五章
そのおかげでものの数分で母校、三野小学校についた。
「良し!着いたな」
小学校の門の隙間から中を覗きながら快斗はそう言った。
「にしても変わってないな~」
「高校上がってからは一回も来てないからな。
結構久々だな!」
などと俺は楓と久々の小学校について語っていると
「俺はこの前来たぜ?」
京哉はフッフッフと笑いながら言う。
「ロリコン京哉は暇ありゃ小学生見てたもんな」
誠はニヤニヤしながらそう言った。
「ふっそれは今までの俺だ!
今は興味ないのだ!
何故ならミャー子に会ってしまったからな」
俺は数ヶ月前の出来事を思いだし、「ミャー子ってこの前お前が拾った猫だっけ?」
「おうよ!
三次元に降り立った女神だぜ!」
「んじゃなんでお前小学校来たんだ?」
俺は笑いながらそう突っ込むと「い、いや、べ、別に何となくだが!?」
等とどもっていたので多分ロリコンは変わっていないのだろう。
全く相変わらずだな等と思いつつ「おい、京哉どもってんぞ」
俺がそう突っ込むと、
「おーい、無駄話は後にしようぜ?
まずは小学校が安全か見回ってから喋ろう。
OK?」
快斗は俺らに笑いながらもそう言った。
「了解」と俺らはそう言い門を開けようと手をかける。
が中から鍵がかかっている様で開かない。
俺らは無言で門をよじ登り校庭に着地した。