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こういうときは歌おう!

おっ!見えてきた!


あれから半刻ほど歩いたらアルマリン王国東の都市パール街が見えてきた。


大分日も傾いてきたし今日はここで宿でも探すかー。

ちなみに前世ではよく出張をさせられていて、本当に嫌だったんだけど唯一楽しかったのがホテル生活。特に好きだったのがドーミーイン。サウナに入り整いながら静かに大浴場に浸かっていると何でか自分が出来る男になったような気分になれる。そして〆に夜鳴きそば!あの味が昭和を思い出させてくれるんだよなぁ。本当に大好きドーミーイン


そんな前世のドーミーイン愛を心の中で感じていると、馬を引いた少女とすれ違う。第1村人発見!


「あのーすいません、この辺で宿ってありますか?」


「・・・こっち」


あ、この目知ってる。。。ある事無いこと怒られて、終いには親まで貶され今にでも窓から飛び降りそうな後輩の目と同じ。あの親の顔が見てみたいとか、親の躾がとか吐かす奴はクソ。そしてそれ言う奴大概昭和。ゆとりゆとり一括りにするのも昭和。昭和はクソ。作者も昭和。クソです。はい


そして馬はその元気の無い少女を心配して悲しそうなそんな目をしてる。


「・・・ここです。では。」


「ありがとう。気をつけてね」


トボトボと馬を引く少女。感情は分かるのになんの言葉もかけてあげられない。このラインまで行くと人は完全に塞ぎ込んでしまう。


そんな切ない気持ちになりつつ宿屋を訪ねる


「あのーすいません。宿泊したいんですが・・・」


「・・・なんだい、余所者か。金は?」


「・・・これで何泊位できますか?」


「銀貨か、なら3泊したらでていきな」


と言われぶっきらぼうに部屋に案内される


あ、駄目だこの街は。行く先々みんな同じ目をしてる。前世の会社と一緒、失望してる目。この街は早く出よう。





・・・そうじゃない




せっかくこの世界に来たんだ、この世界で楽しく生きるって決めたんだ。

別にやらなきゃいけない事があるわけじゃない。楽しむのは自分次第!



そんな時路上ライブをしていた若者達を思い出す。

彼らはみな希望に満ちあふれた目をしていた。


そう、楽しみたいなら自分から何か始めないと!


そんな思いに駆られ部屋を飛び出す。


そこらに落ちてる木を拾い、さっき別れた少女を探す



いた!


「あのすいません、もしよろしけばその馬?の尻尾の毛を少し分けて貰いませんか?」


「・・・え?何故ですか?痛くしないなら構いませんが」


「ありがとう!」


そう言って彼女の馬の尻尾を数本貰う。


「・・・馬の尻尾なんて何に使うのですか?」


「これはね、こう使うんだ」


路上ライブをしていた若者達が持っていたギターを思い出す。


自分のクラフトレベルは99。材料さであればきっと作れるはず!


頭の中でものを想像するだけで勝手に腕が動く、これが異世界スキルか。


ものの10分も立たないうちギターが出来上がる


「・・・なんですか?それは」


今まで何も感情も無かった目が、ものすごい勢いで出来たギターに対して少し興味を示した様なそんな目をしている。その事が、なんかとても嬉しくて


「これはギターっていうんだ、これをこうしてこうすると・・・」


ポーンと音を奏でる


「わっ!」


さらに興味深く今まで濁っていた目に少し輝きをひめていた


「そしてね、これはこういうふうに使うんだ」


前世で自分が仕事に疲れた時に聞くと少し元気になれる曲を弾いてみた。久し振りだったけど意外と弾けた。


すると横の少女はびっくりした後ポロポロと涙をこぼした。



まだ全然話してないから何故彼女がそんなに辛そうだったのか、何でこんなに泣いているのか分からない。分からないけど彼女が少しでも元気になれるように、思いっきり楽しくて元気になるような音楽を彼女が泣き止むまで弾き続けよう。


彼女が元気になりますように!



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