表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/79

競り負けてなるものかっ!

「金貨13000ごさいませんかっ!?」


カンッ!


セリは順調に進んでいき、今回も10000枚OVERという破格で競り落とされた。


第1回アルマリンカップの賞金が10000枚だった事を考えるとやはり破格である。

まぁ現在のアルマリンカップは賞金20000枚だし、王国主催以外にも貴族が個人で主催したレースも増えてきて賞金を獲得出来る機会も増えたので、いい馬を持てば回収することも可能ではあるが、やはり高騰化は否めない。


ダルクがいくらになるのかヒヤヒヤで今にも心臓が飛び出そうだ


「続いては登録番号8番、登録馬名ダルクでごさいます!」


ドクンッ!


心臓の音が跳ね上がり、震えが止まらない。

ダルクを引き連れて会場中央に姿を現したピッパちゃんも何処となく緊張した面持ちではあるが、ちゃんとダルクを落ち着かせながら立たせている


「お代は金貨1000枚から!1000枚〜1000枚〜」


はいっ!あいっ!と威勢の良い声が鳴り響き次々とコールされ止まる事なく金額があがっていく


「10000!」


自分も負けじと金額10000枚のコールをしたが5秒もたたないうちに他の貴族がコールしてくる。


くそっ、やっぱりそんなに甘くはないか!


「20000!」


勇気を振り絞りコールをする


「金貨20000上がりました!他の皆様お考えでしょうか!?金貨20000〜金貨20000〜」


流石にここまでくると10人近くいたライバルも静かになっていき、コールした後も大分間が出来てきた


「金貨20000ございませんか?なければシュン男爵にハンマーが落ちます!」


早く落ちろ!


「22000!」


くそっ!誰だ!と手が挙がった方を見ると見知った顔が不敵な笑み浮かべている


「やっぱり貴方か、、、サクシードさん」


こちらの世界に来てからまもなく今も良くしてくれている前パール街領主、サクシード子爵がコールを掛けてくる


サクシードさんは現在歴代最高名馬と名高いサークルオブザイヤーの父親のサクシードカメンのオーナーで、サークルオブザイヤーがセリに出たとき、サークル宰相と最後まで競り合い、最後は30000枚で競り負けてしまった。


なので、彼は最低でも金貨30000弱まで持っている計算である


自分の持ち金も30000なので、サクシードさんの本気具合にもよるがかなり分が悪いセリになってしまった。が、唯一と利点はサクシードさんに自分の持ち金がバレていないと言うことだ


ならばやる事は一つ!ポーカーフェイスに努めて、相手に余裕すら感じさせる事である。


「25000」


普通を装って声を上げるが握っている拳には汗が滲んでいる。


「28000!」


とサクシードさんがタイムレスにコールする


「30000」


これが自分の最後のコールだ。これでサクシードさんからもう一声上がればその時点で競り負けが確定する。


ダルクでアルマリンカップを勝とうと今まで一生懸命やってきた。辛い思い、悔しい思いも一杯してきた。

そしてダルクのオーナーになろうと、今日までコツコツお金を貯めてパール街の皆からは絶対競り落としてくるだよ!と、背中を押され5000枚という大金まで渡された


頼む!サクシードさん!ここは引いてくれ


ポーカーフェイスは何処へ言ったか目を閉じながらその時を待っていた


「30000の大台入りました!ありがとうございます!では32000ありますか!?無ければここでハンマーが」


とオークショニアがハンマーを降ろそうとすると


「32000!」


無情にもサクシードさんの良く通る声が会場に響いた




終わった。。。


ごめん、ピッパちゃん、みんな。俺オーナーになる事が出来なかったよ。。。

けど、オーナーになるだけが全てじゃないしね。。。ブリーダーとしてダルクの応援はもちろんできるし。。。オーナーもサクシードさんならすごいお世話になってるし彼と勝利を分かち合えるならそれでもいいか。。。


「32000ありがとうございます!そちらの方と考えですか!?無ければここでハンマーが落ちますよ。ございませんかっ!?」


いや、やっぱり嫌だ!鳴らないでくれっ!

俯きながら死刑宣告の様なハンマーの音を耳を塞ぎたくなる様な思いでいると





「35000やっ!」



聞き慣れた関西弁が右隣から聞こえてきた!


ばっと振り向くと、そこには少し大きめなお腹を揺らした見知った顔いた!


業界第2位マイネル商会代表ブリッジさん!


「なんや、今更気づいたんかいな。20000コールした辺りからずっとおったで?」


「え?でも、え?」


「そんなテンパらんといてな。どうせシュンはん30000しかもっとらんのやろ?調べ済みや。そしてここにはきっちり5000枚ある。シュンはんのと足して35000や」


「けどそんな大金、、、」


受け取る事に躊躇っていると


「なんやみずくさい、うちとシュンはんの仲ちゃいまっか?それにシュンはんにはえろぅ儲けさせてもらってるさかい、気にせんといて。それにダルクのオーナーになりたいんやろ?シノゴも言わず受け取り〜」




ずしっと重い金貨5000枚入った袋を受け取る。




これでダルクのオーナーになれる!本当に人の縁に感謝だ!涙が出そうになるのをぐっと抑え




「あ、ありがとうございます!けどこれでまだサクシードさんがコールしてきたら。。。」




「フッフッフッ。商売人舐めたらあきまへんで?マイネル商会の調べでは、サクシードの旦那はシュンはんの持ち金を調べ上げ、きっちり32000で競り落とす算段やったみたいやさかいこれ以上コールは出来へんで。商売人は常に敵を知り己を知らばひゃ」






「38000」






「「え?」」



シーン。。。



「さ、38000のお声がけありがとうございます。」



ブリッジさんの声がデカいから会場中がこれで決まったなと思った矢先、38000のコールがサクシードさんから上がって会場が静まりかえる



「、、、コールされちゃいましたけど?」



「、、、せやな」


「せやなじゃなくて!思わせぶりな事言って!もうダルクのオーナーになって表彰台に立つ所まで想像しちゃったじゃないですかっ!どうしてくれるんすか!?しかも何?敵を知り己を知ればひゃ?この後なんて言おうとしたんすか!?100戦危うからずだったら怒りますよ!」


「100戦危うからずやけど101戦目は負けるかもやで!今回がうちの101戦目やったんかいなぁ。悔しいわぁ」


「悔しいわぁじゃなぁぁぁい!あーもういい!金貸して!」


「競走馬なんて当てにならんもんに金貸すほどうちもアホやないで!そもそも勝つかなんて分からんやん!サークルオブザイヤーめっちゃ強いし」


「なっ!ダルクが負ける訳ないだろ!どれだけ手を掛けたと思ってるんだ!」




「あのー、、、38000なんですが、、、」




「「うるさい!ちょっと待っとけ!」」




「もういい!ブリッジさんにはお金借りませんー。あーあ、お金貸してくれたら新しい商品『ラーメン』の専売お願いしようかと思ったのになぁ。まぁ飲食なら業界1位のコスモ商会にお願いしたほうがいっか!」



「、、、今なんと?」



「だから『ラーメン』ですよ。パール街のみんなに食べてもらったんですけど今や鳥からより人気なんですよ?商売人なのにそんな事も知らないですか?」



「ぐぬぬぬ、、、あぁ!もう分かった!ラフィアン今すぐ事務所から金貨100000持ってきぃ!」


ラフィアンと呼ばれた秘書と思われる女性が一言「かしこまりました」と言って颯爽とその場を後にする




「あのー38000なんですが、、、」



「うっさいわ!38001や!これで黙っとき!」


と言って金貨を1枚ポケットから放り投げる


「さ、38001入りました。。。えっ?いいの?これ?」



オークショニアも初めての事で戸惑っていると



「あーはっはっはっ!38001かっ!私も手持ちが38000だ。これではコール出来ないな。私の負けだ。実に面白いものを見せて貰ったよ。あとブリッジ、さっきの秘書はもう止めよ。私が足りない分は出そう。シュンが30000.ブリッジが5001,私が3000か。伯爵の私が一番少ないのも格好がつかないがまぁ良い。共同馬主と言う事で良いか」


「はっ!かしこまりました」


と言ってブリッジさんが頭を下げる。


共同馬主か。前世の競馬でも数千万の馬をクラブの馬として100口から1000口に分けて募集する手法があったが、一般的にはどこの誰が何口持っているかは分からなかった


けど気心知れた彼らと共同でダルクを応援できるのならそれもありか


何より伯爵の提案を子爵の自分が断れないしね!

前世でスーパーハイパーYESリーマンだったので、ここは太いものに巻かれる精神で従う



「ではな、シュン。レースの日が楽しみだな。なにせあのサークルオブザイヤーに負けないと大見得切った位だからな」



こちらを見てニヤリと笑ってみせる



「もちろんです。その日はビールを飲みながら優雅に応援しましょう。」



色々あったがこれで後はレースを待つのみ!


「シュンはん、らーめんの話忘れてへんやろな?」


あ、すっかり忘れてた。馬作り終わったらラーメン作りに明け暮れるのかぁ。美味いラーメンを知ってるだけで手探りだからなぁ。永遠とスープを作り続ける日々。


「富山ブラック最強伝説!?ブラック企業から異世界に転生してラーメン作り始めたら前世よりブラックだった件」


次回作に乞うご期待!←絶対書きません。

色々あって更新遅れてしまいました。

先日はぎっくり腰をやりまして動けず友人に

「どうしたら治るかな?」

って言ったら、小説書いてファンタジーライフやったら治るですって。

子供の頃サザエさんを見ながら

いささか先生そんな逃げる位なら書けば良いのに

と思っていましたが、今なら少し気持ち分かりますw

書きたくない時は全くやる気起きないんだわ。言葉を紡ぐのがめんどうっていうのかな?書けないというか

スーパーウルトラハイパーミラクル書きたくない感じ?自分の場合は


そんなくそったれな自分の小説をブックマーク消さずに待って下さった皆さんに心より感謝を。。。読んで下さった方にも心より感謝を


後少しお付き合い頂けたら嬉しいです。友人が煽り続けてくれる限り自分は頑張りますw


ps メタ発言は他人の作品でも大好きなのでマネしちゃいましたが、絶対に書きません。分かったかっ!振りじゃないからなっ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ