ガス欠だった幼馴染がどんどん美しく進化してる⁇
オレには、芽瑠という幼馴染がいる。
芽瑠は、とにかく寝ることと、お風呂に入ることが大好きで、肌がきれいでへんなところで潔癖だ。
お菓子は、食べたら袋そのままだったりとかは、めっちゃ平気だし、芽瑠の部屋のテーブルは、いつもごっちゃがえしているみたいなんだけど、人のベッドとかに座ったりするのは、イヤらしい。
だから、小学生の時に皆で友だちの家で遊んで、友だちのベッドに座っておしゃべりとかしてても、芽瑠は、自分の上着を敷いて、カーペットとかにお座りしていた。
しかし‼︎
なぜか、オレのベッドはお気にで、勝手にぬいぐるみを設置して、くつろいでいる。
そんな芽瑠は、オレの姉貴と仲がいい。
で…
姉貴が美容関係の仕事に就き始めたとたん…
芽瑠がかわってしまった。
いや、正確には、より一層美に磨きがかかってしまったとでも言いましょうか…。
ただでさえ、風呂大好きで肌がきれいだったのに、なおさらきれいに進化している。
進化って…キリがないくらい進化するやつっていますやん?
第何形態まであるん?ってくらい、めっちゃ進化するやつパティーんだったりします?
芽瑠さんって…
てかよ、姉貴が働き出してから、なぜか芽瑠がうちに来る頻度が減ったんよね。
来ても、姉貴の部屋にいる時間が多くなった。
さらには、芽瑠がバイトシフトを多めに入れ出したんです。
オレたちは同じ高校だから、たまに駅で一緒になる。
で、いつも思う。
肌…触りてえって。
オレは、もしかしたら変態なのかもしれない。
やわやわしてて、ふわふわそうじゃん‼︎って、いっつも思うんよ…。
でも、触らないよ?
そりゃ当たり前だけど…
てかさ‼︎
もしかして…
芽瑠って…
…
恋してるね?
同じ高校だし、芽瑠がだれかと付き合っていると噂は、まだオレの耳には入っていない。
しかし‼︎
オレが知らないだけで、すでに彼氏がいるのでは?ってくらい、美に力が入っているように思うのは、オレの勘違い?
…
ちょうどそんな時、今日も駅近くで芽瑠をみつけた。
芽瑠は、とても目立つ傘をさしているからな。
「おっす、芽瑠」
「あ、おはよ。紗季夜…」
「どうした?元気ねーじゃんか」
「だって、雨だし…頭痛いし。」
「また頭痛かよ。大変だな」
「水…が欲しい。」
「雨降ってんだし、水なら水たまりがあるぞ?」
「違う‼︎のどがカラカラ族…」
「しゃーねーな。ほら、水」
「ありがとう。いつも持っててすごいね。あけて?」
「ほらよ」
⁈
芽瑠は、バッグから水筒を出した。
「なんだよ、あるじゃんか」
「あー、これは熱湯すぎて熱くて飲めなかったの。ちょっと傘持ってて?」
水筒のお湯と水を割る芽瑠。
芽瑠は、ぬるま湯をいつも持参して飲んでいる。
ゴクゴクぬるま湯を飲む芽瑠。
芽瑠は、基本のどがいつもカラカラらしい。
でも、カラカラだと感じたときには手遅れで、そうなる前に水分補給しないと、頭痛になるそうだ。
今日は、ギリ助かったとお礼を述べられた。
傘をとじて駅に入った。
そもそも、芽瑠は長風呂しすぎて汗かいて、水分が足りないんじゃ?と思うが、どうなんだ?
でも、長風呂はやめられないらしい。
そんな芽瑠は、健康第一というが、運動は大嫌いだ。
なので、ストレッチすら嫌う生き物だ。
そしていつもいうんだ。
「ヤバい…悪霊に取り憑かれたかも」
って。
だから、オレはすぐさま除霊する。
というか…
肩甲骨をひじでグリグリしてやるだけなんだが。
たぶん…悪霊っていうよりは…
肩こりなんじゃね?とすら思う。
でも、これがいつものパティーんだ。
「あのさ、芽瑠…もしかして彼氏できた?」
背中をグリグリしながら、質問してみた。
「はぁ?ないない。」
「じゃあ、好きなやつできたの?」
「えっ…それは…」
芽瑠がいきなり駅なかで、傘をひらいて顔を隠した。
…
あ、これは…完全にいるやつ。
オレは、確信してしまった。
「芽瑠…傘とじなよ。とりあえず…さ」
「うん。じゃあ、こっちみないでよね」
「はい…」
たぶん芽瑠は、今…
赤面してるっぽい。
そして、その後ろでオレは…真っ青です。
だって、芽瑠…好きな人できちゃったんだ⁉︎ってね。
せめて…どんなやつかだけでも把握しておきたいオレは、夜に姉貴に聞いてみた。
すると、やっぱり肌がきれいなやつが好きなんだろうね。って言われて、少しお高い化粧グッズを無理矢理購入させられた。
好きな人…姉貴なら知ってるはずだけど、教えてもらえなかった。
…
「姉貴…商売上手かよ⁉︎てか、芽瑠の好きなやつ教えてよ。あと、もっといいアドバイスくれよ‼︎」
「あ〜、なに?紗季夜くんは、芽瑠ちゃんが好きなんだね〜♡なら、わたしから言っといてあげようか?」
「いいよ‼︎」
「あらそ?」
「おじゃましたな‼︎」
姉貴の部屋のドアをいち早くしめてやった。
「まいどあり〜。あ、これ一本おまけだよ。ハピバ〜」
「ありがとな‼︎」
クソったれ姉貴め‼︎
てか、オレ…明日誕生日だった。
忘れてたな。
…
クソヤロウといいつつも、購入した美容グッズとおまけは、きちんと風呂場に持参するオレ。
そして、きちんと使う。
…
なんだよこれ…
めっちゃ毛穴つるんなんだけど⁈
姉貴…やるじゃねーか‼︎
誕生日前に、新しい自分に生まれ変わるオレ。
オレの風呂上がりをドヤ顔でみてくる姉貴。
…
もうさ…
少しうざかったから、さっきのやつまだ使ってないとプチウソをほざいてやった。
とても小さな仕返しすぎて、オレって…うつわが小さいんじゃね?と、心がしぼんだ今日この頃。
そんなしぼんだオレだったが、芽瑠は全然しぼんでいなくて、むしろ前より健康になりつつあるみたいだ。
今までは、頭痛いとかダルい〜って、オレの部屋に転がっていたのに…
バイト行ってくるよ〜と、ツルツル肌でいうんだ。
⁉︎
バイト先に好きぴがいるのか…
なるほどだ。
それなら納得…したくないけど、納得だ。
だから、あんなに元気なのか…
落ち込んだオレは、このままではいけないと、姉貴から美について学んだ。
そして知ってしまったのだ。
芽瑠の元気な秘訣を。
芽瑠が最近元気だったのは、恋じゃなくタンパク質だった。
なんだって?
芽瑠…
今まで大変すぎたんだなって、あわれんだよ。
ただの水不足女だと思っていたが、まさかのタンパク質もなかったなんて…
そもそも芽瑠は、皆がガソリン満タンで発車するところを、ほぼガス欠で発車していたから、すぐにダウンしていたらしい。
でも、姉貴のカウンセリングにより、足りないものを補うことによって、元気になったのだとか。
姉貴…
ただ化粧品を売りつけているだけでは、なかったらしい。
中身からきれいになるのが大事よ⭐︎と、ウインクしてきたから、それはそれは…めっちゃキモかった。
そんなキモい姉貴から逃げて、部屋に戻ると、芽瑠から連絡がきた。
(明日、暇だよね?ね、ねね?)
と。
(うん、暇)
(よかったぁ〜。なら明日の十一時に紗季夜の部屋集合‼︎)
ってきた。
集合ってか…
そのまま部屋にいるから集合もなにもない。
(りょ)
次の日…
芽瑠がとてもかわいい服を着て、なにやら荷物持参でやってきた。
?
大荷物すぎる…
「どうした…家出か?」
「違うー…。お誕生日おめでとうパーティーするのだよ♡」
そういうと、芽瑠はせっせと準備を始めた。
なんか…手作りであろう美味しそうな肉やサラダに、クッキーにケーキだと⁇
え…
えっ⁉︎
「これって…まさか…」
「うん?なに?毒なんてないよ?ちゃんと早起きして作ったんだから」
⁈
芽瑠…
少し前まで、あんなにいつも頭痛いとかダルイって言ってたのに…
こんな…こんなオレのために早起きして、こんな素晴らしいご馳走用意してくれたのかよ⁈
「芽瑠‼︎芽瑠…ありがとう、ほんっと嬉しい。ありがとう。」
思わず涙ぼろぼろで、抱きついていた。
「えっ、ちょ…そんなに感動してくれて嬉しいなぁ。でも、プレゼントすらまだ渡してないのに…」
「もうじゅうぶんすぎるだろ。大満足だよ」
「ノンノン、こちら、ワイヤレスイヤホンだよ?耳にかけるやつ。ほしいって言ってたでしょ?」
⁉︎
「これ…欲しかったけど…めっちゃ高いじゃんか‼︎」
「ふふ、バイト頑張ったから大丈夫〜」
芽瑠…
あんな弱々の芽瑠が…こんな…
「芽瑠…ムリさせてごめん。オレ…知らなくて…」
「ムリなんかしてないよ?最近調子いいの。紗夜李ちゃんのおかげで」
姉貴か。
「でも、大変だっただろ。オレ…嬉しすぎるよ。芽瑠の誕生日は、めっちゃ豪華にするな!芽瑠の欲しいもの、なんでも言っていいからな」
「ほんとに?」
「うん、なんでも買ってやる‼︎オレもバイト頑張るから‼︎」
「えー…バイトは、頑張らないで?」
「え…」
「だって、一緒にいれなくなるし…。それに、わたしの誕生日、来週だよ?バイトしてもまだお給料すぐには、でないでしょ?それに…欲しいのって…あのさ…誕生日前倒ししてもいい?」
「いいけど……マイルームとか言わないよな⁉︎」
「紗季夜。」
「え?」
「誕プレ、紗季夜がいい」
…
…
「えっ⁉︎えっ⁉︎」
「ダメ…?」
オレ?
「オレで…いいの?」
「うん!オレがいい♡」
「なんだよ、かわいいかよ‼︎芽瑠、大好きだよ」
「わたしも大好き♡」
オレは、芽瑠を精一杯の優しさで抱きしめた。
そして、最高な誕生日をお祝いしてもらった。
なんなら、芽瑠の誕プレはオレの誕プレでもあった。
来週は、特別思い出になるような誕生日パーティーを、準備しないとだな♡
どんなのがいいかな〜♡
おしまい♡




