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忠臣蔵

前にも言ったが私岩崎駿は歴史物が大好きである。

特に好きなのは戦国時代だが、他にも中世ヨーロッパや三国志など色々と面白いものが一杯ある。

その面白いものの中に江戸時代の忠臣蔵の話がある。


忠臣蔵とは自分達の主君浅野内匠頭が吉良上野介に嫌がらせを受け、激昂した浅野内匠頭が吉良上野介に刃傷してしまい即時切腹。

その無念を晴らすべく大石内蔵助を中心にAKB48も真っ青な47人の赤穂浪士(AKR47)が吉良上野介を討ち入りをすると言ったお話である。


それだけ聞くと赤穂浪士ヤベー奴らって感じに思えるかも知れないが、吉良上野介を討った所で彼らに待っているのは死刑である。

それを知ってもなお、彼らは主君浅野内匠頭の無念を晴らしたいがために集まった47人は忠義に熱い本当の忠臣と言えるのではないだろうか


そんな過去の歴史に思いを馳せつつ、カチューシャさんのお父さんの無念を晴らす為に立ち上がることを決意する。


だが、忠臣蔵の様に討ち倒してしまっては、自分のみならずピッパちゃんやミルフィアさん、キッツ君までも断罪されてしまう。


そうならない様にするために、違う形でシェリレーヌ侯爵を追い詰め退場してもらわなくてはならない。そのためにもシェリレーヌ侯爵の現状や情報が不可欠である。


「ミルフィアさん、キッツ君。シェリレーヌ侯爵について知っている事を全て教えてもらっていいかな?」


「分かりました〜シェリレーヌ侯爵は、王都にいくつも賭場を設けていて〜その利益と〜負けた人にお金を貸して利益を得ています〜」


「それと他に酒造ギルトの会長で、王都に出回るお酒全般がシェリレーヌ侯爵が担っています。これに関しては実家も関与してます。」


なるほど、要は賭場と金貸し、そしてお酒の利益を断てばシェリレーヌ侯爵家は立ち回らなくなる訳か。


「まずは一回王都に行って敵情視察してくるか。ミルフィアさん一緒に来てもらえるかな?」


ミルフィアさんは分かりましたと頷くと横にいたピッパちゃんが

「私も行きたいです!」


「いや、賭場やらお酒を見に行かなくちゃいけないからピッパちゃんがいると怪しまれる可能性があるんだ。だからお留守。いいかな?」


「いや、でも私にもなにか。。。」


「ピッパちゃん、気持ちはわかるけど、ごめんね」


するとピッパも分かりましたと引き下がってくれた。


仇討ちは決して遊びではないのだ。しかも相手は自分より遥かに位の高い侯爵家相手である。早い段階で気づかれては元も子もない。出来るだけ慎重に行動しなくてはならない。


だが彼女の気持ちは素直に嬉しいし、そういう気持ちは削ぐような事はしたくない。士気を高めるためにもまずは形から入るのも重要だろう。


置いてあった紙にとある衣装を描きピッパちゃんに渡す


「僕らが行ってる間にピッパ達は職人さん達とこの衣装を作っておいてもらえるかな?」


赤穂浪士が討ち入りの際に着ていたとされる(諸説あり)黒の生地に袖がギザギザのいわゆるダンダラ模様をあつらえた江戸時代の火消し装束である。


「これを着て一致団結して頑張ろう!っていう証みたいものでとても重要なんだ。お願いできるかな?」


「はい!分かりました!」


と頷いてくれたピッパちゃん。


自分は身支度を整えてミルフィアさんと王都に向かうのだった

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