないから更に不安を増大させる。
私は怒った。今までの自分の苦労は何だったのだろうか?どうして、私がこんなに苦しい目に合わなければならないのだろうか。すると、苦しみは一層大きなものになった。
私は悲しくなった。恐怖が更に増大したからだ。
その時、私に優しい声で語りかける人が現れた。この心を軽くしてくれる。貴方は誰?
下を見ると、私の身体が横たわっていた。傍らには遺書と大量の睡眠薬が転がっていた。
「さぁ、こっちで安らかに眠りなさい。」
私はその声に導かれるまま、天国へと旅立った。