表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
廃神~ぼくのループものクトゥルフ高校生活も遂に100周目突入~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/57

46話 200年。


 46話 200年。


 take100


 ――時間が止まった。

 そう認識するよりも一手速く、砦は、ニャルの保有空域にいた。


 立体的な理解が追いつかない。

 虚剣の雨が視界を覆う。

 光が弾けて時空を埋め尽くした。


 永遠に加速し続けるアリア・ギアス(無限回廊の算盤)の中、ニャルは真剣な表情で、



「……たった200年で、ここまで……」



 ボソっとそう呟いた。

 ニャルは、暫定固有結界の浸食率を調節しながら、


「認めよう。想定外。凄まじい。感嘆に値する。君はイカれている。敬意と畏怖を込めて、『廃神』と呼ばせてもらおう。君は、本当に素晴らしい。もちろん、万全の状態なら、ボクの方が強いけれど、――『今のボク』では、まともに闘った場合、どうあがいても負けてしまう」



 そこで、ニャルはニヤっと笑い、



「まっ、でも、じゃあ、まともに戦うのをやめればいいだけなんだけどねぇ。はい、解除」


 パチンと指を鳴らすと、彼女達を守っていた障壁がなくなった。


 それを見て、砦はため息交じりに、


「さっそくの前言撤回。お前といい、ウムルといい……神話生物には、プライドってものがないのか」


「プライド? 何を勘違いしているのかな? ボクは人間というオモチャを使って、ちょっとした、ごっこ遊びをしているだけだよ。まさかとは思うけれど、このボクと真剣に戦っているつもりだったの? はは、滑稽だねぇ」


「……」


 ニャルが、


「《全員、動くな》」


 そう命じると、罪華だけではなく、

 砦以外の全員がピクリとも動かなくなる。


「そしてぇ……クルルー、こい」


 命じらると、突如出現した闇色のジオメトリから、頭部がタコでコウモリの羽をはやしている奇妙な化け物――クルルーが現れた。



「クルルーはS級の中のS級。ウムルよりもハイスペックな最強のGOO! ……だから、別に、動きを止めなくても、紅院たちだけじゃあ勝てない。けど、まあ、保険だね。常に万が一を考えておくのが、このボクなのさ」


 ニャルは、ニコっと微笑み、


「クルルー、標的はあの女共だ。遠慮はいらない。……派手にやっちゃえ♪」


「了解しました、神よ」


 恭しくお辞儀をしてから、クルルーは、トコたちを殺そうと飛び出していった。


「俺がここにいるのに、トコを殺せるなんて夢見てんじゃねぇぞ!」


 クルルーを止めようとするが、そんな砦の目の前に瞬間移動したニャルが、


「ははっ、ボクがここにいるのに、クルルーを止められるなんて、夢をみちゃダメだよ」


「どけぇ!」


 全力で朧月華をふるうが、あっさりと防御される。

 神秘的な抵抗ではなく、ただの、ガチガチに固めたガード。

 カウンターをする気も、ジャストガードをする気もない。



 ただ、純粋に攻撃を受け止めただけ。

 ゆえに、ミスもクソもない。



「強い、強い! けど、耐えられないほどじゃない! 砦才悟。人の限界を遥かに超えてしまった者よ。守りだけに特化した神の膨大なHPを削りきるのに、どれだけ時間がかかるか、試しに計算してみなよ。きっと、『人を超えた君』であっても抗えない『深い悲しみ』に包まれるはずさ」


「どけ、ごらぁ!」


「はははははははははははははははははははぁ! たーのしーなー」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ