ミッション1 運命
恋愛、バトルシーンが沢山ありますので、興味のない方は読まないでください。
「早く飯作れよ」それが彼の朝一番に言う言葉だった。彼はその一言を言うと、顔を洗い歯を磨き、制服とガラシャツを着て、携帯をポケットに入れ、ピアスをつけた。
彼はそれが終わるとできた朝飯を食べ、また歯を磨き、家を出た。
まさか今日が彼の平凡な人生をぶち壊すとは微塵とも思っていなかった・・・ もうとっくに登校時間が過ぎて門が閉まっている鳳高校、
「まあ、いつものことか。」と小声で独り言を言って門をよじ登り、誰もいない朝のホームルームのグラウンド、彼は好きだった。
でもよく見ると、友達の伸納と出雲と間がいた。
「おう」彼がそういうと三人が
「今日もおっせえなぁ大貴。」と返してきた。
大貴は彼の名前。十文字という変わった名字を持つ高校1年の学年1の不良なのであった。
「どうしたその傷?」大貴がそういうと、三人は顔赤らめて、
「あの・・・情けねえが杉尾にやられた・・・」三人はかなり恥ずかしそうに言った。
「杉尾なんかに!?」大貴は信じられないという表情で三人を見つめた。そこで大貴は自信たっぷりに
「よっしゃあ!行くか!」と言い、三人と一緒に校舎へ入った。
四人はクラスに入ると教師がまだ朝のホームルームをやっていた。 誰も聞いてないからな。と思いながら辺りを見回した。いた。杉尾が四人の友達と机の上で座りながら話していた。
「おい、あんま調子乗んなよ。」大貴は杉尾達をにらみつけた。
「なに?調子乗ってんのはテメエらだろ!」杉尾以外の四人が反抗してきた。
そんな中、杉尾だけは平常心だった。杉尾とは中学から同じで、なにかと対立してきた。制服じゃなく私服で髪も三色に色分けしている。俺の金髪なんかまだまだだなぁとか思っているうちに、杉尾がこっちを見てきた。
「なんだよ?」杉尾がこっちにガンとばしてきたので、
ガン返しした。 もうちょっとした乱闘になってたが、いきなり杉尾が表情を変えた。
「ちょっとこっち来な。」杉尾は教室を出てついてこいという感じで催促してきた。
「はぁ?」と思いながらついていった。なんだか変な感じがしてならなかった。なにより俺はこいつのことが好きだった。
階段を上って屋上についた。
「なにをするつもりなんだ?」俺は問うた。 「お前を見てわかった。お前はナノの素質がある。だからお前をナノの戦士にスカウトする!」
「はぁ?」俺はもう訳が分からなかった。ナノって何だ?俺はどこに向かっているんだ?そもそもいきなり何だ?図々しい。
桜が舞う春風に包まれて大貴は死にたくなりそうなぐらい訳が分からなかった。
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