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ガス欠だった幼馴染がどんどん美しく進化してる⁇

作者: 猫の集会
掲載日:2026/04/27

 オレには、芽瑠めるという幼馴染がいる。

 

 芽瑠は、とにかく寝ることと、お風呂に入ることが大好きで、肌がきれいでへんなところで潔癖だ。

 

 お菓子は、食べたら袋そのままだったりとかは、めっちゃ平気だし、芽瑠の部屋のテーブルは、いつもごっちゃがえしているみたいなんだけど、人のベッドとかに座ったりするのは、イヤらしい。

 

 だから、小学生の時に皆で友だちの家で遊んで、友だちのベッドに座っておしゃべりとかしてても、芽瑠は、自分の上着を敷いて、カーペットとかにお座りしていた。

 

 しかし‼︎

 

 なぜか、オレのベッドはお気にで、勝手にぬいぐるみを設置して、くつろいでいる。

 

 そんな芽瑠は、オレの姉貴と仲がいい。

 

 で…

 

 姉貴が美容関係の仕事に就き始めたとたん…

 

 芽瑠がかわってしまった。

 

 いや、正確には、より一層美に磨きがかかってしまったとでも言いましょうか…。

 

 ただでさえ、風呂大好きで肌がきれいだったのに、なおさらきれいに進化している。

 

 進化って…キリがないくらい進化するやつっていますやん?

 

 第何形態まであるん?ってくらい、めっちゃ進化するやつパティーんだったりします?

 

 芽瑠さんって…

 

 てかよ、姉貴が働き出してから、なぜか芽瑠がうちに来る頻度が減ったんよね。

 

 来ても、姉貴の部屋にいる時間が多くなった。

 

 さらには、芽瑠がバイトシフトを多めに入れ出したんです。

 

 

 

 

 オレたちは同じ高校だから、たまに駅で一緒になる。

 

 で、いつも思う。

 

 肌…触りてえって。

 

 オレは、もしかしたら変態なのかもしれない。

 

 やわやわしてて、ふわふわそうじゃん‼︎って、いっつも思うんよ…。

 

 でも、触らないよ?

 

 そりゃ当たり前だけど…

 

 てかさ‼︎

 

 もしかして…

 

 芽瑠って…

 

 …

 

 恋してるね?

 

 同じ高校だし、芽瑠がだれかと付き合っていると噂は、まだオレの耳には入っていない。

 

 しかし‼︎

 

 オレが知らないだけで、すでに彼氏がいるのでは?ってくらい、美に力が入っているように思うのは、オレの勘違い?

 

 …

 

 ちょうどそんな時、今日も駅近くで芽瑠をみつけた。

 

 芽瑠は、とても目立つ傘をさしているからな。

 

「おっす、芽瑠」

「あ、おはよ。紗季夜さきや…」

「どうした?元気ねーじゃんか」

「だって、雨だし…頭痛いし。」

「また頭痛かよ。大変だな」

「水…が欲しい。」

「雨降ってんだし、水なら水たまりがあるぞ?」

「違う‼︎のどがカラカラ族…」

「しゃーねーな。ほら、水」

「ありがとう。いつも持っててすごいね。あけて?」

「ほらよ」

 

 ⁈

 

 芽瑠は、バッグから水筒を出した。

 

「なんだよ、あるじゃんか」

「あー、これは熱湯すぎて熱くて飲めなかったの。ちょっと傘持ってて?」

 

 水筒のお湯と水を割る芽瑠。

 

 芽瑠は、ぬるま湯をいつも持参して飲んでいる。

 

 ゴクゴクぬるま湯を飲む芽瑠。

 

 芽瑠は、基本のどがいつもカラカラらしい。

 

 でも、カラカラだと感じたときには手遅れで、そうなる前に水分補給しないと、頭痛になるそうだ。

 

 今日は、ギリ助かったとお礼を述べられた。

 

 

 傘をとじて駅に入った。

 

 

 そもそも、芽瑠は長風呂しすぎて汗かいて、水分が足りないんじゃ?と思うが、どうなんだ?

 

 でも、長風呂はやめられないらしい。

 

 そんな芽瑠は、健康第一というが、運動は大嫌いだ。

 

 なので、ストレッチすら嫌う生き物だ。

 

 そしていつもいうんだ。

 

「ヤバい…悪霊に取り憑かれたかも」

 って。

 

 だから、オレはすぐさま除霊する。

 

 というか…

 

 肩甲骨をひじでグリグリしてやるだけなんだが。

 

 たぶん…悪霊っていうよりは…

 

 肩こりなんじゃね?とすら思う。

 

 でも、これがいつものパティーんだ。

 

「あのさ、芽瑠…もしかして彼氏できた?」

 

 背中をグリグリしながら、質問してみた。

 

「はぁ?ないない。」

「じゃあ、好きなやつできたの?」

「えっ…それは…」

 

 芽瑠がいきなり駅なかで、傘をひらいて顔を隠した。

 

 …

 

 あ、これは…完全にいるやつ。

 

 オレは、確信してしまった。

 

「芽瑠…傘とじなよ。とりあえず…さ」

「うん。じゃあ、こっちみないでよね」

「はい…」

 

 たぶん芽瑠は、今…

 

 赤面してるっぽい。

 

 そして、その後ろでオレは…真っ青です。

 

 だって、芽瑠…好きな人できちゃったんだ⁉︎ってね。

 

 

 せめて…どんなやつかだけでも把握しておきたいオレは、夜に姉貴に聞いてみた。

 

 

 すると、やっぱり肌がきれいなやつが好きなんだろうね。って言われて、少しお高い化粧グッズを無理矢理購入させられた。

 

 好きな人…姉貴なら知ってるはずだけど、教えてもらえなかった。

 

 …

 

「姉貴…商売上手かよ⁉︎てか、芽瑠の好きなやつ教えてよ。あと、もっといいアドバイスくれよ‼︎」

「あ〜、なに?紗季夜くんは、芽瑠ちゃんが好きなんだね〜♡なら、わたしから言っといてあげようか?」

「いいよ‼︎」

「あらそ?」

「おじゃましたな‼︎」

 

 姉貴の部屋のドアをいち早くしめてやった。

 

「まいどあり〜。あ、これ一本おまけだよ。ハピバ〜」

「ありがとな‼︎」

 

 クソったれ姉貴め‼︎

 

 てか、オレ…明日誕生日だった。

 

 忘れてたな。

 

 …

 

 クソヤロウといいつつも、購入した美容グッズとおまけは、きちんと風呂場に持参するオレ。

 

 そして、きちんと使う。

 

 …

 

 なんだよこれ…

 

 めっちゃ毛穴つるんなんだけど⁈

 

 姉貴…やるじゃねーか‼︎

 

 誕生日前に、新しい自分に生まれ変わるオレ。

 

 オレの風呂上がりをドヤ顔でみてくる姉貴。

 

 …

 

 もうさ…

 

 少しうざかったから、さっきのやつまだ使ってないとプチウソをほざいてやった。

 

 とても小さな仕返しすぎて、オレって…うつわが小さいんじゃね?と、心がしぼんだ今日この頃。

 

 そんなしぼんだオレだったが、芽瑠は全然しぼんでいなくて、むしろ前より健康になりつつあるみたいだ。

 

 今までは、頭痛いとかダルい〜って、オレの部屋に転がっていたのに…

 

 バイト行ってくるよ〜と、ツルツル肌でいうんだ。

 

 ⁉︎

 

 バイト先に好きぴがいるのか…

 

 なるほどだ。

 

 それなら納得…したくないけど、納得だ。

 

 だから、あんなに元気なのか…

 

 落ち込んだオレは、このままではいけないと、姉貴から美について学んだ。

 

 そして知ってしまったのだ。

 

 芽瑠の元気な秘訣を。

 

 芽瑠が最近元気だったのは、恋じゃなくタンパク質だった。

 

 なんだって?

 芽瑠…

 

 今まで大変すぎたんだなって、あわれんだよ。

 

 ただの水不足女だと思っていたが、まさかのタンパク質もなかったなんて…

 

 そもそも芽瑠は、皆がガソリン満タンで発車するところを、ほぼガス欠で発車していたから、すぐにダウンしていたらしい。

 

 でも、姉貴のカウンセリングにより、足りないものを補うことによって、元気になったのだとか。

 

 姉貴…

 

 ただ化粧品を売りつけているだけでは、なかったらしい。

 

 中身からきれいになるのが大事よ⭐︎と、ウインクしてきたから、それはそれは…めっちゃキモかった。

 

 そんなキモい姉貴から逃げて、部屋に戻ると、芽瑠から連絡がきた。

 

 

(明日、暇だよね?ね、ねね?)

 と。

(うん、暇)

(よかったぁ〜。なら明日の十一時に紗季夜の部屋集合‼︎)

 ってきた。

 

 集合ってか…

 

 そのまま部屋にいるから集合もなにもない。

 

(りょ)

 

 

 

 

 次の日…

 

 芽瑠がとてもかわいい服を着て、なにやら荷物持参でやってきた。

 

 ?

 

 大荷物すぎる…

 

「どうした…家出か?」

「違うー…。お誕生日おめでとうパーティーするのだよ♡」

 そういうと、芽瑠はせっせと準備を始めた。

 

 なんか…手作りであろう美味しそうな肉やサラダに、クッキーにケーキだと⁇

 

 え…

 

 えっ⁉︎

 

「これって…まさか…」

「うん?なに?毒なんてないよ?ちゃんと早起きして作ったんだから」

 

 ⁈

 

 芽瑠…

 

 少し前まで、あんなにいつも頭痛いとかダルイって言ってたのに…

 

 こんな…こんなオレのために早起きして、こんな素晴らしいご馳走用意してくれたのかよ⁈

 

「芽瑠‼︎芽瑠…ありがとう、ほんっと嬉しい。ありがとう。」

 思わず涙ぼろぼろで、抱きついていた。

 

「えっ、ちょ…そんなに感動してくれて嬉しいなぁ。でも、プレゼントすらまだ渡してないのに…」

「もうじゅうぶんすぎるだろ。大満足だよ」

「ノンノン、こちら、ワイヤレスイヤホンだよ?耳にかけるやつ。ほしいって言ってたでしょ?」

 

 ⁉︎

 

「これ…欲しかったけど…めっちゃ高いじゃんか‼︎」

「ふふ、バイト頑張ったから大丈夫〜」

 

 芽瑠…

 

 あんな弱々の芽瑠が…こんな…

 

「芽瑠…ムリさせてごめん。オレ…知らなくて…」

「ムリなんかしてないよ?最近調子いいの。紗夜李さよりちゃんのおかげで」

 

 姉貴か。

 

「でも、大変だっただろ。オレ…嬉しすぎるよ。芽瑠の誕生日は、めっちゃ豪華にするな!芽瑠の欲しいもの、なんでも言っていいからな」

「ほんとに?」

「うん、なんでも買ってやる‼︎オレもバイト頑張るから‼︎」

「えー…バイトは、頑張らないで?」

「え…」

「だって、一緒にいれなくなるし…。それに、わたしの誕生日、来週だよ?バイトしてもまだお給料すぐには、でないでしょ?それに…欲しいのって…あのさ…誕生日前倒ししてもいい?」

「いいけど……マイルームとか言わないよな⁉︎」

「紗季夜。」

「え?」

「誕プレ、紗季夜がいい」

 

 …

 

 …

 

「えっ⁉︎えっ⁉︎」

「ダメ…?」

 

 オレ?

 

「オレで…いいの?」

「うん!オレがいい♡」

「なんだよ、かわいいかよ‼︎芽瑠、大好きだよ」

「わたしも大好き♡」

 

 オレは、芽瑠を精一杯の優しさで抱きしめた。

 

 そして、最高な誕生日をお祝いしてもらった。

 

 なんなら、芽瑠の誕プレはオレの誕プレでもあった。

 

 

 

 来週は、特別思い出になるような誕生日パーティーを、準備しないとだな♡

 

 どんなのがいいかな〜♡

 

 

 

 

 おしまい♡

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