子づくりしまっしょ♪
タイトル通り少し性的な描写か含まれます。
なるべく厭らしさはないようにしましたが、結構直接的なので苦手な方は閉じて下さい
競馬はブラッドスポーツとも言われ、そのくらい血統というものが重要視されている。
競走馬、所謂サラブレッドの歴史は18世紀位から始まり三百年と言う長い年月をかけ、速い馬同士を交配し続け現在の近代競馬を支えている。
ごく稀に平成の怪物と言われたオグリキャップなんかは、あまり実績のない親から産まれたが並み居る名馬をなぎ倒し有名になったが、引退した後の子供達の成績はあまり良いものではなかった。
逆に優秀な遺伝子を持ってアメリカからやってきたサンデーサイレンスと言う漆黒の馬は黒船来航とも言われ日本の競馬を席巻し、亡くなってから20年ほどたつが今もなお2割程の馬はサンデーサイレンスの因子を持っている。
それくらい良い馬を生産する上で欠かせないのは、速い馬同士の種付けである。
この前のレース後早速この国の切れ者(サークル宰相とサクシードさん)は1着と2着の馬を交配させると言っていた。
絶対とは言えないがおそらく物凄い良い子供が生まれてくるだろう。
しかし我がパール街にはジャンヌがいる!
近代競馬を見てきた自分が見てもホレボレするくらい良い馬だ!
この前のアルマリンカップに出ても良い勝負が出来ると思っていたので出走してみる?って聞いてみた所
「もう歳だから必死に走るのはしんどい。ですって」
とピッパちゃんが言っていた。
確かピッパちゃんが3歳の時に家に来たと言っていたのでおそらくピッパちゃんと同い年位なので16歳といった所か?
サラブレッドの年齢は人間の年齢に換算するとおよそ3.5倍ほどと言われているので50歳くらいか。
確かにそれじゃしんどいわなぁ。
小学校の運動会で3男のお父さんとか借り物競争に参加させられてた時ヒーヒー言ってたもん
ただ自分が知ってる限りでは、種付けは健康な馬ならば18歳くらいまでは続ける事が出来るはず。頭数などを制限すればおそらくはこなしてくれると思う。
ちなみに最近ではこの世界でも軍馬や移動手段として馬は重宝され、パール街でも馬をかき集め生産し売る事で街の財源としていたが、競馬が始まった時の為に自分が厳選した牝馬を売らずに残していた。
というわけでジャンヌと10頭の牝馬をピッパちゃんやミルフィアさん、そしてキッツ君とパール街事務局の3人が放牧地に集めてくれた
ヒヒーン!とジャンヌがいななき、もう既にやる気のあるジャンヌ。すっかり腕ほど長い立派な竿を出している。
どぅどぅ落ち着きたまえよ。君の願いは叶えてあげるから
ちなみにこの文章を読んで
「なんてお下品な小説ですこと!」
と思っているそこのあなた!!
子を成す為に起こる生理現象を汚らわしく思うこと自体が間違いなのです!
そんなんだからこの国は少子化に向かっていくのです!もっと性にオープンに行きましょう!
岸田さんも異次元の少子化対策とか言うんであれば、まずそこら辺の教育から変えていかないといけないと僕は思うんですよ?
小学生の時に女の子と遊んでいたら
「こいつ女とばっかり遊んでやがる!この男女〜」
なんて言われたのに数年後に
「えっ!?未だに付き合った事ないのwww」
とか言われても無理なんよー。
国語、算数、理科、社会、ナンパ
みたいに異性を靡かせる教育とか課外授業でキャバクラ、ホストとか行って徹底的に異性と触れ合う機会を増やして恥ずかしい事じゃないって認識させないと。
何ならいっその事一夫多妻制も許可して、出来た子供の養育費とかは、非モテ独身野郎から多額の独身税を徴収して充てればいいべさ。払いたく無ければ結婚しろよ!と。
したくても結婚できねーよっ!ってやつには学校でナンパの授業を真面目に取り組まなかったからだぞ?って言っておしまい。
あぁなんて素晴らしい異次元の少子化対策
てか異次元って言うならそれくらいしなくちゃ。
子供のいる家庭はスタジアム無料で入れますよ〜とか舐めてんの?アイツのメガネ曇ってんじゃねーか?あぁん?
「シュンさん突然牝馬(メス馬)ばかり集めてどうしたんですか?」
とピッパちゃんに声をかけられハッと我に返る。いかんいかん、すっかりあっちの世界(こっち世界?)に言ってしまっていた。
ちなみに偉そうな事を書いてしまったが作者は立派な魔法使い(童帝)。なんならメドローア(消滅魔法)を唱えられる位の大魔法使いです!
↑少子化の話をメドローア(消滅魔法)!!↑
「えっとね、これからジャンヌの花嫁さんって探そうと思って。単刀直入には種付けです」
「なるほど~種付けですか〜。さてはシュンさん、この前の人競馬で触発されて〜自分の所でレースに勝てる馬を生産するおつもりですね〜?」
ミルフィアさんがほんわかながらも自分の魂胆はお見通しで訊ねてきた。
「ご明察!ね?想像してみて?自分達の所で育てた馬がこの前のレースを勝つ所を!興奮しない!?ジャンヌの子供なら出来ると思うんだよね!」
「確かにピッパさんと一緒にジャンヌに跨りましたがもの凄い速かったです。それにこの前の競馬は大盛況だったので、これから先賞金も上がるでしょうし、もちろん馬の価値も上がると思います」
自分より十歳以上年下のキッツ君が興奮する自分尻目に冷静に分析する
「私は、、、勝ちたいです!ジャンヌの子供であの大歓声の中1番でゴールしてみたいです!」
逆にピッパは自分と同様に興奮しぎみ同意してくれた。
「でしょー!もちろんセリに出しても全力で競り落としてみせるから!その時はもちろんピッパちゃんに騎乗をお願いするよ!」
「はいっ!任せて下さい!」
はしゃぐ僕とピッパちゃんを見て、あらあらウフフ〜と笑顔で見守るミルフィアさん
キッツ君は「競馬場では鳥から串が売れていましたが、鳥から串に変わる手軽な食べ物」と何やらブツブツと考えていた。
うん、ミルフィアさんとキッツ君がいれば、僕やピッパちゃんが好き勝手していようがパール街は安泰だろう。本当に良い部下を持った。
ひと仕切りはしゃぎ切った後、少し冷静になったピッパちゃんが少し恥ずかしそうに
「、、、でシュンさんはこの子達とジャンヌを種付けするんですか?」
「そのつもりだけど、どうかな?」
と聞くと、分かりました。と頷き牝馬の方に話かけに行った。
本来種付けを行う際はいくつかの手順を踏む
まずは当て馬。壁などで仕切られた場所で首だけ出した牡馬に牝馬を近づける事によって牝馬の発情状態を確認する。
発情が良ければ牝馬はすり寄ったり、おしっこをしたり、陰部をパカパカと開く。
逆に発情がなかった場合は暴れたり、蹴ったりして完全に拒絶する。
それから獣医が肛門からエコーを持った手を突っ込み卵子の大きさなどを確認。そしてより受胎率の高いタイミングで種付けを行っている。
もちろんエコーなんかはこの世界にはないけれど、当て馬に関してはピッパちゃんが馬と会話してもらって状態を確認すれば事足りはずだ
ピッパが馬と会話を始めたので自分も近くに行こうとすると
「、、、なんでくるんですか?」
「いや、自分も会話に加わろうかな?って思って」
「、、、そこまでデリカシーが無いとは思いませんでした」
とため息をつく。それと同時にミルフィアさんに首根っこ掴まれてズルズルと引きずれていった
「こんなセクハラおじさんはほっといてピッパちゃんお願いしますね〜」
はい!と言って牝馬と会話を始める。
遠くからみていると、うんうんと頷いたり、アワアワと赤面したりコロコロと表情を変え、とても可愛いピッパちゃん
その後俯きながら恥ずかしそうに3頭の牝馬が発情良好ということだ。
どんな会話してきたの?って聞いてみたかったけど聞いたらミルフィアさんにちょん切られて僕がセン馬(ち◯こ切られた馬の事)にされそうなんでやめておこう
さていよいよ種付けだ
ジャンヌを牝馬の所に近づけると、今までの冷静でお利口さんなジャンヌとは打って変わって血走った目つきで一気に牝馬に後ろから跨り挿入を始める
「よし!そう!頑張れ!それっそれっ!」
とピッパちゃんがジャンヌに声をかけ射精を促す。
ジャンヌも口で相手のたてがみ辺りを噛みつき体制を維持しながら必死に種付けをする
それは数分の出来事だったが、その姿に全くの厭らしさはなく、生命の営みって凄いと何も出来ず呆然と見守っていた。
それはミルフィアさんやキッツ君も同様にただただジャンヌの種付けが無事に終わるよう見守っていた。
種付けを終えブルルっと軽くいななきピッパちゃんも「お疲れ様、上手に出来たね」とジャンヌを労う。
その後数時間の休憩を挟みながら、その日のうちに3頭の種付けを終える
「、、、なんだかものすごかったですね〜」
「はい。このようにして新しい命が生まれるんですね」
と感想を口にするミルフィアさんとキッツ君
「うん、頑張ってるジャンヌを見ていると自分と頑張らなきゃって思えてきたよ」
「そうですね〜なんだか私も火照って来ちゃいました〜シュンさん、私たちも頑張っちゃいますか〜?」
と悪戯っぽい笑みをしたままミルフィアさんが手を握ってきた!
頑張っちゃうってなにを!?っ聞くのは野暮ってものですよねっ!
シュン君頑張っちゃいます!
据え膳食わぬが男の恥!今夜は寝かさないぜぇ!
子づくりっしまっしょ♪
ジャンヌの種付けに当てられたのかその手を握り返そうとすると
「シューン゙ーさーん〜(オコ)」
青筋をたて物凄い笑顔のピッパちゃんが後ろから声をかけてきた!
「み、ミルフィアさん!ちょっと今晩は事務仕事終わってないから残業しなくちゃ!!」
「その仕事でしたら休憩時間のうちに終わらせておきました」
とキッツ君が逃げようとしたイカダを沈めてくる
「そうだシュンさんこの馬の横に立ってもらえますか?」
と言ってピッパちゃんに引っ張られながら種付け頑張らなきゃ終わった馬の横に立たされる
え?なになに?どういう事?
と思っているとその馬は自分に向かってスリスリと体を寄せていた。
ウム可愛いやつよのー。等と考えていると更にグリグリと体を寄せてきて壁に挟まれる。
「えっ!?ちょ!待って!!痛い!いたただだだだっ!」
その馬は全力で体を更に寄せていきてバキバキっと体が悲鳴をあげる!
そう、発情している馬はこういう行動をすることがあるのだ
「ら、らめぇ!出ちゃう!何か体から出ちゃいけないものが出ちゃうぅぅぅぅ!」
あらあらウフフと笑うミルフィアさん!いや、あなたのせいですからね!?
誰も助けてはくれずただ馬が辞めてくれるのを待つのみだった




